バーブシカ(おばあちゃん)はマーマチカ(お母さん)の母親で、コシネンコ家の近くで、
一人暮らしをされている。もう仕事はやめていて、年金生活をされているようだ。
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バーブシカがおばあちゃんなら、おじいちゃんはジーズシカ? ってそんなにうまく出来てない
と思ったら、おじいちゃんはジェードシカだって、嘘みたい。
ちなみにロシア語でバーバチカといったら、”蝶々”を意味するので、要注意だ。
バーブシカは、時々コシネンコ家に遊びに来て、娘や孫たちとお茶したり、おしゃべりを楽しんで
、帰って行かれる。とても物静かで、やさしそうな人だった。数年前に他界した自分の祖母が思い出された。
自分の祖母が、日本で大変な時代を生き抜いてきたのだと思うとき、このバーブシカも、
激動の時代を苦労をして生きてこられたのではないか、と勝手に想像してしまう。
ロシア語が自由に話せたら、そういう昔の話を聞いてみたいと思うのだが残念だ。
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バーブシカに、日本から持ってきた新年のカレンダーをあげた。
するとバーブシカから、お返しということで、手編みの靴下をお土産に頂いた。
靴下といっても、防寒の為に、普通のソックスを履いた上から、さら重ねて履くような、ゴッツイものだ。
バーブシカは「これはあなたのお父さんに、」「これはあなたのお母さんに、」
「これはあなたの妹さんに」と三つも靴下をくれた。
後で聞いて驚いたのだが、なんとこの靴下には、この家の飼い犬、ドーニャの毛を
編み込んで作っているそうだ。
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僕の知る限りロシア人は、というかコシネンコ家の人達が特にそうなのかは分からないが、
なんかとても義理堅い。
僕はただで泊めてもらった上に、食事まで頂くので、そのせめてものお礼の
つもりで日本での貰い物とかほんとにつまらないものなんだけど・・・プレゼントとして
持ってきたのだが、あげると必ずお返しの品物を頂いて、こちらが申し訳なくなるのだった。
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