■…2006年 4月11日 (火).......そりゃ、血はつながってないっすけど・・・
昨日は始業式でした。今年もまた4年の担任になり、隣のクラスにいたお子様のお世話をすることになりました。

隣のクラスにいたわりに、私の名前をフルネームで知らなかったようなので、紹介がてら連絡帳に書くように言った。

「新しい担任の先生はsaian先生、って書きなさい」

今日その連絡帳を見ていたら、こう書かれていた。

「新しい他人の先生はsaian先生」

たにんの先生、ってひらがなで「ん」が抜けることはあるけど、ここまで思い切り漢字で「他人」て書かれたのは初めてだ。

No(452)

puriko > 今年のお子さまもやってくれるね。一年間楽しめそうだ♪   ..2006/04/15(Sat) 19:40 (458)
saian > あ、purikoさん、いつのまに。私が他人のsaianです。今年もよろしくデス   ..2006/04/17(Mon) 22:34 (461)

■…2006年 4月14日 (金).......足が痛いのは・・・?
朝はお子様の健康状態を把握するために健康観察をしなければならない。
たいていは一人ずつ名前を呼んで、「元気です」だの「風邪です」だの答えさせるのだ。

で、Tくんは「足が痛いです」と言ったので、どうしたのか聞いた。筋肉痛らしい。でも、昨日は体育はなかった。

「陸上(のスポ少)やってるの?」

「うん、昨日入った」

「そっか、昨日が初めてなんなら急に運動して足が疲れたんじゃろうね」

すると、何人かのお子様は驚いたように言った。

「え?でも、昨日Tくんは見学してたじゃん?」

じゃ、その筋肉痛はどこで?

No(455)


■…2006年 4月17日 (月).......何しに来たの?
今日のMくんの忘れ物一覧。「今日の」デスよ。

・筆箱
・給食セット(ナフキン、はし、マスク)
・算数の教科書
・社会の教科書、副読本
・ハンカチ、ティッシュ

ちなみに今日の日課は

国語 体育 算数 社会

の4時間です。

No(460)


■…2006年 4月19日 (水).......そんなん言うんだったら・・・・
「そんなん言うんだったら、お前がやってみぃ!」とは相手によく言う文句の一つです。今日はそんなお話。

Mくんはチーズが苦手。今日の給食はささみチーズフライ。給食もそろそろ終わりだと言うのに、パンにもフライにも手をつけていないMくん。そんなMくんにお友達からいろんな言葉が・・・

「だってMくん、チーズ嫌いじゃもんねぇ」

「固いチーズはまずいけど、とろけてるチーズはおいしいんよ」

「あんまり味せんけぇ、食べてみぃよ」

励ましの言葉なのに、ちょっとムッとしたMくんは

「だけど、変な味がするんだもん。そんなん言うんだったら食べてみぃよ!」

周りのお子様は平然と答えた。

「もう食べたもん」

はい、終わりー。Mくんは売り言葉に買い言葉で「ええよ、食べちゃるよ」という言葉を待っていたのでしょうか?考えすぎ?

No(463)


■…2006年 4月20日 (木).......ほんとに4年生か?
明日は4年生になって初めての習字の日。だから連絡帳の持ち物欄に
「習字道具、新聞紙、半紙」
と書かせていた。

そういえば、3年生の間に墨汁も使い切ってなくなっていたらいけんよなぁ、と思い、

「墨汁もちゃんとあるかどうか確かめて、なかったら買ってもらっときーよ」

と言ったら、

「ボクジューって何?」

だって。今時は墨汁と言わんのか?

「スミですよ、スミ」

「それってさぁ、ボクジョーっていうんじゃないん?」

「それじゃウシだよ」


No(466)


■…2006年 4月21日 (金).......がんばるお子様
新学期が始まって2週間。その間の生活を通して私が下していたAくんの評価は、「どちらかというと無口なタイプ」であった。小うるさい男子が多い中、シャイな感じがしたのだ。

毎年、どの学年の国語も最初は音読の単元から始まる。気持ちをこめた音読ができるようになりましょう、というので発表会なんかもやったりする。

今回は席でグループを決めてグループごとに練習をしてもらっていた。

Aくんのグループは3人とも無口な方ではないかと思っていた。

しかし、予想に反して上手に読むではないか。「 」のついた台詞も情感がこもっている。しかもスピードもちょうど聞きやすい。

「そろそろ時間だよー」

と声をかけたところ、Aくんはなんと

「もうちょっとみんなで練習していい?」

と聞いてきた。さらに驚いた。意外に好きだったのか?本読み。

こんな発見もあるからおもしろいものです。

No(467)


■…2006年 4月22日 (土).......じいちゃん
本校では時々、全校一斉下校というものがあり、集団登校をするグループで下校する日、というものがある。

昨日はその日だった。最近は登下校中のお子様も危険だから、と言う理由で下校にも職員がつきあうようになった。

私が担当するグループには6年生のTくんがいた。すこーし前までちょっと突っ張ってた感じのするTくんでしたが、最近は表情も丸くなり、班の1年生のお世話もよくしてくれます。

そんな彼のご両親アンド祖父は近所の病院で働いている。ちょうど途中でその病院のバスに出会い、中に乗っていた人が彼に声をかけた。そのときの会話。

私:「知ってる人?」

T:「病院の人じゃけぇ」

友人:「お前んとこのじいちゃんもおるんじゃろ?医者なん?」

T:「っつーか、建てたっつーか・・・」

友人:「すげーじゃん」

T:「でも、俺のこといつも無視するけぇ」

私:「どういうこと?」

T:「ええ?例えばー、俺が具合悪くてあそこの病院に行ったときとかさー、診てもらっている間に部屋に入って来たのにさー、「大丈夫か」の一言もなくて出て行ったし」

私:「それって身内だから遠慮したんじゃないん?」

T:「そうかもしれんけど・・・それに注射のときもわざと痛くしたし」

私:「注射にわざと痛くするとかできるわけないじゃん。注射にもいろいろあるんだからさー」

T:「だってすげー痛かったもん。予防のときは痛くなかったのに」

私:「だから、種類が違うんだってば」

じいちゃんにもう少し構ってもらいたいんだね。拗ねてるのがかわいいぢゃないか。

No(468)


■…2006年 4月24日 (月).......話はちゃんと聞いて
今年は例年と予定が変わったのでその話をしていた。

「・・・・・というわけなので、その代わりに、4年生は社会見学に行こうと思います」

Tくん:「どこ行くん?」

「社会で県のお勉強をするから、県庁のある○市までバスで行こうと思います。○市にはほかにも有名なものとかがあるから、いろんなものが見れるといいね。6月ぐらいに行こうかな、と思っています」

Nくん:「歩いて?」

「今、先生は何で行く、と言ったかな?」

みんな:「バス〜」

「よく聞いてましたね、他の人(^_^;)」

┐( ー ー)┌ヤレヤレ。大体ここから○市までは40kmぐらいあるっちゅうの。8時間ぐらいかけて歩いてみぃ。

No(470)


■…2006年 4月25日 (火).......図工にて
絵を描いていた。先に背景を仕上げていたので、そこから連想できるものを描いていこうという事になった。

Oくんは、お化け屋敷にしたかったらしい。ささっと手慣れた感じでお寺とお墓と火の玉とおばけをコンテで書き込んでいた。

しばらくして、「ああっ!」と叫んだのでどうしたのか聞くと、

「お墓に自分の名前を書きよった。おれ、まだ死んどらんのに」

自分の墓はやっぱり嫌らしい。

書いている途中に気づいたようだったので、

「じゃ、O家の墓、ぐらいにしといたら?」

ということで落ち着きました。

(後日、参観日にその絵を見てその話を聞いたお母様方は、「きっと長生きするよね。自分の墓を先に建てちょったら長生きするらしいけぇ」と笑っておられました。そんなもん?)

No(472)


■…2006年 4月26日 (水).......逆上がり
4年生なのだが、まだまだ逆上がりができないお子様がいる。学校には逆上がり補助器が1台あって、それを使って練習している。

補助器を使えば一人で回れるお子様、補助器を使ってもまだ一人では回れないお子様、といろいろいるのだが、その中にMくんがいる。

彼はどちらかというとぽっちゃり系だし、ぶらさがったときに腕を伸ばしてしまうので、ちょっと無理かなーと思っていた。もちろん、補助器を使っても一人では回れない。補助器アンド手ぬぐい利用のお子様だ

しかし、練習を始めて3回目の体育のとき、「先生、Mくんが一人で回れたよ」

とお子様が知らせに来たので、それは見てやらなくては、と思いかけつけた。

Mくんはチャレンジした。

お、ちゃんと足が上がって、回っ・・・・・・た?

ああ、体が回らない。回らない・・・・戻ってしまった。

回転力が足らず、回りきらずに戻ってしまったのだ。

もう一回やって!とお願いしてみたが、やはり同じことに・・・

3度目の正直だよ!がんばれ!と応援したが・・・・

3度目は・・・・・ついに、落ちてしまった・・・・

ちょ〜〜っとひじをすりむいているけど、大した怪我じゃない。・・のだが、お友達がすかさずかけよって、

「Mくん、大丈夫?保健室行く?」

って声をかけたもんだから、二人で行っちゃいましたよ、保健室に。

完成形はいつ見られるのかなぁ・・・・

No(473)


■…2006年 4月27日 (木).......スミ?墨汁?
先日、墨汁の話を書きましたが、ボクジョウと思っていたお子様はともあれ、ほかのお子様は大丈夫、と思っていたら、結構な数のお子様が連絡帳に、

「ぼくじゅ」

と書いてました。私はこの学校に来てから書写は教えてないので、墨汁のことをなんて言ってるのか知りません。

が、たぶん、「スミ」だと思われます。

というのも、書写が終わって教室に戻ったら、流しのところで数人のお子様がいろんなものを洗っていたので、どうしたのか聞いたら、

「Oくんがね、スミこぼしたんちゃ。しかもね、引き出しがあいちょったから、引き出しの中にこぼれたんちゃ」

と言ったからである。

引き出しの中に入っていた給食用のナフキン、マスク、筆箱、定規セットが被害にあったようだ。そのおかげで教科書、ノートは無事だったようだが・・・

午後になって日が結構差すので、乾かしてやろうと思ってベランダにそれらのものを置いていたら、重しをしなかったので、乾いたものから風に吹かれて下に落ちて行ったらしい。

2年生のお子様はいろんなものが上から降ってくるので大喜びしていたらしいが、先生は「だれかがわざと落としているんじゃないかしら」と心配していたらしい。

ご心配かけて申し訳ないデス。こんな人たちデス。

No(474)