ピーターパンに


★ 盲学校の友

縦笛を 「久しぶりね」と 取り出せば

  思い出すのは 懐かしい友

給食の 嫌いな物に 泣く友に

  「ごめん」と言って 一人で帰る

友達の 知ったかぶりに 腹を立て

  冷たい言葉 はきかけている

4年前 喧嘩していた あの人も

  今は友達 「諸行無常」だ

クラブ終え 駅でコーヒー 買って飲む

  これが好きだと 満場一致

賞状を 渡されている 友達を

  うらやんでいる 平凡な我

友達の 教科書が消え 3週間

  あった所は 地球儀の下

遅くまで 同じ話題で 盛り上がる

  時の流れが 「のぞみのようだ

嫌だった あの先生の お別れ会

  素直に泣ける 友は純粋

友達と 楽しく話す その裏で

  輪からはずれて 泣く人がいる

「いじめ」という 言葉を軽く 使う我

  そばにいるのは いじめられっこ

飛び跳ねて 騒いで遊ぶ 大親友

  いつまでもねえ 友達でいて

親友と 同じドラマの 話しする

  時がこのまま 止まればいいな

親友と 夜遅くまで ごそごそと

  話しをしたよ 幸せなイブ

親友が くれた狐の ぬいぐるみ

  親友と同じ 名前をつける

★ 幼なじみ

幼い日 友と二人で 「神様」と

  あがめた桐も 嵐に負けた

電話切り 大きな声で 泣きじゃくる

  約束破る 友を憎んで

明日という 日がきらきらと 輝いて

  友と遊べる 幸せを抱く

友達と 遊べるときは きっと来る

  信じて折った 鶴3千羽

友達と 夜遅くまで 話しして

  時の流れを 惜しんで眠る

遊んでる わたしのことも いつの日か

  忘れるのかな 小さなあの子

見えないと 見えるの壁を 跳び越えて

  遊べるんだね わたしと貴方

友達と 遊ぶ夢さえ 見なくなり

  二人の仲に 亀裂感じる

いつまでも 一緒にいたい この気持ち

  暮れてゆく日を 呼び戻したい

友達を 待ち待ち食べる 昼御飯

  チャイム鳴る度 胸弾ませて

友達と 遊べることが 何よりの

  リボンの要らぬ プレゼントです

呼び鈴の 音をこんなに 待つなんて

  心は躍り うろうろ歩く

障害を 理解している 友だけを

  友と呼ぶのか 他を削るのか

「買物に 行くから」と言う 親友を

  いつのまにやら 疑っている

「さようなら」 この一言が 言えぬまま

  泣き泣き歩く 夕暮れの道

友達に 電話をかける その度に

  最後の9が なぜか押せない

友達の 受話器置く音 聞きながら

  自分を攻める 怒らせたのか

友達の 声の明るさ 暖かさ

  待ちわびていた 再会の時

この気持ち 手紙に書いて 贈ろうと

  何度決めても 戸惑い消えず

「会いたいよ」 泣き泣き言った 一言は

  沈黙の中 沈んで消えた

久々に 友と二人で 箸をとり

  止めども無しに 会話は弾む

ヨーグルト 食べつつ交わす 会話あり

  友とわたしの ハッピー関係

友達と 遊ぶ約束 してたのに

  駄目になったよ 3回目だぞ

友達と やっと一緒に 遊べたよ

  星に願いが 届いたんだな

友達は 大人への道 歩き出す

  ピーターパンに 一緒になろう

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