「ゲーム脳の怖さ・・・」
学級懇談会でお話しました、ゲームをすることによる脳への害についてお知らせします。
ゲームのしすぎはよくない・・・わかっていてもついつい時間を忘れて没頭してしまいます。
私自身がそうでしたから、子ども達が何時間でもゲームを続けてしまう気持ちはわかります。
後少し、後1回と思って続けているうちに1時間2時間は平気で過ぎていきます。
でも、この内容を読んで本当にゲームのしすぎの怖さを知りました。
子ども達にも、ゲームのしすぎがなぜ悪いのか具体的に話してやりたいと思っています。
少しでも家庭生活での、ゲームに対する子ども達の声かけの参考になればと思います。
これは、日本大学文学研究会教授(脳神経科学)森昭雄氏らの実験で明らかになったもので、この研究結果はアメリカの神経科学会でも発表されました。
下は、ノーマル脳、ビジュアル脳、半ゲーム脳、ゲーム脳のゲームを始める前と始めた後の脳波です。
β波というのは、思考や意志決定を行ったり、理性や創造性を生み出す脳波です。いわゆる、人間らしさを保つためにもっとも大切な脳波といえるでしょう。
@ノーマル脳(テレビゲームもしないしあまりテレビも見ないという人の脳波)
つねにβ波がα波よりも多いという通常のパターン。ゲームを始めても脳波にはほとんど変化のないタイプ。
Aビジュアル脳(テレビやビデオを1日1〜2時間は見るがゲームはあまりしない人の脳波)
ゲーム開始前は通常の脳波だが、ゲームを開始するとβ波ががくんと減ってしまう。
問題なのは次の二つのタイプです。
B半ゲーム脳(週に3〜4日、1日1〜3時間ゲームをしている人の脳波)
ゲーム前の段階からβ波が低い。ゲームを始めるとβ波ががくんと減りα波を下回る。
Cゲーム脳(ほぼ毎日2〜7時間ゲームをしている人の脳波)
ゲームをしなくてもβ波がつねにゼロに近い状態にある。
ゲームを長く続けることにより、脳の神経回路がゲームに適した形に作られてしまうそうです。これによって、人間らしさを保つためにもっとも重要な脳の部分(前頭前野)が使われなくなり、動物的・本能的な部分だけがはたらくようになります。
つまり、「状況や周囲に配慮しない行動をとるようになり自分勝手な態度や非常識な振る舞い、暴力的な行為につながっていきます」と森氏は言われます。
実際この研究に参加してもらった人の中でも「ゲーム脳」の人はキレやすい、集中力がない、人付き合いが苦手と自覚している人が多かったそうです。
歩いたり五感を使って自然に接することはゲーム脳の改善に有効だとも言っておられます。
ただ、脳の神経回路は10才くらいまでに急速に発達する、この時期に正常な神経回路を増やすためにもゲームの時間を減らすことが大切だとも。
最近、「キレる子」という言葉をよく耳にします。
ゲームの時間と、そういった人間として大切な部分が関係しているというのは恐ろしいことです。
子ども達が「人間らしく」あるためにも、ゲームの時間についての見直しは必要だなあと強く感じました。