のぞみの会-講演会・勉強会
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講演会 2004.10.24 尾道
「生きるということ、老いるということ、死ぬということ」

平塩 清種 先生(詩人)

講師として平塩清種さん(詩人・日本ペンクラブ会員)に演題名「生きるということ、老いるということ、死ぬということ」という内容でお話をしていただきました。

「100%悔いの残らない人生はない『目的をもって懸命に時を刻んで生きてきた人はその思い半ばにして命の終を迎えたとしてもその人の人生は完成し(中略)老いたるゆえの死に際も過ごしてきた年月の尊厳を考えればその後姿はせつなくとも美しい』消極的に生きることは自己からの逃避、個性の消滅である、積極的に生きることは喪失感なく穏やかに死を迎えられる一助となる。来世と現世、死ぬことは来世への入り口。自分の辛さ、苦しさを分かち合える人がいれば、一人ぼっちで死ぬ寂しさは無い。死んだらどうなるのか?死んだら行くところを自分で決めよう。痛いのでは?ペインコントロールがあるではないか、普段から死のことを考え用意することで不安は消えるもの。」死を嫌う4つの理由、(喪失感・空しさ、別離、不安、痛みへの恐怖)に関して事例を挙げ、時に冗談を交えながらわかりやすくお話いただきました。「誰でもがなにがしか使命を持っている、先にのぞみを持つのは大事なこと、でももっと大切なのは今目の前にあることに懸命に取り組むこと」とのお話が印象的でした。
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