■…2004年 1月 8日 (木).......ぼくんちの上は・・・
転入生が隣のクラスに来た。男の子だ。自分のクラスでもないのになぜか男子は大喜びだった。

「そういえば、転入してきたTくんは、Mくんちの上の部屋に住んでるんだったっけ?いや、下だったっけ?」

「ぼくんちの上はねぇ・・・屋根だよ」

「そうかい、じゃ、下だね」

うなずくMくん。すると、Fくんが、

「Mくんちの下はさぁ、地下室だよね」

平屋のアパートかい!

No(198)


■…2004年 1月 9日 (金).......人それぞれ
今日は書初め。
半紙3枚分の用紙に4文字を書くのだ。習っていないお子様にはめったにない体験である。字の大きさも日頃と違うし。
書初め展も3年生は半紙だから、初体験のお子様もいるわけだ。

で、4文字の感覚をつかんでもらおうと、長い紙を4つ折にして、1マスに1文字書くように言った。
それなのに、Yちゃんはせっかく折ってつけた折線を無視。まるでちぐはぐな文字の大きさと間隔・・・何のために折ったんだか・・・
「あのさあ、せっかく折ってるんだから、この中に一つずつ字を入れるんだよ」

かたやHくん。彼は習っていて、ものすごく上手なくせに、
「うわあ、緊張する」
「うわあ、かすれた」
「ねえねぇ、ここが短くなってもいいん?」
などといちいち聞き、筆が進まない。
「あのさあ、これから大きくなって何かするとき、いちいちそうやって聞きながらやるの?」

ふと見るとNちゃんは一回り小さい用紙を持ってきている。
「先生、これで練習してもいい?」
「・・悪くはないけど、清書の時と字の大きさが変わってくるから難しいと思うよ」
「ま、大丈夫でしょ」
あくまでマイペースだ・・・

Nくんの後ろのMくんの練習を見ていると、Nくんが寄って来て、
「ねぇねぇ、Mくんのこれ、上手じゃろ?」
「そうじゃねぇ」
「じゃろじゃろ?これねぇ、ぼくが教えたんよ」
「ふうん。すごいね、で、Nくんのは?」
「これ」
なんだか、全然違うぞ。言うは易し、行うは難し、か?

No(199)


■…2004年 1月13日 (火).......寒いのに・・・
放課後の職員室。外はもう薄暗くなっている。とそこへ、窓の向こうから誰かが呼んでいる。

M先生が窓に向かうと、中学生がいた。
「先生、亀の池の水が出っぱなしだよ。ええん?」
「そりゃいけん。あふれちょる?」
「いや、まんぱん。でも、亀が上で休めんかも」

M先生は出て行って水を止めた。
「教えてくれてありがとね」
「高くつくよ」
「それは、出した人に言って」
「先生がぼくらに出して、先生が出した人からもらえばええじゃん」
・・・口の減らないやつらじゃ。

彼らは、しばらく窓からのぞいていた。
「あー、職員室あったけー」
「早よ、帰りいね。家のほうがぬくいじゃん」

と言っているのになかなか帰ろうとせず、
「ねえ、牛乳ある?ちょうだい」
と言い出した。確かに給食で余った牛乳は2,3日冷蔵庫で保管して飲みたい人が飲めるようになっているが、冬はさすがに少ない。それを知っていると言うことは元給食委員か?

そして、彼らは牛乳をゲットし、寒空の中飲んでいた。
見ているほうが寒い。

そのうちに彼らは職員室に上がりこんできた。
「わざわざ上がりこんで来る人、初めて見たよ」
F先生が言い、かばんのチェックを始めた。結構薄い。
「ぺちゃんこじゃん」
それでもなんだか嬉しそうな中学生、
「こんな下敷き持っとるんよ」
見せてくれたのは、黒地に金文字で「喧嘩上等」と書いてあった。
悪びれもせず見せるところがカワイイじゃないか。

それから知り合いの先生とひとしきり話して(遊んで?)帰っていった。

素直でよいなぁ。私は子供のころから変に構えちゃうところがあるのでそんな風に素がだせるのはある意味羨ましい。


No(200)


■…2004年 1月14日 (水).......ああ、やはり・・・
今日からいよいよ彫刻刀の使用開始である。
使い方については説明し、いざ始めた。
結構黙々とやっていた。

掃除の時間、Kちゃんがやってきて、実は手を切ったと言う。
見ると血はもう出てないけど、バケツに手を入れたらしみたのだろう。
カットバンをもらいに行かせた。

5時間目も続きをやった。
「先生、Tくんが!」
指を押さえていたが、ちょっと突いたようでぷくっと血が出ている。
大したことはなさそうなので、カットバンをもらいに行かせた。

そのうちに、
「先生、Yくんが!」
今度は結構血が流れている。おいおい、3人目だよ。と思いつつ、ちょっと出血がひどいので保健室についていった。

「3人目ですよね?」
保健室の先生にも言われた。
「やっぱり、他のクラスは少ないですか?」
「2組が一人来たかな」
「3人はいないですよねぇ」
「そうですねぇ」

Yくんの怪我自体は出血の割にはそれほどでもなく、程なく血もとまった。

ああ、やはり怪我が多いじゃん。指導が悪いのか、お子様が悪いのか・・・

No(201)


■…2004年 1月15日 (木).......参観日
今日は参観日。5時間目の参観日だ。
掃除が終わって、スタンバイしていると、一番前の席のT君が言った。
「うわー、めっちゃ緊張する。緊張するじゃろ、先生も?」

「ううん、それほどでも」
と答えつつ、内心どうしようって感じ?

それでも今日は全員発言をしてもらったので、まあいいかな。

No(202)


■…2004年 1月16日 (金).......お子様の習性
時々教育TVの番組を視聴する。今年は社会。
えなりくんが出ている「くらし探偵団」という番組だ。
人形の「とんちゃくくん」が出先で調べてきたことを報告してくれる、という形式になっている。

で、取材のビデオ行きまーす、という場面で言われるせりふが、
「とんちゃーく、とんとん!」
である。

お子様は繰り返しが好きである。
番組で必ず言われるこのせりふ、必ず一緒になって言っているのだ。

去年は1年生で、音楽の「まちかどドレミ」を見ていた。この番組も、場面の切り替えの際、「まちかどド・レ・ミ♪デュワ〜」というセリフがあり、これも絶対一緒になって歌ってた。

さすがお子様向け番組。お子様の習性を捉えている。

わたしもなんか作ろうかな〜

No(203)


■…2004年 1月19日 (月).......浮かれてる?
なんだか最近Nくんは、やたらと笑っている。
暗いよりはよっぽどいいんだけど、TPOもない、つまり節操がない。

今日も給食の時間にずっと笑っていた。
「何がそんなにおかしいんかね?」

周りのお子様が答える。
「N君がね、変なこと言う。ファイアーとかって・・」

「ファイアー、ファイアー(^O^)」
「うるさいっ!ヽ(`⌒´)ノ 」

間髪入れずに入った「うるさいっ!」の一言に周りのお子様は大爆笑。
しかし、こんなことでめげるNくんではない。

性懲りもなく、へらへら笑ってます・・・

No(204)


■…2004年 1月20日 (火).......1字違うだけなのに・・・
社会の学習で、自分たちの県について学ぶ。
地域によって、「わたしたちの○○」という副読本があったはず。

4年生が対象だが、産業や地名によって、見慣れない言葉などが結構出てきて以外に読みづらいようだ。

今日は焼き物についてのページを読んでいた。
本には、
「かま元によっては、一点一点手作業で行うものもありますが、電気のかまを用いて、大量に生産するところもあります」
とかいてあるところを、Mくんは、

「電気のかまを用いて、大量に産するところも・・・」
と読んでしまい、

「産んじゃいけんじゃろ」
などと突っ込まれていた。

ちょっと違うだけなのにねー。

No(205)


■…2004年 1月21日 (水).......お前もか
図工で、飛び出すカードを作ることになった。用途として、「お誕生日カード」「お祝い」「ありがとう」「招待」などがあることを話し、自由に作らせていた。

見て回っていると、Yちゃんのカードには、

生産おめでとう」

と書かれていた。作っちゃいけんじゃろう・・・

そんなに紛らわしいかな・・・?


No(206)


■…2004年 1月23日 (金).......好奇心の行方
夏休みに応募した作品の参加賞として、何人かのお子様は定規をもらった。
その定規には、「ストレス度チェック」なる機能がついていて、指を10秒間当てると色が変わってストレス度が分かる、という。

お子様はさっそく興味を示し、トライしていた。

その部分は黒かったので、何でできているのか見たかったのか、消しゴムで消し始めた。
すると、摩擦熱で色が変わる。
「おおっ!!!」

そのうち、熱で色が変わると思ったのか、ストーブに当てるお子様。
うれしそう。

最後に・・・・
「先生っ、虫眼鏡で太陽を通して当ててみたら溶けたっ!」
そこまでやるか・・・┐(−。ー;)┌ヤレヤレ

だが、くれぐれも火事は起こさないでくれたまえね。

No(207)


■…2004年 1月26日 (月).......本日の私
給食の時間は静かにするように決められている。全校がしゃべるとうるさいからだ。
しかし、そんなに簡単に守らないのがお子様である。
そこで私は目を光らせる羽目になる。

今日も声のする方に目を向け、注意を促していた。
そして、おもむろにパンをつかもうと手を下ろしたら・・・
おかずの中だった(>_<)

慌てて周りを見回す。
よかった。誰も見ていない。
こっそり手を拭き、何食わぬ顔をして食べ続けましたとさ。

No(208)


■…2004年 1月27日 (火).......精神的に・・・
5時間目の国語はローマ字。なかなか自分の名前すら書けないので、ゲームをした。じゃんけんをして勝ったら相手からローマ字でサインしてもらうのだ。

8分後、ゲームを終了し、用紙を集めるとNちゃんは白紙。
「えっ?全部負けちゃったの?」
「うん・・・・」

6校時は、代表委員会だったので代表のお子様以外は、自分の鉢の世話をすることになった。

外に出ようとすると、件のNちゃんが、
「先生、気分が悪い・・・」
と言ってきた。保健室に連れて行くと、
「さっきね、Mくんに泣かされてから気分が悪くなった気がする」
という。よくよく聞くと、じゃんけんに全敗したことをMくんにひどくからかわれたらしい。失礼なやつだ。

とりあえず休ませ、元気になったらおいで、と声をかけて出たが、結局来なかった。

終わってから保健室に行くと、嘔吐した様子もなかった。
「もうさよならするだけじゃから、教室に行こう」
「うん・・・」
と言いつつ、「よっこいしょ」と言って立ち上がった。

「よっこいしょって、アンタ・・・」
と思わず声に出したら、
「ああ、おばあさんみたいになっちゃった・・・」
だって。

さらに、
「私が休んでる間にね、Hくんが保健室に来てね、外からMちゃんとYちゃんが見てた」
と言うので、
「そりゃ心配して見に来たんじゃろう」
というと、
「そうかなぁ?」
と言う。
「そうそう。心配してくれるお友達がいるっていいことじゃろ?」
というと、ほっとしたようだった。

なんとものんびりした感じのNちゃんです。

No(209)


■…2004年 1月29日 (木).......なんだかなぁー
せっかく書いていた日記が最後のところでどういうわけか、クリアになってしまった・・・(T_T)

今日はPCの調子がすこぶる悪い。なんど再起動したことか。

ちょっとムナしくなったので、今日はもうおしまい。

No(210)


■…2004年 1月30日 (金).......なわとび大会
今日はなわとび大会でした。
お天気にも恵まれ、3月並の暖かさだったようです。

4年生は、まず規定種目「かけあしとび」を5分間。
1度も引っかからずに5分間とべたら、賞状がいただけます。
チャンスは2回。

実は3年生までは、普通の前とびを3分間でよかったから、4年生にとってはかなりのハードル。

それにしてもお子様の本番に出す力って言うのはおそろしいね。
お母様方の応援もあるけどさ。

うちのクラスは31人中15人がクリアしちゃったよ。
今までの練習ではもちろんそんなに跳べたためしはない。
もちろん私はとべません(^_^;)

そのあとは、選択種目と言うことで、後ろとび、あやとび、2重とびをそれぞれ3分間。

さすがに2重とびを3分間跳び続けたお子様はいなかったけれど(5年生にはいた)、それ以外は3分間とんだお子様はいるので、中には通算16分間とんでいた、というお子様も。
すごいよねー、その体力。

No(211)