■…2005年 9月 1日 (木).......初日から・・・・
さあ、2学期が始まりました。夏休みの間のいろいろなあれやこれ、まとめて出してもらいましょぉか!

ところが・・・・

「先生、通知表忘れました」
「先生、連絡帳忘れました」
「先生、生活表忘れました」
「先生、工作忘れました」

そりゃあ、持ってくるものが多いから、一つぐらいはあるかもしれないけど・・・・・

とりあえず、気を取り直して、
「じゃあ、夏休みの作品展用の作品を図工室に持っていくよ」
すると、Kくん、
「先生、ぼく貯金箱しか作っていません」

貯金箱があるならいいじゃん、と思われるかもしれないが、この貯金箱は違うのだ。郵便局主催の「アイディア貯金箱」に応募する作品なのだ。

「応募用の作品とは別に、夏休み展用の作品をつくってらっしゃい、と説明しましたよね?」
なぜなら、締め切りがあるからだ。

「応募の作品はほかにも、習字とかやってきてるんでしょう?じゃ、貯金箱を作品展に回したらいいじゃん。その代わり、応募はできんけど」

Kくんはとりあえず納得し、貯金箱を図工室に持って行った。


放課後、職員室でその話をしていたら、案の定Kくんのお母様から電話がかかってきた。

「今まで貯金箱を毎年作ってきて、それを夏休みの作品展に飾ってもらってから、応募にまわすのも可能だったから、今年もそうしたのに、今年に限ってそれはできない、というのはどういうことですか?」

だから、1学期の終わりに、「締め切りがあるから、作品展と応募は兼ねちゃだめよ、とくに貯金箱の人は多いから」、と話をしておいたじゃん。
どうしても、貯金箱は応募させてほしいらしい。最終的には作品展に作品がなくてもいい、とか言ってらっしゃるし。

Kくんがきちんとお母様に話をしてないのか、お母様が今までもそうだったんだから大丈夫、と思い込まれたのか分からないが、他の貯金箱を応募するお子様はほかにもちゃんと作品を作ってきていたのですがね。

初日から疲れました。

No(373)


■…2005年 9月 2日 (金).......これがほんとの盆踊り!?
2学期が始まって2日目だが、今日から運動会の練習は始まる。
3,4年生は「花笠音頭」を踊ることにした。花笠を作るまで、練習用に花笠の代わりになるもの・・・・お盆とか、洗面器とか麦藁帽子とか持ってきてもらった。あくまでも、練習用なのに、

「先生、本番もこれで踊るんですか?」

・・・・・・お盆を持って・・・・?それじゃ盆踊り・・・・(゜Д゜)ハッ!

No(374)


■…2005年 9月 7日 (水).......本日の先生
今日も休校なので、お子様なしでお仕事。デスクワークがはかどりましたなぁ。

そんな中、4人の子持ちのM先生との会話。

「もうさぁ、一番下の子をだっこしてゆらしてなだめてたらさぁ、この辺(腿の辺り)が筋肉痛になってからねぇ」

「ああ、わかります。わたしもこの間筋肉痛でした。踊って」

「ああもう、アミノ酸たまってるって感じ?」

「や、アミノ酸は元気になりますから。乳酸です」

No(375)


■…2005年 9月 8日 (木).......本日のわたくし
朝教室に向かっていると、うちのクラスの男の子が二人、壁を見ていた。

「何してんの?」

「先生、ゴキブリがいる!」

「あ、ほんとだね。でも、見ててもしょうがないじゃん。殺虫剤ないし。だいたい、飛んできたらどうすんの?」

と言ったとたん、本当に飛んだ!

「うわぁ!」

一目散に逃げたのは、・・・・・・私です・・・・・お子様も逃げたけど。



しばらくして、そこを通りがかりますと、だれかが踏んづけたゴキちゃんの死体が転がっておりました。

あのさぁ、殺したんなら、ついでに片付けておいてくれよ・・・・
ちりとりに入れて捨ててやりました。

No(376)


■…2005年 9月11日 (日).......僕の仕事は・・・・
委員会の仕事で、Mくんを連れていた。ごそごそするので注意した。

すると、それを見ていたTさんが、
「あーあ、怒られてやんの」
と言ったら、Mくんは、

「いいの!僕は怒られるのが仕事なの!」

「へぇ!聞いた?怒られるのが仕事なんだって。これからどんどん怒ってあげようね」
「そうだそうだ!」

「もう!」

口は災いの元です。

No(377)


■…2005年 9月12日 (月).......何味?
2年生の話。
今日の給食はパン、焼きそばにウインナー、それにブルーベリージャム。

ブルーベリージャムがあるから、それをパンにつけて食べるんだけど、そうすると焼きそばパンができない。まぁ、しなくてもいいんだけど。

でも、お子様はブルーベリージャムが嫌いなので、ジャムは無視して焼きそばパンにしている。それはノーマル。

しかし、なにをとち狂ったか、焼きそばパンにしたのに、さらにブルーベリージャムをぬったAくん。

一緒に食べてた周りのお子様も「ええ〜!?」と驚きの声をあげる中、普通に食べ始めた。それを見た先生もあまりに普通に食べているので、
「すげー味覚」と思っていたそうだ。

しかし・・・半分を過ぎたころ、Aくんは先生のところに泣きながらパンを持って行ったそうだ。

やはりまずかったか・・・・

No(378)


■…2005年 9月13日 (火).......私たちは日本人・・・のはず
宿題の漢字ノートを見ていた。問題文には振り仮名もつけて練習する。

ある例文

 (じっしつ) (な)(りょかん) 
・  十室  から成る  旅館

Yくんのノート

 (てんしつ)
・  十室  から成る旅館

なぜにそこだけ英語・・・・?

No(379)


■…2005年 9月17日 (土).......今頃気づいたの?
花笠音頭をやるにあたって、本番用の花笠を作ることにした。
厚手の円形のボール紙の両面に紙を貼って笠の形に丸めてホチキスでとめるのだ。

紙はすでに貼ってあるのだが、このままでは丸められないので、ボール紙にもとから入っていた切れ込みにあわせて、上から貼った紙も切る。
ところが、この紙を切るときにいい加減にやると、破れてしまう。

お子様、本番用のなのに破れてしまって真っ青。

「先生、どうしよう」

「大丈夫だよーん。こうやって丸めれば、ほーら、見えなくなっちゃった〜」

「おお!さすが先生!」

今頃気づいたのか〜?もう2学期なのに・・・・
っていうか、1学期にもそれ、聞いたような・・・・

No(380)


■…2005年 9月20日 (火).......実感してないやろ?
算数の問題で。

「90mの時計塔があります。これは、役所の3倍で、役所は学校の2倍です。学校の高さは何mですか」

「まず、役所の高さを出してみましょう」

90÷3=30

「はいはい、分かった!30cm!」

「えらい小さい役所やねえ。人形用?」

「時計塔には、大、中、小の3つの鐘があります。大の鐘は540kgで、これは中の鐘の3ばいで、中の鐘は小の鐘の3倍です。小の鐘の重さは何kgですか?」

「大の鐘が小の鐘の何倍になるか考えて解きましょう」

3×3=9
540÷9=60

答え 60

「ええ〜!?そんなに長い鐘、ぶら下げるところがないじゃろう?」

せっかく計算はできてるのに、単位のことは何も考えないお子様方です。
想像したら、結構おもろいけど、見逃してやるわけにはいかんのです。

No(381)


■…2005年 9月21日 (水).......ああ言えば・・・
花笠音頭も練習は佳境。踊りは簡単なんだが、立ったり座ったり、移動したり、と10番まで全部違うので、お子様は覚えるのがちょっと大変。

本番用の笠も作って、鈴も鳴らしながらの今日の練習。
それを聞きつけたのか、途中で教頭先生や、補助の先生が見ておられた。

3,4年生が一緒に練習してるのだが、3年生のMくんは、よく口が動く。
私はお子様全員に向かって話しているのだが、いちいち答えてくるMくん。
以下がそのときの様子です。

「はい、それじゃあ、もういちどやるけど、あそこにお客さんがおってやね。教頭先生と、M先生。見てもらうつもりでしっかり踊ってね。」

「えー。もっといっぱいのお客さんに見て欲しい!」

「それは、運動会までお預け。大体、まだこんなに間違えてばっかの踊りをいっぱいのお客さんに見せても大丈夫なの?」

「そうじゃった・・・」

「それから、笠はうまく使えますか?鈴はちゃんと鳴りますか?」

「おっきくって、重いし、やりにくいからやだ」

「じゃ、Mくんだけ今まで練習で使ってた麦藁帽子を使ってください」

「ええっ、やだやだ」

・・・・・じゃ、言わなきゃいいのに・・・・いちいち答える私も私か(笑

No(382)


■…2005年 9月28日 (水).......いったいどこから・・・?
理科の時間に月の観察をしようと外に出ました。

すると、教室から運動場に出るたったそれだけの時間の間に、

「先生、Y君がかまきりつかまえちょるよ」

はぁ?たかだか2,30mしかない間に?
それは目がいい、ということなのでしょうか。

で、肝心の月は雲に隠れて見えませんでした。
ちゃんちゃん。

No(383)


■…2005年 9月29日 (木).......見ほれるほど・・・・
運動会の予備日をとっていたため、昨日は弁当でした。たまにしかないお弁当だからお子様はとっても楽しみ。お母様、お疲れ様です。

そんなお弁当を広げている、2年生の教室では・・・・

「いただきます」をしたのに、Aくんが食べようとしなかったそうです。
時間もどんどん過ぎるので、担任の先生は声をかけました。

「どうしたの?お弁当食べないの?」

すると・・・・・・・

「食べるのもったいないから・・・・」
とお弁当をうっとりした顔で見つめていたそうです。

ほほえましく思った先生ですが、
「そうだねー。でもちゃんと食べた方がお母さんが喜ぶと思うよ。そろそろ食べようね」
と声をかけると納得して食べ始めたそうです。

食べるのがもったいないくらいのお弁当・・・・見てみたかったわ。

No(384)