この結界を二度も壊すなんて・・・
やっぱすごいな・・・。
そうですね。創魔刀があるといっても。結局は実力ですから。
私なんかじゃビクともしないんでしょうね・・・。これ。
う〜ん。普段の二十倍の堅さにしといたんだけどなぁ。
・・・いじわるですね。
いや。ちょい実力知りたくてさ。べりあすの先生だったんだよね?
あ。はい。私をここまでにして下さったのはあの方のおかげですし。
それに・・・この体も。あぁ・・・猫を元に作って貰ったんだよねっ。
えぇ元のは原子分解させちゃったもので。
結果ざーど様のトコの猫になっちゃったわけですっ。
まぁ。あんときは急にサタンに魔力の高い動物媒体いねーか?って言われてさ。
アレしかいなかったから。でも。ま。かわいいからいいと思うけど?
そうですね。身体能力的にはもっと望むとこがありますけど。
無いよりは数倍はましです。
まぁ。家猫だしねっ。黙ってたら数週間の命だったかもしんないし・・・。
リンっ。
鈴の音が響く。
あ!お呼びですねっ。
だねっ。御苦労様っ。行っていいよっ。
はいっ。・・・また・・・えっと。今度は私用で来てもいいですか?
ん?〜いいよ。個人的に来ても。たまには息抜きしないとねっ。
このラボの方が息苦しくない?やっぱ。
そうですね・・・なんか姿形は変わっても。あっちの住人なんだなってつくづく思っちゃいますね。
でも・・・。うぃる様にはあまりいい環境ではないですよね?
まぁね。普段には外の方がいいんだろうけど。
研究には外の環境じゃ。せっかく作った研究媒体が駄目になっちゃうし。
それに。僕くらいになるとこの程度の負力じゃあんまダメージ受けないからねっ。
それに。ここにいるのは日に数時間だし。普段は部屋にいるからねっ。
うーん。それでも大変だとおもいますけど・・・。
まぁ。今はちょっと手が放せない状態だし。仕方ないかなっ。
さてっ。そろそろいかないとっ。ざーど待ちくたびれてるよ?
あ。はい。では。失礼します。
ぱたん。
ラボの戸が閉まると同時に。通信モニターが着信を知らせる。
ん?誰だろ・・・。
ピッ。
受信スイッチをつなぐ。
やっほぉ。ってモニターに現れた人物はよく見知ったものでもあり
全く知らない姿でもあった・・・。