またやってきた 受験の夏よ
お宮まで 家族みんなで 行きました
あまりに近い 合格祈願
「入学を 許可する」という 学長の
言葉とともに 涙あふれる
あの教授 いつもナイフを 持っている
鋭く研いだ 言葉のナイフ
大学の 中を杖突き 歩くだけで
わたしの自由 ひしと感じる
この気持ちを なんて呼んだら いいのかな
このときめきと この苦しさを
その指は ギターの弦を 震わせて
我が心まで 震わせている
悲しくも 切なくもない それなのに
君を思うと 涙が出ます
班活が 終われば恋も 終わるだろう
思ってみても 貴方が好きで
なにもかも 思わせぶりに 見えてくる
君はわたしを 思わないのに
激しくて けれど優しい その音は
今目の前に いる君の音
君のそば 必死に君に 声かける
恋する心 押さえるために
一瞬で 貴方を好きに なったけど
それは確かな 愛じゃなかった
桜散り ゆらゆら揺れた 不確かな
恋の思いも はらはらと散る
頼りなく 揺れてた愛も 消えてゆき
ただ貴方への 思いが残る
君の居ぬ 班活はあまり 寂しくて
友の声にも 今日はうわのそら
今日こそは 君に会えると 胸躍る
ギターの音が もうこの胸に
いつも君を 思うわけでは ないけれど
我は信じる この淡き恋
愛という 言葉をそっと かみ締めて
貴方のそばに いるこの夕べ
いつまでも くすぶる愛は もてあそぶ
まだ純粋な 乙女心を
霧雨を 浴びて貴方と 歩く道
この冷たさも 今日はうれしい
久々に 友に電話を かけてみる
今は孤独の 中にいるらし