2月28日 将棋

なんだか知らないが、男子の間ではめんこと将棋がはやっている。
雨の日などで、外で遊べないときはめんこか将棋が花盛り。
給食のときのこと。
Nくんが、「おれって一回もTくんに勝てんのよね」と言った。
すると、Tくんも、「最初Nくんて強いかと思ってたけど、思ったよりは弱かった」とか 言っている。
「そんなに自信あるなら、将棋大会に出てみたら?職員室の前にポスターが貼ってあったよ」
と言ってやったら、早速見に行っていたようだ。そして、
「先生、出てみることに決めたけえ。でも、みんなには内緒にしちょってね
ですって。どうなることやら。世の中は広いぞ。


2月27日 日記より

この休みにはゴージャスな夕食をとったお子様がいるようである。
今日はそんな中の一人、Hくんの日記をどうぞ。

今日は、2時間もかけて下関へふぐさしを食べに行きました。
いつもはお父さんから少ししかもらえないのに、今日は10まいいじょうも食べられました。
なべもその場で温めてもらったり、からあげも出て、まんぞくすることばかりでした。 おいしかったです。2時間もかけて来たかいがありました。
また行きたいなぁ。

なんてうらやましい・・・

2月26日 教科書って・・・

社会ではくらしの移り変わり(本当は移行措置で今年は学習しなくてもいいんだけど)について 100年前から15年前の様子について学習した。
で、まとめとして、思ったことをノートに書きなさい、と書かせたところ、Tくんは、
「ほんとうにたくさんのことがわかりました。
教科書って物知りだなあ、と思いました。」
と書いていた。

そのための教科書では・・・・?


2月25日 算数の時間に

今日は単元のまとめで練習問題のプリントをしてた。
[問題]
赤色の折り紙を3枚、青色の折り紙5枚を一人分にして配ったら、折り紙は全部で56枚 ひつようでした。何人にくばったのでしょう。

[式] 3+5=8
   56÷8=7    答え 7人

Tくんが「わから〜ん」と言ってやってきました。
「一人分の折り紙は何枚になるの?」
「うんとねー、8枚」
「そうじゃねえ、3と5で8じゃね。これが一人分。一人分で8枚なら、2人分では?」
「16枚」
「そうじゃろ?じゃあ、そうやって考えてくと、いつになったら、56になるわけ?」
(花輪くん風に)「う〜ん、3月ごろかなあ・・・」

Tくん、それ、ねらってるの?それとも天然?

2月22日 落し物

お子様はよく物を落とす。1年生なんかには「落とし物係」というのがあるくらいだ。
この落とし物係って何をするかと言うと、帰りの会などで「これだれのですか〜?」と呼びかける 係なのです。さすがに高学年にはありません。
去年受け持ったクラスは落し物が多かった。「だれの?」と聞いても分からない。
落とし物箱は山盛りだった。
だが、今年のお子様は違う。物は落とすのだが・・・
だれかが、「先生、これ落ちてました」と持ってくると、必ず誰かが、
「あ、それ○○ちゃんの」というのである。そしてそれはほとんど当たっている。
ゆえに、このクラスの落し物はほとんどない。
どうして他人の持ち物までそんなに詳しく知っているのかね?


2月21日 月

国語で「てぶくろを買いに」を学習している。
最後の場面、「月が出て、きつねの毛並みが銀色に光り、足あとにはコバルトのかげがたまりました」 というところから、様子を想像しよう、という学習でした。
Kくんが、「僕は、その月は満月だったと思います」というので、
「どうしてそう思ったの?三日月や半月とかじゃなくて満月と思ったのは?」
と聞くと、突然Tくんが、
「えっ?月って変わるん?」と。
「変わるじゃん。満月からだんだん細くなって、見えなくなって、また膨らんでって半月になって、 満月に戻るじゃん。この間が約30日だから1ヶ月って言うときや、何月、っていうのには「月」という字を 使うんじゃん」
「へえ、知らんかった」
そして、さらに、
「太陽が出てきたら朝で、沈んだら夜だけど、月は形によって出てくる時間が違うんだよ」
と話してやると、さっきのTくんは、
「わかった!三日月は細くて軽いけえ、早うでるんじゃ。そんで、満月は重いけえ遅く出るんじゃ」
出る時間は当たってるけどね。
「月は形が変わって見えるだけで、太ったりやせたりはしていません」

結局、ここから地球の影の話や、日本の反対側の話などへと発展し、それだけで1時間の学習が ほぼ終わってしまいました。

結局、きつねの毛が光ったり、あしあとに影がたまるくらいなら、月も明るいんだろうという ことで、満月に近い月が出てて、夜ももう遅いんだと言うことがわかった、という話になりました。


2月20日 話し合い

総合の学習で、デイサービスを利用しているお年寄りと交流している。
お子様たちはお年寄りとふれあいながら、他人とのかかわり方やお年寄りは決して弱者ではなく すばらしい力を持っているということも学ぶ。さらに、将来の姿としての理想を持ってほしいと願っている。
次回で3回目なのだが、毎回行くたびにもちろん楽しいが、問題点が浮き出てくる。なにせ相手は お年寄りなのだから。その辺を考え、反省しながら次回の計画を立てることが目的である。

一人一人で考えるときはそれなりに一生懸命考えていた。さあ、グループになって意見をまとめよう 、ということになったら、大変だ。
誰かが仕切らないと話は進まない。でも、仕切り屋が多いところは、誰がやるかでもめる。
仕切り屋がいないところは話が始まらない。
勝手におしゃべりを始めるお子様たちもいる。
だれだって、自分の意見が通ればうれしいけど、人の意見にも耳を傾けてほしいよね。
リーダーってのは自己中心じゃつとまらないよ。
そうやって、学んでいってくださいね。

今日はまじめモード。


2月19日 感動の再会

Sくんが帰ってきた。
元の通りのクラスだし、何も知らないことなどない。
しかし、一度出て行った身なので、朝普通に教室にはいけない。
職朝が終わって、朝の会の終わろうかという頃、連れ立って教室へ行った。
げた箱によってから行くと、教室の後ろに通じる階段があり、お子様の目には触れない。
教室に行って、「静かに。転入生の紹介があります」
と言うと、お子様も察したようだった。
恥ずかしげに入ってくるSくんを男の子たちは取り囲み、声をかけていた。
恥ずかしいのか、うれしいのか、Sくんは泣いてしまったが。
そのあと、お子様たちはSくんと話したくて仕方がないほかは、本当に当たり前に過ぎて行った。
Sくんのいなかった3週間弱の日々がなんだかウソのようだ。
当たり前に過ごせるって、何て気持ちのいいことかしらね。

本当は、Sくんの作品を片付けて送ったりすべきところを無精して何もしてなかったのが 幸いだったようだ。わたしもまさかこんなに早く帰ってくることになるとは思っても見なかった。


2月18日 鈴

転入生のYちゃんはランドセルにピンク色の巨大な鈴をつけている。 直径10cmはあろうか。
結構独創的なお子様なので、そのせいかと思って声をかけたら、違ってた。
一緒にいた数人のお子様も大きさこそ違え、いっぱい鈴をぶら下げている。
「なんで、あんたたち、そんなに鈴ばっかり持ってんの?」
「くじで当たったの」
「どこで?」
「Sのお店(学校の近く)」
「一回いくらなん?」
「30円。でも、はずれはないよ」
とかなんとか言っていたら、Yちゃんがランドセルからちっちゃいのを1個はずして、くれた。
そしたら、SちゃんもFちゃんも同じような鈴をくれた。
「あら、ありがとう。でも、こんなにたくさんもらったら、どこにつけようか。 先生、ランドセルないから、つけるとこないよ」
「そしたら、先生、腰につけてさ」
といくつか自分のを腰につけてSちゃんとYちゃんはいきなり踊りだした。
「こうやってさ、『腰がちが〜う!』っておどったらいいじゃん」
と言いながら、二人でしばらく踊ってた。(カレーうどんのCMのまね)

さらに、「大きい鈴は音が悪い」と私が言ったら、
「いいじゃん、これ、熊よけ〜」
と言いながらガラガラ鳴らしながら帰っていった。
熊が出るようなところに行くことあるんかい?


2月16日 写真

今日が最後の参観日だから、前々から売ってほしいとリクエストのあった写真を 後ろの掲示板に貼った。総数96枚。
もちろん、お母様が選んでるのがほとんどだけど、来られないおうちやお子様に任せた、 というおうちもあるようだ。
そんな中でFちゃんはなんだかいっぱい番号を書いている。
「そんなに写ってたっけ?」
「あんねえ、Fちゃん、ちょっとでも写っちょると番号書いちょるんよ」
よく見ると・・・確かにメインに映ってるのは他のグループ。Fちゃんはその後ろのグループで すみのほうに小さめに写ってる。
「Fちゃん、これ買うん?」
「うん」
「ちっちゃいよ?」
「うん、いいの」
途中でFちゃんのお母様も現れ、実情を知って苦笑しておられたが、やめなさいとは言わなかった。
結局、そんなんばっかのFちゃんの写真の枚数は、なんと32枚にもなった。32/96!
いいんですか?お母様・・・1枚30円ですけど・・・