平成2384

 またまた2年ぶりに芳美丸へ乗船した。

前回は「落とし込み釣り」で惨敗だったのでその“リベンジ”を去年するつもりでいたのだが、去年は「落とし込み釣り」が不調のようで乗船する機会が無く今年こそはと考えていたけど、今年は「インチク」がメインでまだ「落とし込み釣り」を初めていないうえに同行者が「イサキ釣り」を希望していたのでイサキ狙いで乗船した。

事前の情報で今年のイサキはかなり不調だとのことなので前回イサキ釣りをした時のような数は釣れないだろうと覚悟はしていたけど、まさか・・・

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 日本海に昇る朝日・・(このころはまだ“爆釣”の望みを・・)

 

最初は見島近くのポイントにかかり、すぐに50cmくらいのヒラゴをたて続けに2匹それぞれ別の釣り人が釣り、その後すぐに私にオナガグレが釣れた。

本命のイサキでは無いがすぐに魚が釣れたことから活性は高いと思われたが、それからはムロアジとウマズラの猛攻にあい本命のイサキは釣れなかった。

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最初のポイントから望む見島(まだ少しは期待していたが・・)

 

次のポイントでもムロアジとウマズラの猛攻でイサキは船中で1匹しか釣れず、私には赤い魚が・・・

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芳美丸釣行ではおなじみになったシキシマハナダイ

 

そうこうしているうちに8時近くになったので見島周辺のポイントを諦め鮪で有名な“八里ヶ瀬”へ移動することになった。

しかし、八里ヶ瀬でもイサキの喰いは悪く、相変わらずムロアジとウマズラが多い状態だった。せめて外道が釣れるにしてもヒラゴならば嬉しいのだが・・・

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八里ヶ瀬から望む見島(このころには諦めムードが・・)

 

八里ヶ瀬の周りをポイントを変えながら昼前まで釣ってみたが船中でイサキは16匹しか釣れていなかったのでこのままイサキを狙い続けても釣果アップは望めないとの考えからイサキ釣りは諦め「落とし込み釣り」をすることにした。

しかし、「落とし込み釣り」でも餌となるアジ等の小魚のノリが悪くなかなか「落とし込む」ことができず、3時までいろいろなポイントで釣ってみたが船中で60mcオーバーのヒラメ1匹とマトウダイ2匹しか釣ることができなかった。

結局今回も前回に続いて“超貧果”に終わった。(^^;

 

平成211025

 約2年ぶりに芳美丸へ乗船した。

 今回は今流行りつつある「落とし込み釣り」に挑戦した。

 「落とし込み釣り」は初挑戦なので仕掛けや要領がわからず、芳美丸で仕掛けを用意しているのだが、まずは“My仕掛け”で釣ってみようといろいろ調べて仕掛けを自作して乗り込んだ。

 ポイントに着いて釣り始めると常連さんにすぐにサワラが釣れ、その後もヒラメやハタなどが釣れるのに“My仕掛け”にはそれを釣る前の段階の餌の小魚がなかなか釣れず、たまに釣れると小サバの一荷で仕掛けがぐちゃぐちゃになって釣りにならず、ようやく要領がわかった頃には時合いが過ぎていて結局狙いのモノは何も釣らずに納竿した。

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(何も釣れないので魚を写すことができず景色だけ撮ってきました)

 

平成19827

 1年ぶりに芳美丸へ乗船した。

 今回は「今まで狙ってなくかつ広島では釣れないモノ」と言うことでイサキをメインに狙ってみた。

「イサキを釣るなら8月は旬を過ぎているから、梅雨時期の方が良いよ!」と萩の古賀さんが言っていたのだが、都合でこの時期になってしまい、さらに、「イサキはもう時期が終わったから喰いがわるいよ?」と芳美丸船長の言葉があり、釣果はあまり期待できそうになかった。

今回もK村さんを誘っての釣行で、前日の10時に呉を出発し、益田市街を過ぎたころから西の空に雷光が盛んに発光し萩市に入ったころからワイパーがきかないくらいの激しい雨が降り出し、細心の注意をはらいながらの運転で1時過ぎに港のある江崎港に着いた。

雨はその後も断続的に降り続き、車の中でK村さんに「せっかく凪を期待してこの時期を選んだのに、雨が降ると波が心配だね?」と話していた。

4時半前に船長が来て本日の釣り場の見島沖へ向かった。

見島沖には6時半頃に着き、まず、K村さんが船長の指示で潮の流れを確かめながら釣りを始めると、いきなりアタリガあり上げてみると6度の釣行で初めて見る魚(シキシマハナダイ)だった。

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今日1匹目はシキシマハナダイ

 それを見て「棚を少し上げて」と船長の指示で今度は3mほどあげると、またすぐにアタリがあり30cm弱のイサキが上がってきた。

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小型のイサキを釣って

 それを見てまた「まだ型が小さい!3m上げて」と船長の指示があり、そのとおりにすると、またすぐに40cm弱が釣れたので、「喰いが悪いどころか。入れ喰いじゃないか!」と好釣果が期待できそうな予感がした。

 しかし、船長曰く「良い時はこんな喰い(1匹ずつ釣れる)じゃない!23匹が当たり前じゃないと」と言うことで、あまり良い喰いではないらしい。

 確かに、ぼちぼちは釣れるけれど、そのほとんどが1匹ずつで一荷釣りすることはめったになく、さらに11時ころになると潮の流れが速くなりイサキの喰いが全くなくなり、おまけに棚をとるのもままならない状態になり、一時は「このまま納竿してもよいかも?」と思うほど釣りにくくなった。

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潮の速さと波にてこずるK村さん

 12時を過ぎたころから潮の流れが少し緩くなり、イサキもまたポツリポツリと釣れだしたが、残りの餌が少なくなり仕方ないので撒き餌を入れずに刺し餌だけで釣りをして、1時に納竿した。

 帰り際に、船長が生簀のイサキの量を見て「ちょっと少ないねぇ〜、土産に帰りながらシイラでも釣ってみようか?」と言うことになり、帰りながらシイラのいそうな漂流物を見つけては“ヒコーキ”を漕いだのだが、よほど日本海の魚に見放されているのか、いつもは簡単に釣れるシイラも全く釣れなかった。

       

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         結局、今年もこの景色を見に行ったということにしよう・・・

 

平成18627

 「今、ヒラマサが釣れているよ!それにマグロも跳ねているから見ることが出来るよぉ〜」

 と云う芳美丸船長のTEL

 「本当??じゃぁ行こうかぁ!」と言うことになって、当初8月のイサキ釣行の予定を早めてヒラマサ釣り&マグロ見物で芳美丸に乗船した。

 芳美丸とマグロといえば言わずと知れた“八里ヶ瀬のマグロ”で、数日前には小さいけれどマグロを釣っていたので、念願かなってついに“八里ヶ瀬でマグロを!”釣ることが出来るかもしれないと、心躍らせてでかけた。

 今回は前回同行したK村さんと8月に一緒にイサキ釣行をする予定だったK谷さんと3人がこちらから行き、山口から今年フカセに来られた原田さんの一行が3人こられた。

  八里に行く前に江崎沖で餌さにする鯵を釣る予定だったので、日が昇る4時過ぎに江崎港を出航して途中で鯵を釣ったけれど、いつもは鯵がいるポイントで鯵を探すもソナーに全く反応がなく、それでも釣れるかもしれないと試に仕掛けをおろしてみたが、全く釣れなかった。“どうして??“不吉な予感が!

 それに、前夜の天気予報では日本海の波の高さは0,5mから1mだったのに、江崎沖でも波が少しあり船長曰く

 「八里はちょっと波があるよ!」“どうして??1mのはずじゃぁ〜”ますます不吉な予感が!!

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これが1mの波かい?日本海恐るべし!

 鯵が釣れないので早々と見切って八里へと向かった。2時間ほど走って八里に着いたのかエンジンをスローにしてポイント確認をしていたが、いつも釣るポイントの近くに先行者がいて釣り難いらしく、いつもよりポイントを少しずらして釣ることになった。

 釣り始めてすぐに原田さんのグループにイサキや鯛が釣れたのだが、我々のところにはアタリすら無く、人が釣るのを焦りながら見ていた。

しかし、次第に原田さんのグループにもアタリが遠のき、我々同様に釣れなくなっていった。

 釣れていたのも鯛やイサキで本日の本命のヒラマサはアタリすら無く、対抗のマグロもライズさえしていなかったので、濃霧で辺りが見渡せないために

 「ここは本等に八里ヶ瀬?」なんて疑心が少しでてきた ?(_)?(_)?

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いつものポイント近くにいる先行船、100mも離れていないようだけど、よく見えない。

 10時過ぎて、あまりに釣れないので船長も困ってしまい、ポイント移動をして12時過ぎまで釣ってみたが、全くと言ってよいほどアタリがなく、時々遠くで鳥山が出来ているのを見ることができるけどマグロの姿も見られなかったので、土産確保のために八里ヶ瀬をあとにして見島周辺へ移動した。

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せっかくチビマグロ用に用意していたのにぃー 役にたたんかったぁ〜

 見島周辺のポイントは昨年K村さんと来てかなり釣ったポイントなので少しは釣れるだろうと期待していたが、釣り始めて1時間経っても原田さんたちには少しはアタリがあるけれど、私の仕掛けには一向にアタリがなかった。

 それでも、朝8時頃に釣り始めて7時間経った3時頃になってようやくアタリがありリールを巻き上げると、200号の錘のためか全く魚の感触が無く、本等に釣れているのか自信が無くなるくらい感触がしないまま仕掛けが上がってきて、ハリスを手繰ると最後の針に無感触が納得できるような小さいカサゴ(7cm)が掛かっていた。

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こんなのを釣りにきたんじゃないぞぉ〜!

 それからしばらくしてまともなアタリがあり、巻き上げる感触もよかったのだが、締め込みかたから鯛だとわかり少しがっかりしながらあげた。

 それでも本日初めての釣果と言えるような魚がきたので、活性が上がって立て続けに釣れるのかと少し期待が湧いたけれどそのあとが続かず、しかたないので4時半に諦めて納竿した。

 結局今年も、「ヒラマサ釣り&マグロウオッチは出来ず仕舞いだった。」どころか、ほとんど“丸坊主“の釣行だった。

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まぁ、有名な景色と六角堂を見に行ったと思うことにしよう!

 

 

平成171024

 「“八里ヶ瀬でマグロを!”釣るのは無理だとして、せめてマグロが飛び跳ねているのが見たいなぁ〜」と芳美丸に乗船してきた。

 予約した時点では天候も良く釣果も好調だったので期待していたが、釣行前になった冬型の低気圧が来て大荒れになったために、前日の夜に芳美丸船長の和田さんから出船するとの連絡があるまで、出船も危ういと思っていた。

 今回は広島から私と日美丸常連で芳美丸は初めてのK村さんの二人と山口からエルニーニョ(岡田)さんと川本さんの4人での釣行で、朝5時に江崎港に集合することになっていた。

 私とK村さんは早めに家を出てのんびり行こうということで、K村さんの車で前日の9時に呉を出発した。

江崎までは3時間くらいの道のりで深夜0時過ぎに着き、5時まで仮眠しようとしたが、荷物が多くてシートを倒すこともできなくてなかなか眠れないので、用意していたコンパクトロッドで何か釣れないかとルアーやエギを投げてみた。しかし、腕が未熟なのか魚がいないのか反応が全く無いのですぐに飽きてしまった。

そうこうしているうちに地元の漁師たちが起きてきて、沖に出る船や港で漁の準備をする船などのエンジン音が響きだし、漁港の朝の訪れを感じさせるようになってきた。

芳美丸の隣で漁の準備をしている船に近づいて挨拶をして、カナトフグ(たぶんサバフグ)を獲る籠だというのに20cmくらいの餌さのサバを遽しくセットしている作業を見ていると、無線から沖に出ている漁船の話し声が聞こえてきて、海上は波があって漁をするのは難しく止めて帰港するようなことを言っていた。

それを聞いてK村さんと「本職が駄目だと言うのだから沖はかなり吹いているのかも?もしかしたらこのまま帰ることになるかも知れない?」と話した。

4時半ごろになってエルニーニョさんが到着し、5時前に川本さんが来て、5時に船長が来て我々の心配をよそに出船した。

江崎の湾を出ると、予想していたような瀬戸内海では体験できない外界特有の波長の長い高い波があり、船長曰く「旧芳美丸では出船しない!」ような波の中を一路見島に向かった。

 約2時間で見島沖に着いたが、最近の釣況と波の高(推定2.5m)さから今回も八里ヶ瀬に行くのは止めて、船長一押しのポイントにアンカーをおろして釣りをすることにした。

 しかし、波風が強いのでなかなか良いポイントに着けることができず、アンカーのうちかえをして8時過ぎにようやくポイント固定ができた。

 釣りを開始してすぐにK村さんにペンペンシイラがトリプルできたけれど、芳美丸では殆どがリリース(商品価値が低いので)していて喜ばれない魚で、取り込み中にハリスなどで手を切ることがあるために強引に取り込もうとしたらハリスが切れてしまい、ハリスが付いたままシイラたちはリリースされた。

その後しばらくはシイラの猛攻に遭い、仕掛けが目的の棚まで落ちなくてなかなか思うように釣れなかったが、9時前に前で竿を出していたエルニーニョさんにアタリがあり、釣り上げてみるとそれは、出船前から「今日は釣る!」と言っていたオナガグレだった。

 それからシイラの邪魔も少なくなり仕掛けが棚まで届くようになって私やK村さんなど他の人にも鯛やオナガ、イサキなどが釣れだした。

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 しかし、船長曰く「天候が悪い、潮が速すぎる、極めつけはシイラが邪魔するので良くない」と言っているように、最近のHPの釣果情報からすると食いが悪く、同行した初めてのK村さんが飽きているのではないかと少し心配になるくらい、釣れ方にムラがあった。

 午後になっても予報ではやおると云われていた波風は一向に弱くならず、なぜか潮も6時時間以上経っても緩くならないままだったが、シイラがいなくなってきたので、K村さんが浮きを付けた“浮き流し釣り”に変えてみた。

最初は餌さ盗りに餌を取られていたが徐々に棚を変えていくうちにアタリが出だして、それまでの鬱憤を晴らすかのように続けて釣りだした。

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 「それなら」と云うことで私も浮きを付けて釣ってみたがなんの反応もなく、何回か手返しをしたところで元の釣り方に戻した。

 

 我々呉組は艫で釣っていたが、後の2人はキャビンの前の左舷で釣っていて、時折エルニーニョさんがジグに反応する魚がいないかジグをシャクり、川本さんは快晴の空を見上げていた。

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お疲れのK村さんと、なぜかピースサインのエルニーニョさんと「初めて見た!」と言っていたブリモドキ。

もしかして私より大きな鯛を釣ったから?

 

 ジグで何かが釣れれば私もしようとルアー竿は用意していたが、名人級()のエルニーニョさんでさえ釣れないので、ジグはせずに少ない釣果を伸ばそうと餌さ釣りに専念したけれど、納竿頃には地元で「マルアジ」と呼ばれている瀬戸内のとは違うアジばかりになり、聞くと地元では刺身より他は用途がなくてリリースしているのだという代物なので、あまり釣っても仕方が無いし他の魚も釣れなくなったので○時過ぎに終了した。

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左から川本さんのロッド3本と私の「月」製カスタムロッド、それにアンカーを上げ終えた船長。

 

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平成151012

 約1年ぶりに芳美丸に乗った。

今回は“チームエルニーニョ”のジギングに同乗してジギングをしてきた。

今日は予報で海が荒れるというので“見島八里ヶ瀬”を諦め高島周辺で釣をすることになった。

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(日本海から見る朝日と高島)

しかし、潮が悪いのか運が悪いのか本命のヒラマサが釣れない。9時半までに船中8人で58cm1匹だけでバラシをあわせても3回アタリがあっただけだった。

潮が良くなるまで“底物”を釣ろうと言うことになったが、船中でミノカサゴ2匹、カサゴ2匹、レンコダイ、ヤーガラ、ホウボウしか釣れなかった。

 そして再びヒラマサを狙ったが高島周辺では釣れず、江崎沖に帰りそこで釣った。午後になって私にヒラマサらしきヒットがあったがラインを切られてしまい釣り上げることができなかった。結局それが私にとって最初で最後のヒラマサのヒットで以後アタリは無かった。その後“江崎の鉄骨漁礁”で釣りをした。船中ではヒラマサ4匹で惨憺たる釣果だった。

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今日の私の釣果。最初に釣り上げたイカ釣り道具()とホウボウ、ヤズ、ヤーガラ。

平成15520

和田船長と常連さん達。

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エルニーニョこと岡田氏の釣果。ルアーマンだそうだけど、餌釣りに目覚めかけているようです。

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芳美丸の船長、和田さんです。まだ日美丸ではBIG ONEを釣られていないので釣れるまで挑戦を!

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2号こと小林氏。日美丸に乗船4年目になり、そろそろ大鯛を釣らせてあげたいのだが!

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港にて撮影した芳美丸のメンバー(後列左から中野、田中、藤井、小林、前列左から和田、岡田の各氏)

 

芳美丸に乗って来ました。

最近、ヒラマサが結構釣れていると言うので、波穏やかな内海漁師の私が日本海の波で船酔いするのではと心配しながら、田万川町江崎港に向かいました。

 事前の話では、天気がよければ鮪で有名な“八里ヶ瀬”に行く予定だったので、そこまでは港からおよそ3時間掛かるから、まだ暗い4時過ぎに出航した。

2時間ほど進んだところで釣りのポイントに着き、錨を下ろして釣りを開始した。

 「和田(船長)さん此処が“八里ヶ瀬”ですか?」と聞くと、

 「違います。八里はまだ沖へ1時間ほど行ったところです。」と言われた。

どうやら此処は見島沖で“八里ヶ瀬”では無いようなので勝手に“七里ヶ瀬”と名づけておこう。

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日本海に昇る朝日を見ながら仕掛けを投入していると、いきなり隣にいた山本さんにシイラがヒット、つづいて佐々木さんにもシイラがヒットし、船の周りを数匹のシイラが回遊しだした。

本命はヒラマサだが、広島では釣る事の出来ない魚なら何でも“OK”でシイラでも釣れれば“良し”としていたのだが私の仕掛けには何もアタリも無く、そのうちにシイラもいなくなった。

海は日本海としては珍しいほど凪いでおり、船酔いの心配も無く船釣りとしては最高の日和なのに、海の中はよくないのか誰の仕掛けにもアタリが出なくなり、時間ばかりが過ぎていきだした。

「おかしいねぇ、この前ここで“ヒラ”が50本以上出たのにねぇ、何が悪いんかねぇ。」と和田船長がぼやいていた。

8時ごろになると和田さんがポイント変えをきめ移動した。しかしそこでも反応が無く時間ばかりが過ぎ、9時ごろに一旦移動を決めていたが、回りの船で“玉網”を出しているのが見えたので移動をとどまった。

それが良かったのかすぐに田中さんにアタリがあり、本命のヒラマサ(私はヒラゴだと思う)が揚がってきた。そしてすぐに私にもアタリがあり同じ位のモノが揚がったが、それで打ち止めになり、後が続かなかった。

結局十時頃には移動することになり、時間を掛けた“八里ヶ瀬”に行くか釣時間を多く取るために近場にするか選択を迫られた。多くを釣るために時間を多く取ることにして、近場での移動を選んだが、結果から思うと、時間が短くても、滅多に行けない“八里ヶ瀬”に行ってみるべきだった。後悔先に立たずとはよく言ったものだ。

移動した場所でヒラマサ一本とウスバハギを一尾釣ったが後はアタリらしいアタリが無くただ時間ばかりが過ぎた。2時半ごろになり久しぶりに山本さんにアタリがありヒットしたが、ドラグが鳴り道糸が引っ張られるばかりで巻き寄せることが出来ずにハリスを切られて逃げられた。

和田さんは、あれはカツオだからハリスを太い物に変えるように指示をだしたが、今迄連続してアタリが無かったので慌てて変えることも無いと仕掛けを流していたら、すぐに私にもアタリがあり、しゃくったがヒットしなかった。和田さんは、カツオがアタって、ハリスがアワセ切れしたのだと言った。

上げてみると、そのとおりハリスが切れていたので仕掛けを太い物に替えていると、今度は佐々木さんにカツオがヒットし何とか釣り上げることができ、船内は俄然盛り上がったが、それからアタリが無くなり3時過ぎごろに田中さんにシイラが1本きただけで、4時ごろ納竿することになった。

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日本海に沈む夕日を見ながら敗北感と充実感に揺られるように港への帰路についた。

 途中、あまりにも少ない釣果が気の毒なくなったのか、和田さんがシイラの引き釣りをしてくれて、2匹釣り上げて港に入った。その時もう5時を過ぎていた。朝4時から12時間以上ご苦労さんでした。

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血抜きしてクーラーに入れていたヒラマサとカツオ。    港で移した釣果。