ふら〜と倒れることないですか?

貧血とは?
 血液中のHb(ヘモグロビン)が少ない状態で、男性13g/dl以下、女性112g/dl以下だと貧血とよびます。ヘモグロビンは体中に酸素を運ぶ働きをするため、貧血になると全身が酸素不足になり、頭痛・めまい・疲労・肩こり・顔色が悪いなどの症状が出ます。
    
 貧血にも鉄欠乏性貧血・腎性貧血・巨赤芽球性貧血(ビタミンB12・葉酸欠乏)・骨髄異型性症候群・慢性感染症・膠原病・白血病など様々な原因がありますが、鉄欠乏性貧血が最も多く、ヘモグロビンの材料である鉄分の不足が原因です。成人女性の約10%は鉄欠乏性貧血、約40%は鉄欠乏状態と言われています。鉄が不足する原因としては、鉄の排泄(出血)が増大するためで月経過多・子宮筋腫・消化管出血(潰瘍・痔・癌)が考えられます。

 鉄欠乏性貧血の予防・治療のためには、まず食事で鉄をとることです。ヘム鉄(腸での吸収率がよい)が多く含まれる肉・魚・内臓(レバー)だけでなく、非ヘム鉄が含まれる穀類・野菜(ほうれんそう)も忘れてはなりません。又、ビタミンCは非ヘム鉄をヘム鉄に変換し、酢や香辛料は胃酸の分泌を高め鉄の吸収をよくするため、バランスのよい食事を心がけましょう。



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