のぞみの会-講演会・勉強会
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合同講演会 2000.10.15
「笑い・生き甲斐・自然治癒力」

倉敷市柴田病院 難治疾患研究部医師
伊丹 仁朗 先生

笑いが免疫力を高める。
 がん細胞を破壊するナリュラーキラー細胞(NK細胞)が笑った後には増加する。笑顔をつくるだけでも効果がある。好きなことに打ち込むこともいい。悲しみ、不安、抑うつ、ストレスではNK細胞が低下する。

生き甲斐療法の五つの基本方針
 1)自分が自分の主治医のつもりでがんと闘うこと
 2)今日一日の生きる目標に打ち込んで生きること。
 3)人のためになることを実践すること。
 4)死の不安・恐怖と共存する訓練をすること。
 5)死を自然界の大原則として理解し、死への現実的建設的準備をしていくこと。

「自分の人生のモンブラン」を持とう。
 伊丹先生は1987年がん患者とともにモンブラン登山に成功して、がんに負けずに人生の大きな目標に取り組むということを実践した。各人の人生の目標はそれぞれ違う。がんになっても自分の人生のモンブランに向かって生きていこう。
 2000年初にはがん患者による日米合同富士登山を成功させた。このことには3つの意義がある。

 1)生き甲斐を持つことの重要性。
 2)闘病中も適度な運動が必要。
 3)患者だけでなく社会全体でがんに取り組むことが大事である。
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