2日目
テント泊の朝は早い・・・訳ではないのですが、なぜかいつも4時ごろには目が覚めてしまいます(笑)
さすがにまだ薄暗かったのですが、撤収準備をしながら湯を沸かします。
テントを収めた後、昨夜の残りご飯にインスタントの味噌汁をかけて、ねこまんまとコーヒーを作りました。
テント泊の朝食はいつもこれだなぁ・・・(笑)
5時ごろ、月見山を出発。まだ車の少ない道を北へ向かいます。
途中で朝日が出てきたので、バイクを止めて撮影。
国道32号を北上して、大豊町で国道439号に乗り換えます。
この439号は徳島〜高知県中村市を結んで、四国を横断する長距離国道なのですが、
通称『与作酷道』と呼ばれる、知る人ぞ知る有名な酷道です。
与作に入った当初は2車線の超快適な道だったので、拍子抜けしてしまいました。
『これなら楽勝!』って感じで、すいすい走っていたのですが、
定福寺YHを過ぎたあたりから、酷道の本領を発揮!(笑)
基本的に1車線・・・ときどき離合のために1.5車線・・・タイトなカーブの連続・・・
まさに酷道の名にふさわしい道筋でした(汗)
カーブは向こう側が見えないブラインドカーブがほとんどで、しかも太陽に向かって走ることになってしまったので、
カーブミラーも役に立たず、カーブのたびに徐行して安全を確認してから進んでいました。
峠の頂上まではおよそ18kmくらいらしいのですが、ゆっくりと登らざるをえないので、
時間の割に距離は稼げません。
やがて、京柱峠頂上へ到着・・・
過積載気味な愛車と記念撮影(笑)
ここは高知県と徳島県の県境になっており、
過去には弘法大師や平家の落人たちがこの峠を越えていったといわれています。
『京柱峠』という名は、平家の落人がこの峠道は京都へ至る道よりも遠いと云ったことから付けられたとか、
この周辺のなだらかな山稜が京都の山に似ているから付けられたとか、諸説あるようです。
(左)・・・頂上から登ってきた高知側の谷を望む
集落が山にしがみつくように作られています。
(右)・・・これから向かう徳島側・東祖谷山の眺め
山霧が幻想的な風景を作り出していました。
頂上での眺望を楽しんだ後、徳島側へと峠を降りていきます。
・・・が、一応舗装路だったのですが、舗装が剥げて半分ダート状態になっている個所がかなりありました。
恐る恐る下っていったので、変に両腕に力が入り、疲れてしまいました・・・
上の写真のように過積載気味のバイクだったので、ブレーキが利かないし・・・(汗)
ブレーキパットがかなり減ってしまいました・・・(笑)
頂上から18kmくらい走ると、西祖谷山村からの道路と合流。
とはいえ、1.5車線の『酷道』は相変わらずで、小さな集落を通りぬけながら、剣山を目指します。
合流地点から20kmくらい行くと、奥祖谷かずら橋に到着です。
とてもじゃありませんが、高所恐怖症の自分にこんな橋は渡れません(汗)
紅葉のときには、もっときれいに違いありませんね。
剣山まではあともう一息。
相変わらず曲がりくねった坂道を登っていくと、剣山見ノ越駐車場に到着です。
記念写真を撮りたかったのですが、平日だというのに何故か観光バスがずらりと並んでいたので、
パスして下山しました。
剣山から貞光町に抜ける国道438号もまた、1.5車線がほとんどで、
(与作よりはマシでしたが(笑))
しかも下りだから、調子に乗ってガンガンスピードを出すと止まりません(汗)
そんな道を40kmくらい進むと、吉野川沿いの国道192号と合流します。
予定では『うだつの町並み』で有名な脇町に寄っていくつもりだったのですが、
峠道で予想以上に疲れてしまったので、このまま帰ることにしました。
途中の阿波池田でちょっと寄り道。
三縄(みなわ)駅です。
特に意味はありません(笑)
阿波池田を後にして、そのまま愛媛県に入り、フェリー乗り場である松山港を目指します。
国道11号は幹線道路で渋滞も多く、疲労もたまっていたので、あまり距離は稼げませんでした。
途中の土居町の運動公園の駐車場で、マルタイの棒ラーメンを作って昼ご飯に。
これも定番の携行食ですね(笑)
結構音のするガソリンストーブで湯を沸かしていると、周りからの視線が痛い・・・(汗)
昼食後、再び国道11号を進むも、疲労は相変わらずで、休憩所ごとに休まないといけない始末・・・
午後3時30分ごろ、松山観光港に到着。
ちょうど船が出る時間だったので、待ち時間無しに乗り込むことが出来ました。
大人1名(2500円)+750cc以下自動二輪(1140円)=3640円でした。
途中、呉港に寄港するので、広島港到着は約3時間です。
午後6時30分ごろ、広島港に到着。
広島市内は走りなれた道なので、順調に進むことができ、1時間ほどで帰宅できました。
今回の旅行で感じたことは、『もう峠道は当分行きたくないな・・・』(笑)
それくらい『酷道』を堪能できましたね。おそるべし、四国の道です(汗)
でも、またしばらくしたら峠に行きたくなるんだろうなぁ・・・
天気にも何とか恵まれまして、いい旅ができたと思います。
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました。