11月19日 プロ野球新人選択会議(ドラフト会議)にて、広島東洋カープより3位指名。 《翌日の11月20日付中国新聞の記事より》 長打力を秘めたスラッガーだが、センター中心の器用な打撃もできる。 俊足と強肩にも定評がある。 2年の1998年には「四番、三塁」で夏の甲子園に出場。 3年の時は主将を務めるなど、リーダーシップも備える。 「三拍子そろった好素材。じっくり育てば将来楽しみ。江藤二世」と苑田スカウト。 【上位指名に喜び隠せず】 3位指名の栗原は、意中の球団からの思わぬ上位指名に喜びを隠しきれない様子で、 「お世話になります」と気分は早くも広島の一員の様子だった。 指名は、授業が終わった直後に渋谷監督から伝えられた。 「正直びっくりした」と予想を上回る高評価に驚いた様子。 高校通算39本塁打の長打力に、俊足、強肩を兼ね備えた大型内野手は 「広島は目標にすべき選手がたくさんいる。三拍子そろった選手になりたい」と抱負を語った。 渋谷監督は「バッティングと身体能力の高さを認められてもらった結果。しっかり鍛えてもらって、 二、三年後に一軍で活躍してほしい」とエールを送っていた。 1999年11月25日 日大山形高にて苑田スカウトと交渉。契約金4500万円、年俸540万円(推定)で契約を結んだ。 《翌日の11月26日付中国新聞の記事より》 栗原は「江藤さんを目標としていたので(FA)移籍は残念。でも、その分チャンスもあると思う。 セールスポイントの打撃を磨き、早く一軍の試合に出たい」。 高校通算39本塁打のパワーで「ポスト江藤」に意欲を見せた。 《同日スポニチの記事より》 「ドラフトの時とは別の意味で、プロに入るんだという実感がわいてきた」と、栗原は興奮気味だった。 12月23日 入団発表 《翌日の12月24日付中国新聞の記事より》 【パワーでは負けぬ】 「パワーではだれにも負けない、と思っている。(元広島の)江藤選手以上の活躍をし、 将来は球界を代表するスラッガーになりたい。」 【山形唯一のプロ選手】 ドラフト3位の栗原は山形県天童市の出身。同県からは元広島の鈴木健以来七年ぶりで、現役では唯一のプロ野球選手とあって、入団発表には地元テレビ局も取材に訪れ、晴れ姿を入念にカメラで追った。 地元でも久々のプロ野球選手の誕生は話題になっているようで、「知らない人たちからもよく声を掛けられます」。 高校時代通算39本塁打とパワーあふれる打撃は、「江藤二世」と期待されているだけに、夢もでっかく、 「野球少年から高校球児までにあこがれられる選手になりたい」と力強く話した。 12月24日 体力測定 《翌日の日刊スポーツ広島版より》 【栗原 ベンチプレス128キロ スクワット336キロ】 栗原は「高校時代に測ったことがないし、何気にやっただけ」と平然としていたが、すでにチーム内ではトップクラス。 球界のヘラクレス・金本のベンチプレスが約140キロ、チームの野手平均が100キロ。 数値を比べても、そのパワーは分かる。 |