■…2006年 5月 1日 (月).......マジですか?
お子様がなぞなぞをしていた。

「くつにはあるのに、下駄にはないもの、なーんだ?」

すると、お子様の反応は・・・・?

「え?げたって何ー?」

何人ものお子様が質問してきた。

マジですかー?

「げた知らんの?着物とか着た時にはく、ぞうりの木でできたみたいなやつで、歩くとカランコロン鳴るやつだよ」

「ああ。あれか」

分かったようだが、何だと思ってたんだ?

ちなみになぞなぞの答えは「くつ底」だそうだ。

No(475)


■…2006年 5月 8日 (月).......おつかい
給食の後、教室で広告が必要になったのだが、まだ食べているお子様がいるので席をはずせなかった。Mくんがひまそうにしていたので、おつかいを頼むことにした。

「ねーねー、Mくん、おつかい頼まれてくれる?」

「うん、いーよー。何?」

「職員室に行ってね、広告を10枚ぐらいもらってきてくれる?saian先生に頼まれました、って言ってね」

「はーい」

教室に残っているお子様たちは、
「えらい近いおつかいやねー」
などと言っていたのだが・・・・・それが簡単ではなかったらしい・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

「先生、行ってきました!」

「あら、ありがとう・・・・・ってこれ、新聞じゃん?」

「え?ちゃんと新聞ください、って言ったよ」

「は?先生、広告もらってきて、って言ったよね?」
まだ給食を食べていたお子様たちも「広告って言ったー」と言ってくれる。

「ええー?」

頼りないおつかいである。「初めてのおつかい」に負けてると思う。

No(476)


■…2006年 5月 9日 (火).......ソノコっていえば・・・
何かの拍子に「そのこ」と言ったOくん。言ったそばから私に、

「なつかしいじゃろ?」

と聞いてきた。確かに「ソノコ」ちゃんというお子様を受け持ったことはある。

「ああ、あのソノコちゃんのこと?」

「うん。でも、ほかにもあるよ」

ほかのソノコ・・・・?っていえば、鈴木その子しかおるまい。しかし、亡くなって結構たつし、小学4年生の男の子が知っているとは・・・?

とりあえず、すっとぼけて聞いてみた。

「はぁ?他にも、ってだれのこと?」

「ほら、あのトイレのソノコさん!

花子さんじゃ!

No(477)


■…2006年 5月10日 (水).......人生最高!!
6年生のMくんが委員会の仕事でうちのクラスに来た。仕事中Mくんはずーっと嬉しそうに笑っていた。

「アハ、アハハハハ」

「楽しくて、ええねえ。なんかええことでもあった?」

「アハハ、明日から修学旅行かと思うと・・・人生最高!!」

「おっ、そうやねえ。でも、雨じゃん」

「最悪〜」

激しい人生だな。

No(478)


■…2006年 5月11日 (木).......お絵かき
お子様はお絵かきが好きである。休み時間には自由帳を出してキャラクターなんぞを描いている。

今日も休み時間にふとみると、Mくんがフェニックスをまるまる1ページていねいに色つきで描いてあるのが目にとまった。

「へぇ〜、きれいだねぇ!」

と思わず感心すると、隣の席のAくんが、

「僕も描いてるんよ」

といそいそと自由帳を出した。

何が描いてあるんかな、ポケモンかな、ドラゴンボールかな、などと考えていると、

「ほら!」

広げたそのページには、なんと徳川家康と足利よしもちの肖像画を写した絵が描かれていた。

渋い!渋すぎるぞAくん!

なんと声をかけていいのかしばし、迷った。

「へ、へぇ・・・徳川家康とか好きなんだ・・・(^_^;)」

ちょっと笑顔がひきつっていたかもしれない・・・・

No(479)


■…2006年 5月15日 (月).......本日の先生 −花ー
今日はクラブがあったので、時間があれば造花のカーネーションでも作らせようかと思っていて、(昨日が母の日だったから)見本を一つ作っておいた。

結局作る時間はなくて、見本を職員室へ持ち帰り、こんなんできました〜と見せていたところ、

「わー、よーできてるねー」

「ああ、カーネンションじゃん。すごいすごい」

などと言われほくそえむ私であったが、そこへ入ってきたM先生に見せると、

「わーすごい。ちゃんとチューリップに見えるし」




・・・・・はい?


「いやいや、カーネーションちゃ!間違えたいね!」

M先生はうっかり間違えたと言っていたが、実は花音痴なところがあり、「プリムラ」を見ても「チューリップ」、「ゼラニウム」を見て「クロッカス」などと言ったりするので、ちょっとうっかりには聞こえなかったんですけどね・・・

No(480)


■…2006年 5月18日 (木).......スポーツテスト
今日はスポーツテスト。50mを走ったり、ソフトボールを投げたりなどして自分の体力を知る、というアレですね。

私はソフトボール投げの計測担当でした。

低学年には、ボールを握らせて、投げるまねをさせてみせます。上から投げる、という経験をあまりしてないため、横投げになったり、下投げになったりすることがあるので、事前に分からせておこう、と言うことです。

女子はすんなりいきましたが、記録は3mとか5mとかかわいいものでした。

男子の番になり、ボールを握らせて、
「はい、上から投げるよー。投げるまねしてごらん」
と声をかけたのに、下から投げるお子様が。

「あれー、上から投げようね、って言ったよね」

「だけど、これ、ソフトボールじゃん。ソフトボールはこうやって下から投げるんだよ」

なんでそんなに本格的なんだ?

「そうだねー。でも、今日は上から投げる練習をするんだよー(^_^)」
と言っておいた。

納得したようだ。┐( ー ー)┌ヤレヤレ

No(481)


■…2006年 5月19日 (金).......4分の1の・・・
給食に4分の1にカットしてあるオレンジとか夏みかんとかが出るんですよ。最近よく。

そういえば、この学校に来てから初めて見た気がするが、前の学校では結構しょっちゅう出ていた気がする。

だからきっとお子様も慣れてないのだろうか。それを見て言い放った。

「食べ方が分からん」(゜Д゜;)

4分の1に切ってあると、両側は果肉が出てますが、そこはちゅーちゅー吸うんだけど、実はまだ真ん中に房がありますよね。そこまで到達できないらしいお子様や、そこまでも無理やりじゅーじゅー吸って終わりっ、てなお子様もいる。

あまりにも呆れて、剥き方を教えてやった。あまりにきれいに剥けたもんだからお子様は感動していた。

しかし、4年生のお子様にこの剥き方を教える羽目になるとは思わなかったよ。経験って大事だねぇ。

No(482)

puriko > そうなのかー。カルチャーショックだ。ビックリした。   ..2006/05/20(Sat) 10:51 (483)
saian@管理人 > そーなんデスよ。めんどくさくても、家庭で経験させてやるべきだとおもいますよ。   ..2006/05/20(Sat) 21:32 (485)

■…2006年 5月20日 (土).......世代の差なのか?
1年生を担任していたときにやった授業の日記をまずご覧ください。

2002年5月20日 だじゃれの勉強?

国語では、「ことばであそぼう」というところに入った。内容は、
「わにが わになる。  うまが うまれる。   ねこが ねころぶ
しかが しかられる。  いるかは いるかい」
である。これで、勉強するらしい。お子様と一緒に読みながら、おもしろさをさぐり、作ってみないか?ともちかけた。でも、月曜日だからか、あんまり乗り気じゃなさそうだ。
それでも、「ぞうの ぞうに」「かばの かばん」「かめの かめら」などと出た。
そうするうちに、Yくんが、「これってだじゃれ?」と聞くので、
「そうじゃね」と答えると、「僕知ってるよ」と言った。言ってもらうと、
「いくらは いくら?」ときた。
そして、Kくんが、「ぼくも知ってる。ちーたーが おっこちーたー」
爆笑だった。でも、ここにFちゃんがいたらなあ。Fちゃんのためにあるような話なのに・・・

おお、なんとやった日は5月20日!偶然の一致!?

そんなことはおいといて・・・・・

太字のところに注目!!

4年前、Yくんは、
「これってだじゃれ?」
と聞いていますね。

ここが大事。

今年の1年生はこの授業をやったときに、

「先生、これって親父ギャグ?」

と聞いたそうです。それを聞いたほかのお子様も、
「あーあー、親父ギャグね」
と、納得のコメントが・・・

もちろん、出てきた例文は4年前のものとほぼ同じでしたが・・・

先生がいくら「だじゃれ」と説明してもピンと来なかったそうです。

4年間でだじゃれ→親父ギャグに変わってしまったようです。
いいのか、それで?

No(484)

LUNA > おはようございます。4年の間にハリポタは6巻まで行きましたね。その間の新しい事象といえば、ポプラ社の「ゾロリ先生シリーズ」のヒットじゃないですか。アニメになったからかなぁ。アニメの中で、「校長先生絶好調」などを“親父ギャグ”と表現してます。ウチの息子(小一・年中)たちも親父ギャグって言ってますよ。   ..2006/05/25(Thu) 09:59 (487)

■…2006年 5月23日 (火).......お父さんがんばる
音楽ではラテン楽器、クラベス、マラカス、ギロといったものが登場し、ラテン系のリズムを打ってみましょう、というところがある。

しかし、そうした楽器は学校に1つずつしかないので、お子様は自分で作ってみましょう、ということになっている。

そこで、材料を集めておくように頼んでおいた。

例えば、ヤクルトの容器などに小石やビーズを入れたマラカスもどき、牛乳パックに爪楊枝をはりつけたギロもどき、などである。

明日作ろう、ということになったのだが、Oくんが言った。

「おれんちねー、父さんがねー、ギロ作るって言って山に行って枝をさがしてきたんちゃー」

「ええじゃん、優しいお父さんで。材料はばっちりやね」

「でもねー、危ないけーって言って、父さんがもうマラカスとギロそっくりなんをはぁ作ったんちゃ」

熱いなぁ、父さん!!(ちなみに”ねつい”と読んでください。たぶん方言。)

どんなにかっこいい楽器ができてるんか楽しみであります。

No(486)


■…2006年 5月24日 (水).......すごいぞお父さん
持ってきましたよOくんが。例の楽器を

竹を削って作った渾身のギロ。よく見ると、細長く穴をあけてあるのだ。

そしてちっちゃいペットボトルにアイロンビーズをつめて竹の柄をつけたマラカス。

本人は出すなり鳴らし始めた。リズム感もある。

周りのお子様は賞賛のまなざし・・・

「Oくん、すげぇ!!」

「いや、すごいのはOくんのお父さんだから。それにしても本物そっくりだね」

「なんかね、父さんがね、俺に任せろって。設計図はすでに頭の中にある、とか言ってた・・・」

息子の工作にここまで本気になれるお父さん。ステキです。お顔が見たいわ。

No(488)


■…2006年 5月31日 (水).......○日の出
うちの学校の近くに小高いちょっとした山がある。そこは車でも登れるし、1,2年生のお子様が遠足にも利用するぐらいの山だ。

Nくんがその山の話を始めた。それを聞いていたOくんが僕も行ったことがあると話し始めた。

「あ、僕もいったことがあるよ。家族でね、朝日の出をね、見に行ったんよ」

「何それ?お正月に行くやつ?」

「うん」

「それは、初日の出、だよね」

「あ、そうか」
と言いつつ、Oくんはその後も2回ぐらい「朝日の出」と言っていました。

No(489)