■…2006年 9月 1日 (金).......始まったよ〜ん
昨日の大雨からあけて今日。秋の空気を思わせる朝の空気のもとで2学期が始まりました。

朝はさわやかでも日が差し始めれば暑くなる。特に熱気がこもる体育館での始業式。ちょっと話が長引いて30分近くそこにいた。

それから教室に帰ったとある1年生は言ったそうだ。

「暑〜い!せんせー、クーラーつけて!」

わきまえているお子様の返事。

「学校なんじゃけぇ、クーラーなんかないじゃん!」

「あっ、そっかぁ・・・」

1学期も十分暑かったはずですが・・・・

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お子様も帰って夏休みの宿題を見ていた。漢字ノートをみていたらこんな文に出くわした。

(よう)  (こひつじ)
 羊かいが 子羊 をだいている。

ようかい?妖怪のことだろうか・・・しかし、羊を抱いている妖怪って・・・
といぶかしんでいたら、何のことはない、羊飼いのことだった。変読するなよ〜

No(504)


■…2006年 9月 4日 (月).......教科書
始業式の日に教科書の下を配る。でも、実際に使うのはまだまだずっと先のことである。

だから、連絡帳を書くときにいつも言う。

「教科書はまだ上を使うからね。といっても下を持ってくる人がいるんだけどね」

そして、今日。

「はい、国語を始めます。教科書は○ページです」

「せんせー、間違えて下を持ってきました」

よくある話である。

ところが今年はこれだけで終わらなかった。

机の上に並んだ教科書はみんな緑色の中、一人だけ赤いお子様がいる。今回、上も下も緑色なのに・・・・

「ねぇ、Kさん、その教科書はいつの?」

きょとんとしているKさん。

「みんなと違うよ?」

「あっ!」

それは、3年生の教科書だった。もう9月なのに・・・・

上と下を間違えるのはいるけど、他学年のを持ってこられたのは私の教員生活上、初めてでした。

No(505)


■…2006年 9月 5日 (火).......辞書にないよね
本日の誤写

文章を正しく写そう、という夏休み帳の中の課題。

タイトル:「夏のあけぼの」(←「夏はあけぼの」ではない。)

写しまつがい:「夏のあげもの

夏はてんぷらもおいしいよね。

まだ「あけぼの」なんて言葉はお子様の使う言葉じゃないしね。

No(506)


■…2006年 9月 8日 (金).......やんないし・・・
お子様各自に運動会のめあてを書いてもらった。

「徒競走で一位になる」

「ダンスをがんばる」

ま、そんなとこよね、と目を通していると、

「玉入れをがんばる」

と書かれたものが・・・。

4年生ではもう、玉入れはやりませんが、何か。




書き直してくだサイ・・・・・

No(507)


■…2006年 9月11日 (月).......なぞなぞ
今日のなぞなぞ

「ランプはランプでも、明るくならないランプはなぁんだ?」

Oくんが手を挙げて答える
「はい、魔法のランプです」

「違います」

Tくんが、答える
「はい、トランプです」

「正解です」

すると、Oくんが残念そうに言った。

「なんじゃ〜、次に当たったら、「アラジンの魔法のランプ」です、って答えようと思っちょったのに・・・」

「それだって魔法のランプじゃんよ」

爆笑のうちに却下されました。

No(508)


■…2006年 9月15日 (金).......ジェネレーション・ギャップ
ただいま折り紙がはやっている。何かにつけて、景品として折り紙を配っている。頭や手の訓練にもなるからいいけどね。

で、あるお子様がユニット折り紙の立方体(同じ形の折り紙を6枚組み合わせたもの)を作って持ってきていた。

そのときの会話。

「お、懐かしいな。先生はそれ、12枚組みのやつが作れるよ」

「12枚!?どんな形になるん?」

「えっと、丸くなるんだけど、ちょっとでこぼこしていて・・・ああ、そうそう金平糖みたいな感じよ」

「コンペイトウって何?」

(へ?金平糖がわからんのか・・・・)
「えーとねー・・・・・ああ!モヤットボールだよ。モヤットボール」

「え?ほんと?作って作って!!」

となったわけでありますが・・・金平糖、今でも見かけますよね。金平糖見せたら彼らはもしかして、

「うぉー、ちっちぇえモヤットボールじゃあ!」

とか言うのだろうか。

作って見せたらものすごく感動して、ほかのお子様にも何個も催促されました。もちろん12個のユニットを作るのはお子様で、組み立てるだけですが。

こんなやつ(右側)


No(509)


■…2006年 9月20日 (水).......ドアと窓
お子様が突然話しかけてきた。

「あのねー、Oくんてねー、まだドアと窓の区別がつかんのんよ」

「はぁ?ドアと窓って、全然違うじゃん。確かに幼稚園の人とかは間違うかも知れんけど、もう4年生なのにねぇ」

それを聞いていたOくんは割り込んできた。

「そうよ、前は区別つかんかったけどね・・・・・そういえば僕ね・・・」
と窓のほうを見ながらニヤニヤして話を続けた。
「昔さー、ドアから入ったことがあるんよ」

聞いてたみんなが突っ込みました。

「それ、ふつうだから・・・・」

「あっ・・・!!」

やっぱり区別がついてないようです・・・・トホホ(^^ゞ

No(510)


■…2006年 9月21日 (木).......ゼリーで大騒ぎ
今日の給食にはゼリーがついた。ふたを開けると毒々しいほどの真紫。

Tくんはおそるおそるにおいをかいだ。
「ブルーベリー?」
ブルーベリーが嫌いなお子様は多い。

それを見ていた私は言ってあげた。
「大丈夫!ぶどうっちゃ!ぶどう!!」

さらにそれを聞いていたMくんはふたに書いてある文字を示しながら叫ぶ。
「グレープだよ!!」

つい答えてしまう私。
「だからぶどうじゃん」

一連の流れを聞いていたNくんは、やれやれと言う感じで私に言った。
「ぶどうは英語でグレープフルーツっていうじゃんね?」

「それは黄色いよ。別物だよ」
ヤレヤレだよ・・・・・


No(511)


■…2006年 9月24日 (日).......運動会にて
今日はお天気に恵まれて絶好の運動会日和でした。

私は放送係だったので、係のお子様と着々と進行していったわけなのですが・・・

係の中の一人Hくんは、とっても張り切りやさんなのだが、張り切りすぎっつーか、周りが見えてないっつーか、ちと失敗が多い。

そんな中、彼の担当した1,2年生のダンスの原稿にはこう書いてあった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・した、1・2年
生の演技をどうぞごらんください。」

別にどうっちゅうことない原稿ですが、彼はこう読んだのです。

「・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・した、1・2年の
ナマの演技をどうぞごらんください」

ナマのってあんた!ナマじゃない運動会ってどうよ!?

こうして彼は一つの伝説を作ってしまったのでした。いや、実は3つぐらいあるんだけれども・・・

No(512)


■…2006年 9月26日 (火).......ねらってないのに・・・・
今日は弁当持参の日。私たち職員は例のごとく業者に注文。
食べ終わってほっとしていたら、Oくんがやってきて弁当がらをのぞいた。

「先生、これ食べんのん?」

「だって飾りじゃん」

「え、だけど僕はいつも食べるよ。だって、おいしいじゃん、パセロ

「は?パセリだよ、これは」

「えぇ〜?パセロって、なんかなかったっけ?」

そばで聞いていたYくんが助け舟をだした。

「パジェロじゃないん?」

「おお、そうか、パジェロならあるねぇ。車の・・・」

「いや、違う。なんかなかったっけ・・?将軍みたいな・・・・」

「将軍?」

「うん、ほら・・・・黒と白で戦うさぁ・・・・」

「それは、オセロじゃ!!」

「あ、そっかぁ・・・・」

これがネタではなく天然で進んでいくとは・・・

もしかして、途中で出てきた「将軍」も、もしかしたら「将棋」と言いたかったのかもしれない・・・・

No(513)


■…2006年 9月28日 (木).......本人なんだけど・・・
道徳でお母さんの卒業アルバムに関する話で昔の自分たちの学校の様子が知りたいと言うので、学校に保管してある卒業アルバムの中で一番古いものを見せていた。1981年と1982年のまでしかなかったけど。

何日かして、Aくんが言った。

「これにねー、Yさんのお父さんがおるんて」

どれどれ、と集合写真のページを開けると、Aくんはその下に記されている一つの名前を指差した。ほんとだ。

しかし、Aくんはその名前が写真に対応しているとは気づかなかったようだ。

「真ん中の3番目じゃから、写真も、1,2,3・・・この人だね」

「わっ!!似ちょう!ぶち似ちょう!!」

や、だから12歳のときのご本人ですから・・・まぁ、「面影がある」なんて言葉は知らないでしょうし・・・

No(514)