本日のお子様


■…2003年 2月 3日 (月).......その鉛筆は・・・・
今日も3組でのお話です。

授業中、Nくんは鉛筆を噛んでいた。
(まーた、この子は鉛筆噛んで〜!)
と思ったので、H先生は嫌味のつもりで、
「Nくん、Nくんはそんなにチューチュー鉛筆やって、えージュースでも出よるんじゃろうね」
と言った。当のNくんは「え?」という感じだったが、それを聞きつけたRくんは、席を立ってNくんのところへまっしぐら。そして、
「ねえねえ、その鉛筆、どこで買ったん?」
「え、Iだけど・・・」

どうやら、Rくんはジュースの出る鉛筆が欲しかったようだ。その後、H先生はRくんに事情を説明するのが大変だったらしい・・・
素直と言うのか、なんというのか・・・

今日のこんだて
バターパン ポトフー いわしのカレー風味フライ 節分豆 牛乳

No(11)


■…2003年 2月 4日 (火).......フッ素洗口
今まで、うちの学校ではフッ素はイオン導入法といって、フッ素液をしみこませた綿を歯にかぶせて5分間ぐらい噛んで、電気によって導入する方法を取っていた。上下の歯をやれば10分近く。その間よだれがだらだら出たりするし、独特の酸味と言うか苦味もお子様の好むところではなかった。

今回、というか来年度から、フッ素液を口に含んで30秒ぐらいぶくぶくやって吐き出す、という洗口法に変わるということで今日は試行の日だった。
実はわたしもやったことはない。

昨日、水で練習していたのでやり方自体に問題はなかった。
5分ほどで全員終わり、感想を聞いてみた。
「イチゴの味がした」
「チョコレートの味がした」
「吐いた後が苦かったから、いや」
「簡単で楽」
「30秒数えるのがめんどくさい」←そんなことでどーする!
「タオルもいらないし、すぐ終わる」

おおむね好評だったが、これで虫歯にならない率が高くなるといいね。

No(12)


■…2003年 2月 5日 (水).......先生とお話
職員室で茶飲み話をしていたら、H先生が、
「もう、うちのIくんたら、泣かせることを言ってくれるんよ。Iくんは大きくなったら、大工さんか、宇宙飛行士になるって言ってね、大工さんになったら、先生のおうち建ててあげるね。宇宙飛行士になったら、宇宙で取った写真を真っ先に先生に見せてあげるね、ですって」

それに比べて、うちのクラスのお子様は・・・
「ねぇねぇ、先生何歳なん?」
「20歳よ」
「うそー、だってうちのお母さん、先生36ぐらいじゃって言ってたもん」
(なんで親が知ってるんだ?でも、まだ36になってないし・・・)
「36歳にはなっていません」
「じゃ、何歳なんよー」
「20才だってばー」
「えー、この学校に何年おるんよー?」
「知りません」
「えー?」
・・・こんなんばっかです・・・


No(13)


■…2003年 2月 6日 (木).......Kくん
昨日のことだった。
体育が終わってお子様を教室に帰し、職員室で一息ついた後教室へ帰ると、Kくんが泣いていると言う。何でか聞いてみると、Sくんが叩いたと言う。
さらになんで叩いたのか聞いてみると、周りのお子様が、
「Sくんねー、Kくんのこと、おすもうさんって言ってどんどん叩いた」
と教えてくれた。突っ張りのつもりか?そう、Kくんは35kg。
だが、Kくんがやろうとも言ってないのに一方的に相撲を始められてはKくんも迷惑だ、とS君には注意をしておいた。

そして今日も体育があったので、お子様たちは着替え始めた。
さっさと着替えていくお子様の中で、Kくんも服をどんどん脱いでパンツ1枚になった。
ところが、Kくんは自分の机のところに、まだ体操服を持ってきていなかった。
Kくんはパンツ一丁のまま、どたどたと体操服かけのところに取りに行っていた。
その様子は、まさに相撲取りといった風情で、思わず突っ張りをかましたSくんの気持ちが分からんでもないな、と思ったのでした。



No(14)


■…2003年 2月 7日 (金).......ドラゴンTちゃん
休み時間になり、お子様たちは遊び始めた。室内では、ごっこ遊びのようなものが始まった。
「じゃあ、Kちゃんが犬で、Rちゃんが・・・・」
説明が始まる。Tちゃんは、与えられた役が不満だったらしい。
「あたしはあひるじゃないもん、ドラゴンだもん」

覚えておいでだろうか。前歯が抜けて犬歯が牙のように見えるTちゃんは友達に「ドラゴンみたい」と言われたことを。
それは一月ぐらい前のできごとだったが、今日のそれを聞いて、結構気に入ってんじゃん、と思って笑ってしまった。
しかも、ドラゴンには名前もついているみたいで、ちょっと忘れてしまったが、「○○って呼んで」と催促していた。

そういえば、Tちゃんは芽が出てきたヒヤシンスにも名前を付けていた。
名前って大切よね。

No(15)


■…2003年 2月10日 (月).......自業自得
今日の体育は、なわとびのあと、リング(フラフープ)と平均台を使って体を動かした。
リングはけんけんぱ、をするのだが、ちっちゃいお子様は一歩で動けないらしく、よたよたとジャンプしていた。

平均台ではじゃんけんをしてもらった。よくあるパターン。

さて、おしまいになり、男子はリングを、女子は平均台をみんなで片付けることになった。リングと平均台はそれぞれしまう場所が違う。私は男子からリングを受け取っていたのだが、3組のIくんはリングを持って入り口付近で遊んでいた。
「Iくん、早く持ってきて!」
と呼んでも知らん顔。そこへ女子が平均台を持って通りかかった。いつまでも遊んでいたIくんは巻き込まれて平均台で頭を打った。
Iくんは泣き出したが、こっちもそれを見ていたから、
「自分が悪いんでしょう」
と放っておいた。片付けが済んで集合がかかっても、Iくんは入り口付近で泣いていた。しかし、そこは帰り道。号令がかかって、みんながこっちへ来る、と分かったIくんは場所を移し、もう一つの戸口へ行き、カーテンの陰に隠れていた。

ここで変に構っても泣きやめないので、知らん顔してみんなで帰ることにしました。
まったく・・・

No(16)


■…2003年 2月12日 (水).......6年生を送る会
3月になると6年生を送る会がある、という話をした。もちろん、初めてのことだからなにそれ?と聞いてきた。

6年生は3月になったら、小学校を卒業して中学校に行くんだよ。だから、お別れの会をするんだよ。みんなは6年生にとってもお世話になったから、その気持ちを表してあげようね。と話した。

中身については、4月に「1年生を迎える会」をしてもらったことを思い出させた。ようこそ小学校へ、ということでいろいろお祝いしてもらったでしょ、メダルももらったよね、というと何とか思い出したお子様も多かった。

そこで、
「じゃ、みんな6年生に何してあげたい?」
ときくと、何を聞いていたのかSくんは、
「6年生を中学校まで迎えに行ってあげるの?」
だって。どこかで話が混線してます。

No(17)


■…2003年 2月13日 (木).......新聞紙で・・・
今日は図工で、新聞紙を使って造形遊びをした。
1時間目は体育館に行って、みんなで新聞紙をつなげて道作り。結構上手につなげて遊んでた。
しかし、すぐ熱くなるのは男子。うれしくなってだーっと走るもんだから、どんどん新聞紙はめくれて道が切断。それを女子が文句を言いつつも直しながら歩いている。そして、また男子が・・・・の繰り返し



2時間目は教室に持ち帰った新聞紙で、遊ぶ。お子様は机を利用してお化け屋敷が作りたかったようだ。
工作の好きな女の子が集まった4人組はまず、天井になる新聞紙を上手に張り合わせてから、机に接着。着々と秘密基地が出来上がり、ペンで絵をかく余裕も。

一方、やる気だけはある、行き当たりばったりの男子は、お化け屋敷にするスペースを机で囲ってから、自分たちの頭上の新聞紙を貼り始めた。そんな状態でうまく貼れるはずもないのだが、とても一生懸命なTくんと、もう気分だけでうかれまくっているその他の男子。遅々として進まない作業にT君の怒りは爆発していた。

その後、あまりにも作業の邪魔をする何人かの男子にTくんは新聞紙をちぎって埋め始めた。埋めてもらうほうも喜んでいた。それを見ていた男子も喜んで周りの新聞紙までちぎり始めた。やがて、新聞紙の切れ端の山に。それを投げては喜ぶ男子。
彼らは、「ごみ屋敷じゃ〜」と騒ぎまくり。ワイルドだもんね。



さすがに女子はみんな、自分たちの作りたいものを作ることができてました。

No(18)


■…2003年 2月14日 (金).......泣きの1日
日記に今日は疲れた、と書いたけどそれはなんでかと思ったら、お子様もたくさん泣いてくれた日だった。お姉さんが来て、テンションが違ったのか?

まず、体育が終わって着替えて戻ったら、SちゃんとGちゃんが泣いていた。
わけは、NくんがSちゃんに「おならくさい」と言ったので、Sちゃんが文句を言ったら、その文句のつけ方にRちゃんが文句を言い、Sちゃんが泣いた。そのRちゃんに文句をつけたGちゃんは、Rちゃんに責められて泣いた。らしい。

業間時間のあとにもGちゃんは泣いた。またRちゃんともめたらしい。

そしてさらに、生活の時間にGちゃんは泣いた。Oちゃんと遊ぶ約束をして、二人で竹とんぼを持って出たはいいが、Gちゃんの竹とんぼはあまり飛ばず、よく飛ぶOちゃんはどんどん一人で行ってしまって、一緒に遊んでないじゃん、とすねて泣いたようだ。
日頃はこんなに泣き虫じゃないのに。

そして、締めは帰りの支度をしていたら、Tちゃんが自分でいすから転げ落ちて頭を打って泣いた。

中学生はこんなに泣いてばっかりのお子様が多いなんて、ときっと驚いたに違いない。

No(19)


■…2003年 2月17日 (月).......シンデレラ?
朝、ふと見るとKくんは片方しか上履きをはいてなかった。
「Kくん、かたっぽどこにあるの?」
と聞いても、無言のままだった。今日は月曜日だし、家においてきたのかもしれないし、来る途中に落としちゃったのかな?と思っていた。

そして、昼休みにU先生が、もう片方の上靴を届けてくれたのである。
ああ、やっぱりどこかに落としてて、誰かが拾ってくれたんだな?と思い、
「ありがとうございます。どこにあったんです?」
と聞くと・・・・
「屋根の上。3年生がボールを上げたって言うから、とってやろうと思ってみてみたら、上履きがあったんだけど」

なぜ屋根の上に?
まさか、友達が投げて上げたとか・・・・?
嫌な思いがよぎった。

掃除の後、Kくんを呼んで聞いてみた。
すると・・・
「あのね、明日天気になあれをしたんちゃ」
と言う。自分でやったんか、とほっとした。しかし、なぜ上履きで外の屋根に?
「だってね、教室でやったら電気に当たって割れちゃあいけんけえ」
確かにその通りだが・・・なにも屋根に向かって蹴らなくても・・・
そして、そのことを黙っていて、この先どうするつもりだったのだろう?

まあ、叱られるのがいやだったんだろうけど、黙ってたら、黙ってたことまで叱られちゃうよな。

No(20)


■…2003年 2月18日 (火).......組になる言葉
国語で、「組になる言葉」について学習した。対義語である。
大きいー小さい、重いー軽い、などを見つけて発表した。

Rちゃんは、「はい!はい!」とはりきって手を上げる。
「えとねー、ごはんを食べる、とごはんを食べない」
「文にしなくていいからね。それと、〜ないをつけるとなんでもできちゃうから、〜ない、がつかない言葉を探してね」

しばらく、他のお子様が発表する。いいぞ、その調子。すると、またしてもRちゃん。
「えとねー、筆箱をー」
「だから、〜が、というのはいらんてば」
「じゃあねえ、開けるー開けない」
「また、〜ない、がついてるじゃん」

しばらく後、またまたRちゃん。
「Rちゃん、今度は〜ない、がつかんじゃろうねえ」
「うん。重いー軽い」
「もう、出とるやん」

Y君が手を上げる。
「Yくんも、〜ないはついてないじゃろうね?」
「うん。あのねー、やるーやらん」
「そりゃー、やらない、ということじゃから、やらん、でもだめじゃあ」

そして、さらにRちゃん。やる気は認めるぞ。
「この中(黒板)にもないし、〜ないもつかんじゃろうねえ」
「うん。あけるーしめる」

やれやれ・・・・

No(21)


■…2003年 2月20日 (木).......むかしのあそび
明日の参観日の後、残れるお母さん方には残っていただいて、お子様と一緒に昔の遊びを遊んでいただく。

その前に、今日はクラスを解体して、遊びたい物が同じ人同士で集まって遊んだ。

1組のTちゃんと3組のOちゃんは二人で福笑い。うちのクラスにいたのでアイマスクを貸してやったら大喜び。
しかし、アイマスクの隙間からこっそり見てはやっている。それでも二人は大笑いで1時間中遊んでいた。

双六グループは自作のさいころを4つ使ってやっていた。そのうちの一つはほとんど6しかでないという・・・

おはじきをやりたいと言ったSちゃんとTちゃんは机についたが、Sちゃんはふつうに遊びたいのに、Tちゃんはおはじきで模様を作りたがる。
どうにもならんと思ったSちゃんはかるたに変更。

一方カルタでは、おもに2組と4組の集団があって、どっちも自分たちのカルタを使いたがり、険悪なムードに。分かれてやるというお子様になんのために集まってやるんか、と説教をしてしまいました。

あやとりは本を持ってきたお子様がいたので、新しい技を習得してました。
あしたも楽しく遊ぼうね。

No(22)


■…2003年 2月21日 (金).......そこは何?
参観日だった。「きれいなからだ」と言うことで性教育だった。
導入で、体のいろいろな部分の名称を言ってもらった。
「顔」「目」「鼻」「足」「手」などいろいろ言っていた。
Kくんが手を挙げた。「はい、Kくん」
「んとねー、ここ」
といって、胸の当たりを手で示した。
「名前を言うんじゃから、そこは何?」
ほかのお子様が「胸!胸!」というそばで、Kくんは
「こころ」
と答えた。「そうねー、目には見えないけど、あるかもね」

さらに、「背中」「おなか」「もも」など言っていると、またKくんの番に。
「んとねー、ここ」と、またしても口の周りを指さす。
「だから、そこの名前は?」
「んとねー、歯とねー、べろとねー、くちべに
お母様たち大爆笑。

No(23)


■…2003年 2月24日 (月).......じゃんけん
国語に「じゃんけんについてはなしあおう」と言う単元がある。
じゃんけんの三すくみの原理を理解して、世界のじゃんけんを調べたり、
自分でじゃんけんを作ってみよう、というものである。

金曜日に、「本は図書室や市の図書館にあるかもしれないね。おうちにパソコンがある人はおうちの人に頼んでインターネットで探すこともできるよ」
と伝えておいたところNちゃんは早速調べてもらって、ノートに8つもまとめてきた。すごい。

自作のじゃんけんはいろいろと考えていたようで、その理由も結構笑った。

Yちゃんの作ったじゃんけん
黒板・黒板消し・チョーク
黒板消し>チョーク 黒板消しはチョークを消せるから
チョーク>黒板   チョークは黒板にかけるから
黒板>黒板消し   黒板に黒板消しがおけるから

Gちゃんのつくったじゃんけん
頭・はさみ・ボール
ボール>はさみ ボールははさみで切れないから
はさみ>頭   頭ははさみで切れるから
頭>ボール   頭でボールが打てるから

Fちゃんの作ったじゃんけん
はさみ・花・えんぴつ
えんぴつ>はさみ 鉛筆ははさみで切れないから
はさみ>花    花ははさみで切れるから
花>鉛筆     花の茎で鉛筆をぐるぐる巻きにできるから

だそうだ。

No(24)


■…2003年 2月25日 (火).......名人
先週、参観日の後に保護者と一緒に昔の遊びをして遊んだ。
こま回しのところには2,3人お子様のおじい様もいらして手ほどきをされてました。
そんな中にYくん親子が。
二人とも一生懸命こまにひもを巻き付けるもうまく回らない。
同じクラスのNくんのおじい様に指導を仰いでいらした。
しかし、その後しばらくして通りかかっても、まだうまく回せないでいた。
お母様の方が悔しがっていたけれど、Yくんは飽きたのか羽子板をスタンバっていた。

しかし・・・昨日の月曜になって、
「俺、こまが回せるようになった」
とうれしそうに報告に来た。
「家でお母さんと練習したん?」
「んにゃ」
どうやら学童保育で練習したらしい。
その成果を今日の生活の時間に見せてもらったが、百発百中のでき。
しかも、ひもでこまをすくい取ることまでできるように。
おそるべし、お子様の力。

で、Yくんはこま名人に認定され、喜んでいました。
ほかにも、カルタ名人やお手玉名人、あやとり名人も。

No(25)


■…2003年 2月26日 (水).......池に・・・・
今日は4時間。
お子様が下校し、ほっと職員室で一息ついていたら・・・
「あっ!池に落ちたよ、ええかいねー?」
と窓際にいた2年のO先生が叫んだ。
え!?と1年担任はあわてて窓に駈け寄った。
しかし、見えたお子様のランドセルには黄色いカバーがない。
「あれ、1年じゃないね」
「ああ、2年か。でも、うちのクラスじゃないよ。ありゃ、あの子あのまま帰るんかいね」

女の子が亀の池になぜか片足をつっこんで、膝からびしょぬれになっったものの、そのまま帰っていった・・・・

どうやったら、あの池に落ちるんだろう・・・

まあ、頭から落ちたんでなくてよかったけど・・・・


No(26)


■…2003年 2月27日 (木).......給食大好き!
うちのクラスのお子様は献立表のチェックを欠かさない。
休み時間のたびに、献立表に群がっている。
実は、今日の献立には「ふりかけ」が記載されていたのだが、都合によりなくなったとのこと。別にお子様には言わなかった。

給食を配って、いただきますをすると・・・
「先生、ふりかけって書いてあったのにないの?」
「今日はつかんのんて」
「なんで?」
「さあ、給食センターの都合なんだって。買えんかったんかね」
「6年生までみんなないの?」
「そうよ、全員ないの」
と言う話を何回となく交わした。

昼休み。職員室で休憩していると、3組のH先生が、
「今日、Fくんだけ、ふりかけないの?ってきいてきたの」
と言った。

ええっ!?うちのクラスのふりかけ騒ぎは何?それだけ食い意地が張っているのか?その割には食べるの遅いんだけど・・・

No(27)



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