クモハ42形制御電動車
〜70年間走り続けた旧国電〜


小野田線本山支線は雀田〜長門本山間の約2.5kmの短い路線。
2003年3月、約70年間走り続けた古い電車が姿を消します。
それが『クモハ42』という電車なのです。

クモハ42001 雀田駅にて    車両番号・行先表示板

この電車が製造されたのは昭和8年(1933)
大阪の宮原電車区で関西圏の国電として主要地区で活躍。
昭和25年(1950)からは東京田町電車区伊東電車支区に配属され、
東海・首都圏輸送の主流を担いました。

昭和32年(1957)以降は宇部電車区に転属、ローカル線の花形として
宇部線、小野田線で活躍しました。
その後、新型車両の導入による廃車などが行なわれ、
平成13年4月以降は、現在運用されている42001車のみが現存しています。

雀田駅に到着    停車中
雀田駅に到着したクモハ42

車両所属マーク     リベットが打たれた車体
左)・・・4個の車両所属マークが歴史を感じさせます。
右)・・・リベットやレトロな扉が渋いです。

この電車の存在を知ったのは『大分麦焼酎二階堂』のCMでした。
CMでは夕日が差し込む車内を情感豊かに映し出していて、いつか見てみたいと思っていました。
やがて、今年の3月のダイヤ改正で引退すると知って
これは行かねば〜ということで、朝早く出発しました。

到着すると、何人かの鉄道ファンの人たちが写真を撮っていました。
車内はセミクロスシートで、青色のシートにコールタール(?)を塗った木製の背もたれ。
全体的に非常に落ち着いた内装になっています。

見に行かれる方はお早めに〜
ということで、最後に本山支線のダイヤを参考に載せておきます。


本山支線は朝の7時台に2往復、夕方に3往復します。

宇部新川06:43→雀田07:03→長門本山07:08
長門本山07:14→雀田07:19
雀田07:25→長門本山07:30
長門本山07:41→雀田07:46

雀田駅で休憩(笑)

雀田16:28→長門本山16:33
長門本山17:03→雀田17:08
雀田17:14→長門本山17:19
長門本山17:45→雀田17:50
雀田18:02→長門本山18:07
長門本山18:35→雀田18:40→宇部新川19:23

ただし、週2日は下関の車庫へ点検に向かうため、
その日は新型車両が運行されますので要注意です。


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