館長の郵趣日誌

この日誌への感想は、私宛メールか掲示板に書込願います。

 Wednesday, 27 February,2002    未発表不統一印
 10年前の思い出話ですが、山陰に単身赴任していたとき、一寸したきっかけから、あるところの初代郵便取扱役の家を訪問していた。残念ながら郵趣家が欲しがるようなエンタイアの類は、残されていなかった。しかし、郵便取扱所開設当時の郵便関係資料が残されており、いわゆる未発表の不統一印も有った。記念に、この印で白紙に押印したものを持っているが、これを当時の切手に押印した場合は、どうなるのであろう。印も本物、切手も本物だが、押印の目的と時期が違うだけ、案外見分けがつかず、「正体不明の疑問消印」と言われなから、アルバムに収まっていることもあるかも。と考えると怖くなる。
 少ない小遣いを工面して買うのだから、疑問符のつくものは、遠慮したいな。

 Monday, 25 February,2002    正体不明の疑問消印
 最近、メールや掲示板への書込から、私の知識より皆さんの方がずっと上だと強く感じるようになり、この日誌を書くにも気を使うようになった。
 しかし、そんなこと気にし過ぎると、日誌は書けないので、その日その日感じたことを、そのまんま書くことを継続します。でも、間違いがあれば、指摘してください、勉強になるのですから。
 さて、ニセ消印について考えてきたが、小判切手で以前から不思議に思っていたことがあります。正体不明の不統一印と言うのがあり、「華」ともう一つです。これらはエンタイアが残されていなく。使用された切手も疑問だらけの消印です。このことは充分知っている超一流コレクターが、作品の中でこれら切手を貼り付けているのが、いまだに分かりません。
 私には、このような切手は入手できませんが、仮に入手できたとしても、リーフに貼りたくはありません。

 Saturday, 23 February,2002    使用目的のニセ切手使用例が手に入ったら
 私に、該当の切手が手に入ったら、やっぱり高値で売れた方が良い。当然、小判切手に替えるためだ。なるほど高いか安いかは、同じものでも立場が違えば、異なるものですね。
 しかし、小判切手も高いね。先般この日誌に取り上げた旧小判30銭11L目打は、ヤマセミのニセ切手落札値の10倍出しても買えない高値で、落札だそうですね。ニセ切手使用例が10枚もでれば、落札値は下がってくる。その点11Lは、穴の違いだけなのに高いのだ。偉大ですね。

 Friday, 22 February,2002    使用目的のニセ切手
 この日誌では、これまで骨董的・郵趣的価値がある物に対するニセモノを書いてきたが、掲示板に書込があったように、使用目的のニセ切手がオークションで高値落札されています。現在では、菊切手偽造事件時代とは、比べ物にならないくらい偽造技術環境が変化しています。実際にも、現在は使用目的のニセ切手が多くなっております。それらが他のオークションにも出品されて、そのうち安くなると思いますが、自分でも試しに作ってみようとか、使ってみようなどと絶対に思わないでいただきたい。冗談半分でも、へたをすると犯罪者として検挙される危険性があります。

 Thursday, 21 February,2002    ニセモノ師には、厳しく!
 骨董の世界は、怖いですね。ニセモノに騙される方が悪い。という風潮があるようで、世の中に相当の比率でニセモノが、横行しているのだそうですね。
 その点では、切手の世界では厳しくて、人を騙す目的で、ニセモノを作ったり直し(補修)した者及び販売した者は、郵趣の世界から抹殺(出入りできない。)される。もう20年以上前のことだが、私が実際に面識のあった人で、不鮮明な記番印の小判切手を鮮明にしてオークションに出品し、郵趣界に出入り出来なくなった人がいます。
 しかし、最近は甘くなったか、結構ニセ消しとか直し(補修)を隠してオークション等に出品し、流通してしまうケースが見受けられる。このような場合、出所や手口を公表して、皆さんに警戒を呼びかけ、ニセモノ師が発生しないよう注意したいものです。

 Wednesday, 20 February,2002    掘り出しは、郵趣の醍醐味
 やはり紙屑のようなゴミの中から、お宝がでてこないか探す作業は楽しいものだ。まだ誰も見ていない「うぶ」なものは、珍品があるかもしれないと人をワクワクさせる。
 実際には、蔵から初めて出されるものを見ることは、まず経験できない。我々が一般的に経験するのは、例えば骨董屋さんが、蔵から古い手紙類を出したのを買い入れて、それをフリーマーケットや切手のガレージセールのような所に出品されたものを、探すことになる。この場合、本当の「初」ではないが、販売する方が知識が無いため、実質は「初」と大差なく、掘り出しの可能性がでてくる。
 しかし、骨董屋さんもだんだん知識が付いてきて、例えば、買い手の郵趣家は、消印がハッキリ読めるものを好むとか、封筒もきれいなものを好むなど、販売の経験から分かってくる。それを見て手を加える骨董屋さんがいるのて゜注意が必要です。私の知っている例では、ボタ印の薄くなっている部分をマジックで書き加えていた事例があった。又ある時は、地元の消印であることを封筒表面にボールペンで書き加えていた。別の業者は、封筒の埃を濡れ雑巾で拭き、宛名のみならず、切手まで脱色させてしまっていた。切手コレクターでない骨董屋さん・古物商系の人は、改造、補修したものを販売しても罪の意識はない。販売品をきれいにして売ってなぜ悪いとお考えなのだろう。
 私自身、鮮やかな色の赤二が貼付されているぞと、拾い上げたエンタイアが、実は水濡れ雑巾で洗われていた経験があります。このように時には騙されることがあっても、駄物の中から珍しいものを掘り出したときの喜びは大きく忘れられない。と言ってまたホコリと格闘することになる。

 Tuesday, 19 February,2002    掘り出しの名人
 某先生は、先日の中国地方「郵趣の集い」の前夜祭の日、パーティー終了後の下見会で、とてもユニークな二重丸印付きのエンタイアを入手されていた。蒐郵会の某さんが欲しがるだろうなと言いながら、私に見せてくれた。私も初めて見たとても珍しいもので、近い内に蒐郵会の会報に掲載させてもらいたいと思っている。
 今日の日誌のタイトルを「掘り出しの名人」としたのは、某先生の掘り出しがあまりにも素晴らしかったので、記録に残しておきたかったからです。
 パーティー終了後、3階ロビーで翌日のテーブル・バザールや盆廻しへの出品物を、下見の上分譲することは、恒例となっているし、みんなにも周知してある。某先生だけが特別有利だったわけではありません。ここ掘れワンワンのように、まるで彼だけが知っていたかのように、短時分の内に見つけてきた。
 しかし、彼の行動を良く分析してみると、誰の分譲品に、初で掘り出しの可能性があるのか見極めて、その置き場所(箱の下か上か横か、)の癖までも察知している。全く見事と言うほかない。その早業は、掘り出しと言うより、「狩りだ!」。
 狩りの名人が、部屋へ帰ってゆっくり御休の頃、我々「友趣家」は初でなくなった残骸を、ワイワイとお喋りを楽しみながら、掘り起こしていたのです。

 Saturday, 16 February,2002    名言「切手収集は、借りだ!」
 「借りだ!」は迷言じゃぁーないですよ。本当に名言です。
今日は、午後2時から西日本地本の会議で、こちらは今後の郵趣活動の方針などを、まじめに話し合った。午後5時半からは「郵趣の集い」の前夜祭で飲み会、この席で隣に座った私の収友は、「切手収集は、借りだ!」にたいそう感銘を受けておられた。心当たりがあるんですね。切手収集は、「狩りだ」なのだから、狙った獲物は確実にものにしなければいけない。したがって、良い切手の出物があれば、金策は後にして取りあえずは、「借りだ!」で切手を手に入れる。これが出来ないと、名品を含んだ良いコレクションは出来ない。優れたコレクターは、必ずと言っていいほど、「切手収集は、借りだ!」が名言というのに賛同してくれると思う。なぜなら経験者だから!

 Wednesday, 13 February,2002    ニセ消印、最近の傾向
 最近、パソコンやプリンターの進歩は著しい。安い費用、簡単操作で、高度な印刷ができるようになった。偽札や偽切手を作って、犯罪者になってしまった者がいるくらいだ。偽札などは、よく見れば分かるのだか、忙しくてあまり見ない店員などが騙されている。
 しかし、ニセ消印の方は、コレクターでもうっかりすると騙される。台切手は本物だから、高度な印刷でニセ消印を作られると、騙されやすいのだ。しかも、パソコンなら簡単な操作で、手間も費用もほとんどかからず作れるため、現代物の切手にもニセ消印があるようだ。
 過去、手間と費用をかけてニセ消印を作っていた時代は、高価な消印がニセモノ師に狙われた。現在では、高価でなくても油断はできない。要注意!

 Tuesday, 12 February,2002    ニセ消印
 切手で、一番多いニセは、消印であろう。ボタ印などには昔からニセモノが存在しているが、単片消印偏重の日本切手には、現代物までニセモノが作られている。次の三つパターンがこれまでの代表例だろう。
 @ 印自体がニセモノ。
 A 印は本物だが、後から押したモノ。
 B 印影の不鮮明な部分に、後から書き加えたモノ。
騙されない方法その1
 もともと安い物に対してはニセモノはないので、安い物でしっかりと本物の感触を掴む。このとき印影の形だけでなく、印色も把握する。
騙されない方法その2
 ニセモノは、強くハッキリと押すとばれると思うためか、印影が弱いことが多い。強さに不自然さが見られる時は、要注意。
騙されない方法その3
 消印と、用紙・目打・刷色などの関係を、把握しておく。ニセモノを作る人は、中途半端な知識で作ることが多いので、基本的ミスを犯す。例えば、小判赤二の後期12目打切手に、あるはずのないニセボタ印を押すことです。これはニセモノを作る材料として、その方が手に入りやすいことが関係している。

 Friday, 8 February,2002    掘り出しを考える
 掘り出しについて、掲示板に書込があり、色々考えさせられた。安く買うためであったり、珍品・名品を探すめの、掘り出しですが、もう一つこんな掘り出しもある。それは、純粋にコレクションの穴を埋めるために、掘り出すことです。
 テーマチク作品を作っていると、高い安いとか珍品名品など関係なく、ただ自分が作ろうとするストーリーに適した切手類が、なかなか見付からないことがある。そんな時にテーマに合った物を見出した時は、掘り出したと感じる。そのような掘り出し方もある。
 私は、このような掘り出しで面白い経験をしました。昭和20年の汚い使用済官製はがき、普通のコレクターは、無料でも持ち帰らないような物。それを私は100円で買い上げた。もちろん、安いわけでもなく珍品でもない、自分のテーマチクに使えるマテリアルじゃなかろうかと拾った。それは、はがきの日付、差出人、はがきの文面から、広島の原爆投下直後の惨状を知らせた「被爆を証言するはがき」になると判断した。
 丁度このはがきを拾い上げた頃は、戦後50年の節目の年で、各地で様々な関連の展示会が行われた。私が作品の中で、貴重な被爆資料として、このはがきを使うや、新聞記事やテレビで報道された。また、各地の展示会にも貸し出しされた。
 これは特に脚光を浴びた例だが、そこまでなくとも、埋もれていた物を自分の判断で掘り出し、その素材を活かして引き立ててやることができれば、俺が掘り出したんだと満足できる。

 Thursday, 7 February,2002    切手の補修
 ニセモノと違って、補修は厄介です。今の郵趣界では、補修しても自分て゜所持しているだけなら構わないとか、補修していることを明記して販売等するなら良い。との甘い考え方が、一般的認識のようですね。
 でも、昨日日誌に書いた例のように、作った人の手を離れた場合、間違いやすくなります。補修の仕方を更に上手に、例えば13目打で補修した場合は、補修を見つけるのが一層困難になります。
 そう言えば、補修の得意な切手商がいて、補修していることを表示して販売されているものの一寸気になります。一旦人の手に渡れば、特に表示されることなく、コレクションの一部となってしまい、更に人の手に渡った場合、全く気づかれないままということも、起きうることだと思います。
 補修と言えば聞こえはいいけれど、補修したその部分に限れば、ニセモノですよね。補修に対して、もっと厳しい対応が必要ではないでしょうか。

 Monday, 4 February,2002    すべては小判切手のために!
 掘り出しについて、いろいろと書いてきたが、自分の場合は、「掘り出し」と言うより「拾い出し」と言った方が相応しいかもしれない。これを掘り出したと自慢できる名品のたぐいは持っていないからです。いろいろ拾い出してくるものの、結局は専門収集している小判切手に替えていると言ったところだ。
 究極の交換、たった1通の小判エンタイアのために、コレクションを一括処分したことを書いてみたい。 旧小判では、高額のエンタイアは収集が難しく高価だ。しかし、専門収集を目指すなら、1通ぐらいは欲しい。
 7〜8年前になるだろうか、スタンプショウ=ヒロシマの切手商ブースに、旧小判50銭一枚貼りの外郵エンタイアがあった。自分としてはこれまで1点のために支払う金額の最高であるし、あれこれ金策しても間に合わない。最後の手として第二次動植物国宝切手のコレクションを、スタンプショウ=ヒロシマ祝賀パーティーの酔っぱらいオークションに出品し処分した。このコレクションは、小遣いはあまり使っていないものの、コツコツ手間を掛けて作ったもので、愛着はあったが、思い切って手放した。しかし、処分価格合計よりも、まだ1通の価格の方が高くてその場では購入できなかった。その後、第3次動植物国宝も処分して資金調達し、オークションで入手した。それが現在所蔵している旧小判50銭貼エンタイアである。
 お金持ちなら、取り立てて言うこともない普通のエンタイアかもしれない。て゜も、私のような安サラリーの者が所蔵しょうとすると、自分なりの物語が必要となる。

 Saturday, 2 February,2002    昨日の続き、「売れ残り商品の中身は!」
 汚い段ボールの中身だが、外国切手アプ帳の残骸と現行を主体とした100枚束だった。大きな段ボール2箱で数万円だった記憶がある。開けてみた結果からすれば、随分買い得だったと思うが。それは結果であって、切手商でも長年売れない不用品として、物置の埃をかぶっていたため、あまりに汚くてその場で内容を確かめる気がしなかった。だから、外見から適当に値を付けたものです。
 外国のアプ帳残骸は、古い時代の傾向が分かって面白かった。例えばアメリカの派手な大型切手は高く、小型の使用済みは安く付けてある。小型の通常切手でも高価なものもあるのだが、売れないからだろう。それらは安価な値が付けてあった。そんなアプ帳の片隅に汚い喜望峰の三角切手が残っていた。これはなんとウッド・ブロックだったが、コンディションが酷すぎた。
 一方、100枚束の方は、一部田沢、昭和、産業図案もあり、これだけでも投資価値がありそうだった。大部分を占めたのは、動植物国宝図案切手で、膨大な量となった。来る日も来る日も100枚束をひもとくのが、日課になるほどであった。とうとう自分だけでは間に合わないので、一部は束ごと収友に分譲した。丁度その頃は、第二次動植物国宝切手のブームの頃で、初期使用印、縦書きローラー印、図入り年賀印など、例によって小判切手と交換し、小判切手コレクションの充実に役立てることができた。

 Friday, 1 February,2002    デルタ・スタンプ今月で百貨店売場から撤退
 最初の掘り出しをしたお店として、この日誌にも記載させていただいた広島のデルタ・スタンプは、この2月一杯で福屋百貨店売場から撤退され、後は自宅マンションの一室で営業されるとのこと。市内の代表的な百貨店から、切手売場が無くなるとは寂しい限りだ。
 このデルタ・スタンプから、掘り出しの思い出を一つ書き加えておこう。この切手商は、先代の店主が始められたもので、現在の店主はその息子さん、一時は金融機関に就職されていたようだが、切手商も儲かる仕事として羽振りの良い頃、親から引き継いだようだ。そのためか、切手収集趣味にあまり関心が無く、専門的なことは分からなかったようだ。
 掘り出しの話と言いながら、特に良いものを一点二点と掘り出したと言うことではなく。物置のゴミを整理した話です。先代店主が売れ残り商品を、物置に置いていたが、息子の新店主は埃だらけの汚い段ボールに入ったものは、処分の対象しか考えられなかったものと思う。そのようなものを買ってくれそうなのは、市内ではK氏と私しかいないと思って、まずK氏に声を掛けたが買う気がなかったようで、私に回ってきた。
 長くなるので、私が購入した後の続きの話は、明日書くことにします。


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