さあ、2学期が始まりました。夏休みの間のいろいろなあれやこれ、まとめて出してもらいましょぉか!
ところが・・・・
「先生、通知表忘れました」 「先生、連絡帳忘れました」 「先生、生活表忘れました」 「先生、工作忘れました」
そりゃあ、持ってくるものが多いから、一つぐらいはあるかもしれないけど・・・・・
とりあえず、気を取り直して、 「じゃあ、夏休みの作品展用の作品を図工室に持っていくよ」 すると、Kくん、 「先生、ぼく貯金箱しか作っていません」
貯金箱があるならいいじゃん、と思われるかもしれないが、この貯金箱は違うのだ。郵便局主催の「アイディア貯金箱」に応募する作品なのだ。
「応募用の作品とは別に、夏休み展用の作品をつくってらっしゃい、と説明しましたよね?」 なぜなら、締め切りがあるからだ。
「応募の作品はほかにも、習字とかやってきてるんでしょう?じゃ、貯金箱を作品展に回したらいいじゃん。その代わり、応募はできんけど」
Kくんはとりあえず納得し、貯金箱を図工室に持って行った。
放課後、職員室でその話をしていたら、案の定Kくんのお母様から電話がかかってきた。
「今まで貯金箱を毎年作ってきて、それを夏休みの作品展に飾ってもらってから、応募にまわすのも可能だったから、今年もそうしたのに、今年に限ってそれはできない、というのはどういうことですか?」
だから、1学期の終わりに、「締め切りがあるから、作品展と応募は兼ねちゃだめよ、とくに貯金箱の人は多いから」、と話をしておいたじゃん。 どうしても、貯金箱は応募させてほしいらしい。最終的には作品展に作品がなくてもいい、とか言ってらっしゃるし。
Kくんがきちんとお母様に話をしてないのか、お母様が今までもそうだったんだから大丈夫、と思い込まれたのか分からないが、他の貯金箱を応募するお子様はほかにもちゃんと作品を作ってきていたのですがね。
初日から疲れました。
No(373)
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