友達は もう恋人が いるらしい
ドラマみたいに 恋してみたい
会いたいと 思う気持ちが 少しだけ
違う気がする これが恋かな
雪球を 素早くかわす 先生に
小さな恋が 芽生え始める
★初恋
「ビュン」という ボールの音に ときめいた
十五の夏の 初めての恋
「握手したい!」 心の底から こみ上がる
この熱きものが 「初恋」なんだ
バレンタイン 「本命」の意味 かみしめて
鼓動押さえて ラブレター書く
あの人の 結婚式が 今日終わり
わたしの恋も 今日終わりゆく
★2度目の恋
さりげない 優しさにふと ときめいた
我もみんなと 同じ十六
後ろにて 「好きなんだろう?」と 声がして
優しき君を また思い出す
君の名を 心の中で 呼んでいる
このときめきを 楽しむように
君の声 39の声の中
際立っている 恋したわたし
あの町で 彼が演奏するという
学校さぼり 飛んで行きたい
また今度 席替えありて もし君と
同じ班なら ふと想像す
「出席簿 持ってやるよ」と 言った君
あのときの吾は なぜ断った?
「君」という 言葉を歌に 書いている
「貴方」と書くは なぜか恥ずかし
生物の 時間に君は 殴られた
吾はその先生を 殴りたい今
校長の 長い話しの その間
君のことばかり 思いつづける
久々に 君休みぬと 聞きにけり
鼓動高鳴り しばし固まる
1週間 休んだ君を 心配す
電話できずに 心配ばかり
数学の 時間ストーブ つける君
我がことのごと 緊張をする
家庭科の 製作いちばん 遅れおる
君と一緒に ミシンを踏もう
来ぬ人を 誘いに行けず 一人にて
ミシン踏みおり 底冷えの部屋
女子たちの 写真撮りたる 君を見る
やきもち一つ 心に秘めて
我が横に 君立ちどまる その気配
感じてしばし 幸せを抱く
あの人の こと考える 胸の中
鼓動あふれて こぼれ落ちそう
宿題を まだ出していぬ 君さえも
かばいたくなる 恋の真中
君の声 「机運ぶよ」 それだけで
我の1日 バラ色になる
単純な 会話の中に 幸せを
はちきれるほど 含む我が恋
ストーブの タンクを持った 君と今
すれ違いゆく 今日も幸せ
君の気配 感じています 部屋の前
君は気づかず それでもうれし
すらすらと 日本語訳を する君を
また一つ好きになった瞬間
「ストーブが 壊れてます」と 先生に
訴える君は 優しと思う
「きをつけ、礼」 君の声にて 始まれる
君、日直の 今日の1日
目の前を 君駆けぬける 気配する
貴方の風を 頬に感じた
友達と 話す名の声 輝いて
自然体なる 君が好きなり
君の声 聞こえずまさか 休みかと
どきどきしつつ 授業を受ける
模試の朝 君の声聞く 今日の模試
いい点取れると かってに決める
化学にて すらすら答える 君の声
どこまで君を 好きになるのか
階段で 背後に君の 声を聞く
今日のラブラブ度数満点
家庭科に 行く君の声 聞きつけて
貴方を追って 廊下へ飛びだす
君と我 そして男子が 一人居る
心ときめく ただそれだけで
恋愛に 無関係なる こと君に
話しかけている我が恋よ
君の声だけが聞こえる 被服室
顔赤らめて聞く それだけでいい
友達と 話す名の声 輝いて
我も輝く そしてときめく
風呂の中 一人静かに 貴方への
手紙の文を 考えている
数学を 友に教える 君がいる
我も教えてもらいたいと思う
バレンタイン 近づき女子も 盛りあがる
我の心は 高鳴るばかり
追試さえ すっぽかしたる 君のこと
嫌いになれぬ 恋は盲目
その夢を ひたすらに追う 君の姿
我は好きなり 16の冬
女子と君らしき人 楽しげに
話しをしたり 心沸きたつ
弁当の ミートボールを 落としたと
叫ぶ貴方が かわいいと思う
家庭科に おいて行かれた 我のこと
見向きもせずに 君も行きけり
スーパーで バレンタインの チョコを見る
我のハートを 捜すがごとく
歌詞知らぬ 歌を「ららら」で 歌う君
真面目な君の 別の一面
ストーブに 灯油入れろと 君が言う
それだけで胸 ときめいている
廊下にて 教室の君の 声を聞く
君の声しか 聞こえぬ恋よ
そわそわと 勉強に身が 入らない
明日はついに バレンタインだ
教室に 響く無邪気な 君の声
何も知らない そんな声なり
我が想い 何も知らない 名の心
この告白で 乱していいの?
恋文を たった9行で 終わらせる
アイラブユーも 書かないままに
ハートチョコ 割れることさえ 怖い今日
我のハートが 割れるがごとく
茶封筒という殺風景な袋
中のハートの カモフラージュに
ついにこの日がやってきて 胸の中
鼓動ばかりが 聞こえる一日
数学の 時間5秒ほど眠り
告白をする 夢を見にけり
昼休み チョコの自慢を する男子
我のハートも そうなるのかな
「俺の愛」 そう友達と ふざけてる
貴方の愛が 今すぐほしい
いつもより 髪念入りに 洗いけり
我も女だ ふとそう思う
友達に 協力頼み 我が思い
君に伝える 緊張の時
いろいろと 手違いありて 今日の日が
終わりゆきます 打ち明けぬまま
帰り支度 始めた君の 前に立ち
半やけくそに 君の名を呼ぶ
「これあげる」 ただそれだけの 告白よ
バレンタインに 「好き」を託して
ハートチョコの 数だけそこに 愛がある
そう思い我は しばしはにかむ 我がチョコを 受けとる君の 喜びに
満ちた声聞く すべて伝えた
1学期 我導きし 君の手を
今日という日に 再び握る
「ありがとう」 3回君は 繰りかえし
我が手を握る さりげなく強く
この想い 打ち明けてこの 片思い
もう終わらせよう でも君が好き
この恋を 終わらせかねて バレンタイン
過ぎたる今日も 君恋う 一日
君の声 みんなの中で 際立って
ときめきの歌 「カントリーロード」
英語にて 歌う貴方の その声は
我ときめかせ 心躍らす
いつまでも 君一筋に 思う我
ラブストーリーに 終わりはあらず
君からの お返しもらい 今日の日の
悪きこと皆 吹き飛んでいく
「FRIEND」の タオルの文字を 少しだけ
不満に思う 我がホワイトデー
3.14 この記念日を この恋の
終わりにしよう もうときめかぬ
もう終わり そう決めたすぐ 1秒後
貴方のことを 考えている
クラス替え 君と離れて しまうのが
少し悲しく 少しうれしい
新しい クラスメートの 名前見て
君の名をふと 思い浮かべる
君の名が 名表にある その一瞬
感情すべて 消されてしまう
喜びを 隠しきれずに 「やったあ」と
小さく叫ぶ 君の名に今
席替え 君はわたしの 斜め前
君に見つめられる気がする
我の背を 押して導く 君の手を
今現実に 感じています
君の手の 優しさそして 暖かさ
我今君に 触れられている
我が心 君の心に 届きかね
この片思い どうすればいい?
君の声 他の男子の 声の中
際だっている 我のためにか
いつまでも わたしのそばに 居てほしい
席替えの日が 憎らしくなる
生物への 移動で迷う 我のため
我導いた 君が好きなり
君の声 聞こえて今日も ほっとする
今日も貴方は 元気なんだな
文化祭 同じ係りを やりたくて
君の心に 呼びかけてみる
我はなぜ 君を愛して いるのだろう
バレンタインに ふとそう思う
あちこちで チョコを渡している友ら
我は一人で 君を見つめる
君がくれた あの熊さんの ミニタオル
今でも我の 宝物です
「愛してる」 そう言い君に 渡したい
ハートの形の バレンタインチョコ
来年は もう渡せない このチョコは
16日の 今日でも渡そう
帰り道 貴方がくれた ホワイトデー
貴方は我を 愛しているか
スヌーピー 貴方がくれた スヌーピー
貴方と同じ 名前にしよう
最後まで 好きも嫌いも 言わざりき
貴方は我を 愛しているか
君が取った 世界史を我も 取っている
ただの偶然 いえこれは縁
世界史の 人のまばらな 教室で
君と寄りそう 想像をする
君の名を 心の中で 呼びかける
春の寒さの 教室の中
あまりにも 自然体にて 寄りそえる
友とあいつが うらやましいよ
役員を 決める新学期のクラス
君はまたもや ホームルーム委員
プリントを 返す貴方の 手に触れて
わたしはしばし 手だけになった
文化祭 君はギターを 弾くという
クラブさぼって 聴きに行きたい
たとえ名が ふきん洗いを さぼっても
わたしはいつも 貴方の味方
友達と 乱暴に君 ふざけてる
男らしいと ときめくわたし
君と女子 ただ平凡な 会話する
それだけで焼く このやきもちよ
ラズベリー 君のバンドの 名前なり
「同情」という 花言葉持つ
「人のために 役に立つなら」 そう言って
献血をする 君が大好き
ふざけてる 貴方はまさに 男なり
我は女で 君を愛する
教室で ギター奏でる 君がいて
その音はまさに 君の音なり
「がんばれよ」 そう言っただけの 名のために
借り物競走 全力疾走
いつもより ずっと近くに 君が居る
それだけでいい 今日の1日
君に触れる 勇気出せずに 君が立った
席だけにそっと この手を触れる
昼休み ただそれだけで 頬染まる
君の存在 条件反射
文化祭 講堂に今 君の弾く
ギターの音が 流れています