6年生を送る会、と言うイベントがある。各学年から6年生に感謝の意を表す出し物をして、楽しむものである。
今日は4年生の1回目の練習があった。 お子様たちは内容が書かれたプリントを一人1枚持っていた。
練習自体は滞りなく終わった。 さて、帰ろうかという頃、床にプリントを細かくちぎったものが散らばっているのに気がついた。 近くのお子様によると、○組のSくんたちがやっていた、という。
とりあえず教室に並んで帰らせていると、件のS君は手に何かを握っていた。 呼んで手を開けさせると、果たして中にはプリントの切れ端をちぎったものが・・・
「あななたちかね、このごみをまいたのは」
「いいえ。ぼくじゃありません」
「でも、手に持ってるじゃん」
「これはU君からもらったんです」
「でも、見てた人がいるんよ。拾ってください」」
「いやです」
そう来たか。いやですって言われてもなあ。じゃあ、帰りなさい、とも言われないし。
その様子を傍から見ていたうちのクラスの男子、はじめは何事?って感じで野次馬的に見てたのだが、ただならぬ雰囲気にやばい、と思ったのか何なのか、 自主的にそのごみを拾い始めたのだ。
「それでも、一緒に遊んでたんでしょう。拾いなさい」
と言うと、拾っている他のお子様の手前か、しぶしぶ「はい」と言って拾い始めた。
今回はお子様に助けられたようなものだが、今後こんなことがあったらどんな言葉かけをしていいのか悩みそうだ。
それにしてもせっかくごみを進んで拾って株をあげたうちの男子はその後、だれもいなくなった体育館にいつまでもいてふざけているので、あっという間に株は下がったのだった。
No(228)
|
|