のぞみの会-講演会・勉強会
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講演会 2000.01.30 尾道
「乳癌の治療と最近の話題」

尾道総合病院 副院長
黒田 義則 先生

日本人の乳癌の罹患率は急激に上昇している。35才より発癌率が増加する。
人口10万人あたり役50人の罹患率である。1cm大の癌になるのに10年を要する。

最近の話題
 1)内視鏡的手術:早期の乳癌の切除やリンパ節切除に対して大きな切開を加えずに、皮下に空気を入れてつり下げ状態にして内視鏡で見ながら手術をする方法。
 2)新薬の紹介;ゾラデックス(閉経前の過剰のエストロゲンをおさえる薬)
タキソテール(再発乳癌に有効な点滴注射薬。副作用があるが副作用改善薬有り)
 3)遺伝子診断:100人中5人は乳癌の遺伝子がある。遺伝子診断により早期治療が可能となっている。

外科の進歩
 1)縮小手術
 2)機能温存手術
 3)萌芽期治療(予防的内服・手術)

再発に対しては最低1年に一回の検診が最も大事である。以下の検査をする。
 1)腫瘍マーカー測定
 2)反対側乳房の触診、乳房撮影、エコー(反対側には4%の率で発生する)
 3)肝CT
 4)胸部X腺撮影
 5)骨シンチ
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