股関節(こかんせつ)は腸骨(ちょうこつ)、坐骨(ざこつ)、 恥骨(ちこつ)からなる寛骨臼(かんこつきゅう)=臼蓋(きゅうがい)と この臼(きゅう)の中にすっぽりとはまる球状の大腿骨頭(だいたいこっとう)と それに続く頚部(けいぶ)からできています。 股関節を整形する骨盤側の骨(臼蓋)部分の成形に異常が生じていることがある場合、 これを臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)といいます。 大腿骨頭に対応する臼蓋の被覆が少ないために、 軟骨に負担が生じ軟骨の破壊が起きるそうです。 変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)とは、 臼蓋形成不全や生まれつきの変形、 関節炎(かんせつえん)や外傷などが原因で、軟骨(なんこつ)がすり減ったり、 傷ついたりして関節(かんせつ)が腫(は)れて痛みを生じ、関節が変形し、 機能障害を引き起こす状態をいいます。 成長の過程及び生まれつき、先天性股関節脱臼の治療をした人にも見られるが、 股関節の疾患などのない人にも多く見られ 10〜20代の若い頃には痛みなど自覚症状の無い事が多いそうです。 変形性股関節症の患者のうちおよそ9割が臼蓋形成不全、 先天性股関節脱臼を原因とするもので、 なかでも先天性股関節脱臼の患者の8割を女性が占めているという・・・ 変形性股関節症の症状は、重い物を持った後や沢山動いた後に、 軽い痛みやだるさ、疲れを感じ、初期では一日程度でそれらは軽減してしまう。 また、痛みの生ずる場所は、股関節とは限らず腰や膝、腿などetc 5〜10年と長い年月をかけて進行していき、 最終的には寝ていても痛みを感じるようになり歩行困難になる。 というのが一般的に言われています。 |
『臼蓋形成不全』の進行の可能性を知るには レントゲンで角度や比率を計測し 臼蓋の深さや形状の発育の良し悪しの程度を判定して決定されます。 明らかに変形性股関節症が進行すると予測できる条件では、手術を勧められるそうです。 @CE角0度未満 ACE角10度未満でシェントン線が1cm以上離れている BAHIが60%以下 C外側縁傾斜角がマイナス5度未満 D臼蓋深さ指数200以下 |
術前 付けられた病名は『右変形性股関節症』 画面向かって左側(が右側です)の形がイビツなので 左右を比べて見ると一目瞭然。。。 骨頭は楕円形状・・・いわば潰れている状態だし首はないし これじゃぁ〜痛いはずだわさっ ちなみに、左足もプチ『臼蓋形成不全』ですが痛みのないうちは あえて気にしない!! |
術後2週間目 両足に体重を全くかけていないため 大腿骨の色が薄くなっているのは、骨が弱くなっているからだそうです。 約二週間のベット生活では、みんなこうなるらしい・・・ 右足はボルトとプレートでしっかり固定。 『大腿骨外反骨切り術』はどこを切ったか分からないような状態で良好 しかし、『臼蓋形成術』の箇所は前後の形状変化が著しい。 |
術後2ヶ月目 左足を中心とした過重。右足は半分くらいの状態。 やはり左足はほぼ術前の色濃さに戻りましたが 右足は透いている感じ・・・ 骨はある程度体重をかけないと強くならないそうです。 『臼蓋形成術』の箇所も、少しずつ馴染んできている状態。 隙間が埋まっているように見えるので、骨が一体化している証拠。 |
傷跡 ちょっとグロテスクですが、術後の傷跡です。 衣服の跡もついていますが(爆) 大腿骨側が約13cm・足の付け根側が約10cm 太もも辺りにポツポツとあるのは。血抜きのドレーンが入っていた跡です。 ちょっと(かなり?)腫れています。 |