お酒はほどほどに

肝臓は体内の化学工場とよばれ以下3つの働きをしています。
・代謝:栄養分やエネルギーを作り貯蔵
・解毒:薬、アルコール他有害物質を分解・排泄
・胆汁の分泌:脂肪の消化を助ける胆汁を産生・分泌

最近TV等で「肝炎」について取り上げられることがありますが、肝炎とは
肝細胞に炎症が起こり肝細胞が破壊される状態です。肝炎にはウイルス性肝炎(A・B・C)だけでなく、薬剤性肝炎・アルコール性肝炎・自己免疫性肝炎等があります。

生活習慣において一番気をつけなければならないのは、アルコール性肝炎です。
もちろんお酒の飲みすぎが原因です。アルコール性肝炎の人が、お酒を飲み続けると、アルコール性肝硬変となり命にもかかわります。断酒出来なかった人の4.4年生存率41%ですが、断酒出来た人は83%です。

適量の飲酒量はアルコール30gと言われ、日本酒だと1合、焼酎だと2/3合、ビールだと大瓶1本、ウイスキーだとダブル1杯分です。もちろんお酒が原因で肝臓を悪くしている方は、アルコールは一滴も飲んではいけません!

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