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勉強会 |
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「乳癌手術をうけられる方へ」
広島市民病院外科
檜垣 健二 先生の資料より
乳癌治療の段階:1)診断2)進行度の決定2)術式の決定4)術後治療の決定5)生涯検診
1)診 断:2cm以下の浸潤癌と非浸潤癌(乳管内のみに病巣)を早期乳癌という。
2)進行度:術前は腫瘤の大きさを基準
(0期:触知せず、T期:2cm以下、U期:2-5cm
V-a期:5cm以上、V-b期:皮膚に浸潤)
術後はリンパ節転移の個数を基準に決定
(腋窩のリンパ節の個数、鎖骨下や首のリンパ節転移の有無、遠隔転移の有無)
3)術 式:乳房温存療法 :1997年には早期乳癌の約70%、全体の50%に施術。
リンパ節廓清の省略:1997年には早期乳癌の約54%、全体の32%に省略。
乳癌の日帰り手術 :1997年には早期乳癌の約35%、全体の21%に施術。
4)術後治療:抗ガン剤の選択:進行度と抗ガン剤の必要性により決定する。
a)経口薬 :フルツロン(UFT)、エンドキサン
b)ホルモン剤:ノルバデックス、ヒスロンH、ゾラデックス、アフェマ
c)注射薬:アドレアマイシン、メソトレキセート、タキソテール
放射線治療:乳癌は放射線治療が有効である。通院治療が可能
5)生涯検診:全乳癌患者の2割が再発する。その内の半分が2年以内に再発。
晩期再発(10年以上)は4%、
最低10年の定期検診が必要。両側乳癌は5.5%。
重複癌は7.5%、成人病検診が必要。(特に子宮癌、大腸癌に注意)
術後後遺症:前胸部の不快感、リンパ浮腫。 |
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