デンドロの栽培管理

性質

原産地は、タイ、ラオス、ミャンマーなどの海抜1000〜2000mの山岳地帯です。高い木の枝の上に着生し、強い直射日光と充分な通風のもとで育っています。原産地の冬は夜間の最低温度が2〜3℃になることもあり、また暑い時は40℃を超えることもあります。乾期には2ヶ月以上1滴の雨も降らないこともあります。このように、デンドロビュームは低温にも高温にも乾燥にも強く、ちょっとしたコツで一般のご家庭でも充分楽しんでいただけます。

温度

冬の寒さには強い種類ですが、2〜3℃以上を保ってあげましょう。夏は冷涼な場所のほうが良く育ちます。

日照 デンドロビュームは光線を大変好む植物ですが、光線の強まる5月中旬〜9月までは、4050%程度の遮光で涼しくしてください。直射日光下では葉焼けや高温障害をおこす場合があります。秋〜春までは充分光線にあてましょう。
通風 デンドロビュームは蒸れて葉が暑くなることを嫌います。風通しの良いところに置いて下さい。

年中植込み材料がじめじめと濡れていてはいけません。潅水と潅水の間は必ず乾いていることが大切な条件です。特に秋から冬にかけての時期は乾かし気味にして過湿にならない様に注意しましょう。水やりの原則は植込み材料が乾くのを待ってから充分にあげることです。

肥料 基本的には夜間の最低温度が10℃以上になってから肥料をあたえます。過度の与えすぎは良くありません。生育期の春から夏の間に油粕などの固形肥料を2度ほど与えます。ただし、植替え直後は避けてください。
植え替え 春〜夏にかけて適期です。2年に1回は植替えるようにしましょう。株分けするよりは水苔・ヤシガラチップなどで根を痛めないように一回り大きい鉢に植込みます。鉢は素焼き鉢が良いでしょう。
開花株の管理

開花中は居間や玄関に置き楽しみましょう。花が終わったら花殻だけをつみ取り、茎(バルブ)は切り取らずに、1〜2年は残しておきます。窓際で日の良く当る場所で管理しましょう。