Rear Handling 使用パーツ 価格
サスペンション ホワイトパワー製 フルアジャスタブル 128000
トルクロッド bbcオリジナル アルミ削り出し 6000
スイングアーム OVER RACING製 特注品 140000

Details Impression

Total Impression

☆サスペンション
ホワイトパワーのフルアジャスタブルサスペンションです。セッティングに関しては伸び側11段階、圧側7段階、
ブリロード無段階調節、車高調整(自由長±5mm)が可能でオーバーホールにも対応しています。

サス自体はアルミパーツを多様しているため軽量高剛性、自由長もノーマルと一緒の320oなので加工等一切
必要なくボルトオン装着でき、ノーマルチェーンガードの装着可能です。

よくWPは堅いと言われますが、確かに最初は堅いと感じました。でも慣らしを終えて乗り続けていくとちょうど自分の
体重にあった堅さに変わっていき、今では最高の堅さになりました。そういうことからWPを着けたとき慣らしはかなり
重要だと思います。(ウチがチビッコで体重が47kgということを前提に文章書いてますのであしからず)

乗り味はしなやかでコシがあるって感じですね。シートに座ったときに予想していたよりもサスが沈み込み、かなり
ソフトな印象を受けました。低速で走っている時はそのソフトな印象のまま路面のギャップに対応し、そこから加速
していくとしっかりとリアタイヤを路面に追従させ、ノーマルによくあるフニャフニャ感は全く皆無です。

そして最も驚いたのがコーナーリング時のリアタイヤのおさまりが素晴らしいこと、初期作動とは全く異なりミドル
レンジからグッ!と踏ん張りをみせエンジンのパワーをしっかりと受け止めることができ、リアタイヤに常に十分の
トラクションをかけることできます。その効果をハッキリと体感しようと思い個人的にノーマルサスと比較したところ、
80qでノーマルが滑り始めたコーナーでもWPの場合は何の不安もなく逆にコーナーを曲がるのが楽しいと感じる
くらいの乗り味でした。

値は張りますが、それを補って余りある性能を発揮してくれるイチ押しのサスです。


☆トルクロッド
bbcオリジナルのアルミ削り出しトルクロッドです。ノーマルよりもかなり軽量で薄くなっています。そのため、ノーマル
では当たってしまうような太いタイヤも装着可能。タイヤの扁平率で若干異なりますが、ノーマルスイングアーム装着
時18インチで130、17インチで140のタイヤが装着可能です。


☆スイングアーム
おなじみOVER RACING製のアルミスイングームです。元になっているのは太いモデルのTYPE6.。そこから長さを
5cm延長、サスペンションブラケットの位置変更を含め特注しました。7NO1材を使用しノーマルよりはるかに軽量で
高剛性です。

5cmロングにした理由として直進安定性の向上があります。現在2VS等のレーサーには大概ノーマル比ロングな
設定のスイングアームを使用している(250レプリカなどの足周りはほとんど純正よりもロングになっている)。

一般的にはロングにすると旋回性が落ちるというデメリットがありますが、5cmロングならほとんどその影響を受ける
ことも無いです。実際、知り合いのSRでノーマル同寸とロング設定のもののタイムを比較したとき、ロング設定の方が
2秒近く早くなったことがありました。ってなわけで長さは5cmロングに決定。それに合わせてサスペンションブラケット
を若干前に移動しています。

足周りの非常にプアーなSRは足周りのポテンシャルアップを図れば、見違えるように走りが楽しくなります。ただ、
アフターパーツをただ付けたり、安易に他車の足周りを移植しただけではかえってバランスを崩してしまう場合も多々。
ってなわけで自分の体型、走り方、そんでもってパーツの特性を考えつつカスタムを行いました。

まずサスペンションに関して、SRのノーマルサスペンションははっきり言って限界低い、なんらかのポテンシャルアップ
したマシンにはその増加したパワーを受け止めることは出来ないはず。セッティングで対処しようにも1Gでのイニシャル
調整以外アジャスト機能を持たないノーマルでは焼け石に水ってな具合。そこでサスペンションユニットの交換を決意!
現在の仕様を含め計5本のサスペンションを使用しました。

ホワイトブロス → オーリンズ36E → ホワイトパワーEMU → ホワイトパワーVAP → ホワイトパワーVAP+AL

ってな具合です。この辺の個別のインプレは別のコンテンツでやりたいと思います。

現在ホワイトパワーを選んだ理由としては、一般的にオーリンズよりも柔らかめな設定にされているため。
体重が47キロしかない自分にとってノーマル設定のオーリンズは固すぎて十分ダンピングしませんでした。

現在WPの車高調整付きを使用しセッティングは街乗りではブリロード、圧側、伸び側全て最弱で乗っています。
高速ツーリングなどではブリーロード、伸び側はそのまま、圧側のみイニシャルを3にして乗っています。現状ではこれが
一番シックリくるセッティングですね。

ただ欲を言えばもうちょっと1G状態で沈み込んで欲しいかなと、通常走行で圧側、伸び側のイニシャルをもっと上の番手を
使えれば、かなりセッティングの幅も広がると思うんで。スプリング交換かレイダウンか、その辺のとこの対処はそのうちに
したいと思います。

次にスイングアーム、これは上で述べたとおり5cmロングの設定です。心配した旋回性に関しても全く問題なし、直進安定
性は抜群ってな具合でバッチリ成功ですね。問題はサスペンションとのバランス、これに関しては若干問題が残っています。

スイングアームをロング化場合、テコの原理で通常のサス位置では若干サスがよく動くようになります(ノーマルに比べて
若干レイダウンする感じになりますから)。ちまたで流行ってる超ロンスイなんかノーマルサスで乗ったらグニャグニャです
ね。
ってなわけで、サスブラケットを3cmずつ前方に移動しました。これで、ノーマルと同じくらいのキャスター角になって
シックリ!って予定でした、ハイ。

現実は・・・若干前より固いかなでした。その原因、それはスイングアームが軽くなったこと!OVERのスイングアームって
持った人は分かると思うんですけど、ホンマにメチャ軽いんですよ。つまりバネ下の重量が軽くなったことで、スイングアーム
にかかる重量が軽減されちゃったってわけです、こりゃ計算外でした。

ってなわけで現状ではサスとスイングアームのバランス的にはあと一歩って感じですね。でもこの仕様でもノーマルとはマジ
で比較にならないくらいシャキシャキ走れますけどね、もうひとふん張り!
                                                              (2002.7.21現在)