2月15日 牛乳

うちの学校の給食は、ランチルームという大きな食堂で全校一斉に食べる。
テーブルは向かい合い合って座る。大体一つのテーブルに6人が座る。
そんな中、今日もごちそうさまが終わり、給食当番が片付ける。
机の周りをきれいにしたお子様は教室へ帰る。
あるテーブルに、ぽつんとふたはとってあるが、口をつけてない牛乳が・・・
「これだれの?Kくんのとこでしょ?」
「僕飲んだよ」
「僕も飲んだよ」
「あっ。Mくんかも・・・」
「Mくんは?」
「もう帰った」
給食終わったら、昼休みだもんねえ。でも・・・
「教室に帰ってM君見つけたら、聞いてみて」
そして、K君たちは帰っていった。
あとは、まだ食べ終えていない数名のお子様たち。
この人たちもぼちぼち終わるが、M君は来ない。
Mくんじゃなかったのかなあ。この牛乳捨てなくちゃなあ。
5分以上も過ぎてから、Mくんがやってきた。
「それ、多分僕のと思う」
そういうとMくんは一気に牛乳を飲み干して、また去っていった。

今回はめでたしめでたしでしたが、結局誰のか分からずじまいってこともあるんですよ。


2月14日 それはどうかと・・・

お子様の体育は、半そで・半ズボン(ブルマ)。冬はちょっと寒いです。
だから、寒い日はトレーナーなどの長袖を1枚着てもよいことになっている。
でも、今日はとってもいい天気。風もないので、結構心地よい。
だから、準備運動が終わったら、
「上着を脱げる人は脱いでおいで」
と言ったら、一斉に脱ぎに行った。
だーっと帰ってきたから、「整列!」と並びなおした。
で、ふとみると・・・・
Yくん、体操シャツじゃなくて、半そでの下着のシャツじゃん!?
「ちょっと、体操服はどうしたの?」
「あれ?あれ?」
と言いながら、Yくんは上着を置いたところへ直行。
どうやら、2枚一緒に脱いじゃったらしい。
まあ、下着も白だったし、半袖だったけど・・・・・・・・気付けよ。


2月13日 ランプの中身は・・・

今日も社会の授業で。
今度は100年前からのくらしの移り変わりを調べよう、という内容。
100年前は、やっと鉄道がしかれたころ。
それを読んだFくんは、
「鉄道が怒られよるんかと思った」
それはしかられたじゃろ?

その頃のくらしは農家が多く、野菜やしょうゆ、味噌なども家で作っていた。
もちろん、家の明かりも電灯ではなくランプが主。
「ランプの中身は電気じゃないのよ。何でついてるのかしらね?」との質問に、お子様たちは
「火〜!」と元気よく答えてくれた。そうだけど・・・
「じゃあ、その火は何でつくわけ?火だけじゃ燃えないでしょ?」
「マッチで!」「木をこすって!」・・・いや、火をつける方法じゃなくって・・・
「木がはいっとるんよ」「葉っぱを燃やしてるのかも」「ろうそくじゃろ」「油じゃないん?」
・・・・・調べてくるよーに・・・・

今日は、質問の仕方も悪かったかも。ちょっと反省

2月12日 その人の名は・・・

社会の授業ではNHKのTVを見ている。
今日は、「昔のスゴイ人」ということで、郷土のために尽くした人の話。
山形県の庄内の田畑を守るために海辺の砂丘に防砂林(松)を60年かけて植えた 佐藤藤蔵さんという人の話。
どんなに苦労したかってことが記録に残っている、ということでその方の子孫の 佐藤さんのおうちへ行ってインタビュー。

ここで「子孫」って何?と聞かれたので、「その人の子どもの子どもの・・・」と説明。

で、その佐藤さんの偉業を伝えるためにある小学校ではその話をミュージカルにして 練習してる。その指導をしてるのが・・・佐藤先生
さらに、現在ではその松が病気にやられてやばいというので、その松林のそばの農家の方に インタビュー。その農家の方も・・・佐藤さんだった。

お子様は聞いた。
「この人たちみんな佐藤さんの子孫なの?」
偶然ですってば。でも、その集落に多い名前なのか、佐藤さん。ちょっと、いや、ずいぶん笑えました。


2月某日 よく見てね

3日も休みなので、ここらで何か一つ書いておこう。

とある日、さようならも済み、教室を片付け、ぼちぼち職員室へ行こうとしていたそのとき、 FちゃんとAちゃんが息を切らして教室に戻ってきた。
「先生、あたしのくつがない!」
(えっ?まさかくつかくしのいたずら?・・・いや、待てよ)
「だれのか靴箱に残ってなかった?」
「あ、あった・・・かも」
というわけで、靴箱まで行ってみると、確かにそこには靴が1足あった。名前を見ると、Y君のだった。
男の子の靴をはいてかえれば?というのもなんだなあ・・・そういえば、Yくんちは近所だし・・
早速電話すると、ちょうど家に帰ったところだと言うので見てもらったら、やっぱりFちゃんのだったらしい。
靴箱が隣同士だったのよね・・・
でも、Yくんは確かに僕のところに入っていたんだけど・・・といっていた。掃除の子が間違えて 入れたのかな?

そして、また別の体育の時間。Wちゃんが、
「先生、あたしの体操服がない!」
(またかよ。いや、隣はHくんか。もしかして)
「Hくんがまちがえて一緒に持ってるんじゃないの?Hくんは?」
「もう着替えて出てっちゃったよ」
そこで、Hくんのぬぎちらかした服を拾っていくと、体操服が一枚。
「ほら、あるじゃんよ。・・・あれ?」
なんと、名前はHくんになっている。・・・ということは、HくんはWちゃんの服を着て行っちゃったわけ?
ベランダから下を見下ろしてHくんをさがして呼んだ。
「Hくーん。ちょっと戻ってきなさーい」
「なんでー?」
「体操服が違うでしょー!名前をよくみなさーい!」

お隣さんのも一緒にしまうことはよくあるみたいですけど、自分のとこに入ってるものは全然疑いませんね。

2月8日 早退 (書いてるのは9日)

うちのクラスでは、明日の連絡をするのは帰りの会のとき。
それなのに今日は5時間目の初めに、
「連絡帳を出しましょう。火曜日の連絡をします」
と言われたもんだから、お子様たち驚き。
「えー、もう帰るん?」
(そんなわけないでしょっ!今日は6時間なんだし)
「帰るのは先生です!」
「えー?なんでー?ぼくたちはどうなるの?」
「熱が出たから病院へ行くんです」
「えー、僕も行くー」
「一緒に注射打ってもらう?」
「いやだー」
「じゃあ、だめ」
「5じかんめは・・・」
と説明をし課題をやらせた。Tくんはお休みの人に書く手紙を出してきて、
「じゃあ、先生にもこの手紙を書かなくちゃね」
うれしいねえ。でも、誰も届けてくれる人、いないよ。
火曜日には元気になっていくからねえ。


2月7日 ゲームを作る

今日の図工は、工作。箱を利用して、ストローで玉を吹いてゴールに入れるゲーム 「シュートゲーム」の製作です。
お子様は本気で取り組む。
しかし、一つゴールを作ったら、玉を吹いてみたくてしょうがない。それだけで楽しいらしい。
2時間続きだったんだけど、ほんとにいろんなお子様がいる。
だれともしゃべらず、黙々と一人で製作に励み、独創的な作品を作るYちゃんやKくん。
ゴールの飾りを一つ作るたびに「先生、見てみて、これはね・・・」と話しかけずにはいられない Wちゃん。
自分のはそっちのけで、「ねえねえ、やらしてやらして」と友達の作品を遊びまくるSくん。
ささっと自分のやりたいように作り上げて、あとはひたすら自分の作品で遊ぶIくん。
全体的に男子はとにかく遊びたいらしい。ゲームはTVゲームじゃなくても楽しい。でもねえ、人のばっかりで遊んでるってことは、 自分のはおもしろくないって言ってるようなもんじゃん。


2月6日 夢 その2

「先生、夜のねえ、7時58分だか何分だかからねえ、夢が自由自在に見れるって言う話、知っちょる?」
「テレビの話?」
「そうそう」
「やってみたん?」
「いや、今度あるんちゃ」
「ふうん」
「おれねえ、モー娘。のサインもらうんちゃ」
「でも、夢じゃろう?」
「うん、だけど、どんなんか見たいじゃん」

私は、飛行機に乗ったことがないのに飛行機に乗って旅行する夢を見た。
だけど、空港に行った経験がないからか出発のときになってもなにやら事件が相次いで、 結局出発できないまま夢から覚めた。

ということは、経験してないことは夢に見れないのでは?なんか適当なサインが見られるのかもね。


2月5日 美人

今日の給食は野菜サラダ。
ちょっと残っちゃったので、よく食べてくれる女の子に分けた。
「美人になってねえ。野菜食べると美人になれるよ。大きくなって美人になったら、 先生のお蔭です、って言っといてね」
「あたしはなれんもん」
びっくりして、Oちゃんを見た。
「なんで?大きくなってみんと分からんじゃん」
「だって顔に傷がつくけえ」
(どういうこと?)「なんでさ?」
「だって(飼ってる犬に)かぐられるもん」
なんて女の子は現実的なんだー。

眠れないわけ

Y君が言った。
「最近3日もツイてないんちゃ」
「なんで?」
「日曜日はさあ、自転車の練習してたら、ブレーキがきかなくってこけて、足打ったじゃろう。 で、昨日は眠れんかって、今日も寝れんかったんちゃ。」
(なに、まさかS君のことが気になってたのかしら)「怖い夢でもみたんじゃないん?」
「いいや」
「じゃなに?」
「・・・・・・・・・もれそうだったんちゃ」
「はあ?トイレに行きゃいいじゃん。・・・まさか・・・?」
「だって怖いもん」
まだまだお子ちゃまじゃのう、男の子は。

2月4日 社会見学

今日は電車に乗って、隣町(市内だけど)にある民俗資料館の見学に。
今は、社会で古いもの調べをしてるのだ。
電車に乗る前にお約束を確認。「降りる人が先。一駅だから無理して座らない。騒がない」
お子様たちは元気よく、「は〜い!」と返事をしたものの・・・
やっぱり、日ごろ電車なんか乗らないもんねえ。浮かれちゃってまあ・・・
一駅だけでよかったよ。(^_^;)

資料館はもと幼稚園。なので、せまいから、1組ずつの見学。その間他の組は隣接してる小学校に 設置してあるビオトープを見学したり、町を歩いたり。ここは宿場町だったらしい。

いよいよ資料館へ。刃物以外はご自由にどうぞ触ってくださいと言う展示室。
お子様たちはアコーディオンを弾きまくり、琴を弾きまくり、足踏みミシンや手回しミシンを回しまくり、 太鼓をたたき、陣笠をかぶり、うちわを仰ぎ、好き放題。
果たして、昔のくらしの道具をどれだけ理解したのか・・・?
それは明日提出されるノートで明らかに・・・・


2月2日 なわとび大会

今日はなわとび大会。
今まで、冷え込みがきつくて、運動場が凍ってて、時間がたつにつれ、水分が解け出してきて ぬかるみ状態になって困っていたの。でも今日はそんなこともなく、ほんとに大会日和でした。
2学年ごと実施で、3・4年は3校時でした。
保護者の方も大勢見にいらして、お子様たちも奮起したようです。
いい記録がたくさん出ました。
がんばったねえ、みんな。

さて、月曜日は電車に乗って見学に出かけるぞ。


2月1日 図工の時間に

図工の時間に、「わたしの生まれた月」ということで、カレンダーをデザインして製作している。
季節感あふれるものを作ってほしいぞ。

そんな中、1月生まれのK君はかがみもちをつまみ食いしているところを作っていた。
腕を画用紙で作って動くようにしているところが工夫だ。
しかし、Kくん、「つまみ食い」ということばが出てこない。
そこで絵の腕を動かしながら聞いてきた。
「先生、ほら、こうすることってなんていうんだっけ?食べくさし?だっけ?」

9月生まれのTくんは、お月見の様子をカレンダーに。
わたしが見せていたカレンダーは1枚物だったので、祝祭日が記入されていない。
9月は15日と23日が祝日ですよね。
「先生、ぼく、15日が何で休みなんか分かったよ」
「ふうん、何の日?」
十五夜じゃろ?」
「えっ、違うよ。敬老の日だよ」
「じゃあ、23日が十五夜?」
「23日は秋分の日。十五夜は休みじゃないよ」
「ええ〜?だって、Yちゃんがそういったのに・・・」

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