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ミドリフグの歯切りレポ
案ずるより産むが安しか!?
ミドリフグの歯が伸びるのをご存知ですか?
フグにも色んな種類がありまして、中にはまるで鼠のように歯が伸びてしまう種類がいます。
ミドリフグは正にそのタイプ。自然環境下では、普通に摩滅していく歯が、水槽の中では固いものを齧る機会がなく、どんどん伸びていってしまいます。
歯が伸びることの弊害として、1.口がうまく閉じられない 2.餌がうまく食べられない という問題があり、それによって極端に痩せてしまったり病気になるフグがいます。
私も歯伸び対策として、貝を殻つきで与えたり工夫はしていましたが、それでは不充分だったようで、今回初めての手術(オペ)である、フグの歯切りに挑戦しました。

・用意するもの  ・歯切りの手順  ・そして手術(オペ)実行  ・手術後の経過について

●用意するもの

タオルとハサミ平たいボウル1.平たい洗面器かボウル
  (底が深いと作業がしにくいと思います)
2.タオル
  (厚手のものよりハンドタオルのようなもの)
3.ハサミまたはカッター
  (よく切れるのも。刃が小さいものがオススメ)

本日の患者 4.患者(笑)
 ←は今回の手術(オペ)の患者“ぐり”さんです。
 大事な手術を控え、すこ〜しナーバスになってるようでしたが、
 果敢にもチャレンジしてくれました。

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●歯切りの手順

フグの歯と口の図


<手術(オペ)の内容> 
←の図はミドリフグの口と歯です。
A〜Dの4枚の歯が生えており、これが伸びてくると、歯が口を覆ってしまうようになり、餌に食いついたり、噛み付くことができなくなります。
歯切りをするのは中央の尖った部分です。
ここにハサミを入れて、パチンパチンと歯を切っていきます。

<手術(オペ)の手順>
1.水槽から飼育水を取りボウルに入れます。
2.ボウルにハンドタオルをひたし、じゅうぶん水を含ませます。
3.フグを捕まえます。
4.捕まえたフグをボウルに移し、ハンドタオルで身体を抑えて口だけ出します。
5.ハサミで歯を切り落とします。
6.フグを水槽へ戻します。

患者の捕獲から水槽へ戻すまで、できるだけすばやく行ないます。
作業目標は1分以内が目安とか。また作業前の注意点として、
◆フグにじかに触らないこと ◆フグが膨らんだらすぐに手術をやめること
を肝に命じておいて下さい。
フグの皮膚はデリケートなため、じかに触るとフグにダメージを与えてしまいます。水にひたしたハンドタオルを使って身体を抑えるのはその為です。
またフグが膨らむのは、苦痛で嫌がっている証拠です。速やかに作業を中断しましょう。

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●そして手術(オペ)実行

1.水槽から飼育水を取りボウルに入れます。
2.ボウルにハンドタオルをひたし、じゅうぶん水を含ませます。


この辺の作業には何も問題ナシ。大変なのは次の作業からです。

3.フグを捕まえます。
4.捕まえたフグをボウルに移し、ハンドタオルで身体を抑えて口だけ出します。


計量カップを水槽に入れて、フグをカップで水ごとすくい出すとボウルに入れました。
すかさずタオルでくるもうとするも、フグは暴れます。ジタバタジタバタ…。
なんだか自分が、「殿、おやめ下さい」「よいではないか。よいではないか」のエロ殿様になったような、嫌〜な気分になりましたが、何とか抑え込むことに成功(^^;

5.ハサミで歯を切り落とします。

私が用意したハサミは、手芸に使うクラフト用のハサミで、先が小さく切れ味もバツグン。
でもいざフグの口元に刃を向けると、フグの口があんまり小さくて、ハサミの刃先がやけに尖って見えて、緊張して手が震えます。
すると、フグがパクパクを口を開け始めたので、その隙間にハサミを押し込み、パチン!!と歯を切ったよ切ったよ切れました〜♪
そのままパチンパチンと歯を落して、でも良く見るとDの部分の歯(上の図を参照)が、上手くハサミが届かずまだ残っています。
「こなくそ、後少し」としつこくやっていると、突然フグが膨れた〜!Σ( ̄□ ̄;)
慌てて作業を中断。ところが水槽に戻そうとしたら、ハンドタオルがフグの身体に張りついてすぐにはがれないんです。
おそらく身体が膨らむと同時に、体表の固い皮膚が面ファスナーのように浮き上がって、ハンドタオルの繊維にひっかかったのだと思います。
もう1回タオルごとボウルの水につけて、タオルがはがれたところで、すぐに水槽に戻しました。
しかし驚いた。フグが膨らむのをはじめて見ました。

◆手術の感想
実際にやってみると案ずるより産むが安し。かなり簡単でした。
もっともミドリフグの飼い主には、じかに魚に触った経験のない方が多いかもしれません。
私は金魚を飼っており、以前金魚についた寄生虫を引っこ抜いた経験があるので、魚を捕まえて抑え込むことには、やや自信があったのが幸いしたように思います。
ミドリフグは金魚と比べると小さい個体ですが、抑えの布ごしに触った感触では、皮膚の表面は意外に厚みと弾力があり、しっかり抑えても大丈夫な感じがしました。
なので必要以上にフグを捕まえて抑えることを、怖がる必要はないと思います。
しかし、口は想像以上に小さくかなりビビリました。
私が用意したハサミは小さなクラフト用でしたが、それでも大きく思えました。
できるだけ小型のハサミかナイフを用意した方がいいです。
ナイフとハサミどちらを選ぶかは、フグを抑え込んで歯を切るときの方法で決まると思います。
私はハサミの方が簡単に思えたのでハサミを使いましたが、プラモデルの部品を切るような要領で歯を落としたいという場合は、カッターのようなナイフが適しているように感じます。
私の方法はあくまで一例に過ぎません。
自分の頭で事前に切り方のシュミレーションをして、自分が無理なくできる方法を選ぶと良いのではないでしょうか。

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●手術後の経過について

手術直後←手術直後の様子です。
ピンボケ写真ですが、口元に隙間が開いて、口の中が見えるのが
確認できると思います。
水槽内に戻すと、すぐ膨らむのを止めましたが、空気を全部吐き出したのか、今度はお腹がぺちゃんこになってしまい
「手術は失敗かぁ<(T◇T)>わぁああああ!」とあせりましたが、30分もすると、くすんでいた体色も元のエメラルドグリーンに戻り、夜にはアカムシをしっかり食べてくれました。

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