NC旋盤用刃先ノーズR計算スクリプト
Version 1 Revised 12
NC旋盤用刃先ノーズR計算スクリプトとは…
NC旋盤で、「どうしても刃先ノーズRオフセット(補正)を使いたくない」という方の為に、ノーズRを考慮したパスの座標を計算するスクリプトです。
使い方:
刃先ノーズRを「ノーズR」欄に入れます。
「外径」か「内径」かを選択します。
1.~3.欄まで順番にX(直径値)、Zの座標値を入れます。
「計算」ボタンを押します。
刃先ノーズRを考慮した座標値+αが下のテキスト欄に書き込まれます。
同時に右の描画欄に、入力された座標のパスが
青実線
で、刃先ノーズRを考慮した座標のパスが
赤破線
で表示されます。
(ちなみに、旋盤らしさを出すためにそれらしい加工の円と刃先ノーズRの円がそれぞれ
青
と
赤
の
半透明
で共に描画されます)
ただし、テキスト欄と描画欄の刃先ノーズRを考慮した座標のパスの
赤破線
は2.欄の点までしか表示されません。
これは3.欄に対応する点の座標が更に次の点が定まらない限りは決定できないからです。
この段階で、もし入力した数値が間違っていたならば「やり直し」ボタンを押します。
直前の結果が描画共にクリアされ、正しい数値を入力し再び「計算」ボタンを押すことで新たな結果が得られます。
この行為は「次へ」ボタンを押すまでは何度でも可能です。
「次へ」ボタンを押します。
入力欄の数値が一つずつ上にずれ、3.欄が空白になります。
3.欄に次のX(直径値)、Zの座標値を入れます。
上記4.~9.の行為を最終点一つ手前まで繰り返します。
この際(「次へ」ボタンを押した以降)、3.欄以外の入力、変更はしないで下さい。
もし3.欄以外の数値を変更された場合、それ以降の結果は求めたい結果にはなりません。
最終点を3.欄に入れたならば「計算」ボタン、「次へ」ボタンと押した後、
3.欄を空白にしたまま
「終了」ボタンを押します。
1.~3.欄がクリアされ、テキスト欄に全ての座標値+αが表示、描画欄に全てのパスが描画され、終了です。
最終点のZ座標はチャックとの干渉を考慮し、入力した数値となります(実加工では最終点で刃先ノーズR分は旋削出来ないことになります)。
新たに始めたい場合はまず「クリア」ボタンを押し、とテキスト欄、描画欄を全てクリアします。その後適宜上記1.~12.の行為を行います。
描画欄全体の大きさは「倍率」を指定し「変更」ボタンを押せば変えられます。
ただし描画範囲の変更は出来ません(X値200mm、Z値10mm~-100mmまでです)。
また100%は必ずしも原寸ではありません。
注意書き:
製作者はNC旋盤加工は基本的にZ軸は0か-方向に行うものと考えております。
従って、Zを+方向に加工する入力をしてもパスは作成されません。
また、入力した3点がXZ軸同一線上にある場合、及び同じパスを引き返すような入力をした場合も工程的に無意味と考え、同様にパスは作成されません。
将来的には角度指定、更にはG2、G3(円弧補間)も考えていますが、現在のところ座標指定によるG1(直線補間)にのみしか対応していません。
残念ながら包括的なアンドゥ機能はありません。途中で間違えた場合は最初からやり直すしかないことをご容赦願います。
出来る限り動作確認はしましたが、場合により不具合、突飛な動作等が起こり得ることを御了承下さい。
ノーズR
外径
内径
X
Z
X
Z
X
Z
倍率
%