梅雨の晴れ間を縫って、四国へ1泊2日のツーリングへ行ってきました。
ルートは以下の通りです。

1日目
広島→竹原→(フェリー)→波方→内子→高知・月見山(テント泊)

2日目
高知→京柱峠→奥祖谷かずら橋→剣山→池田→松山→(フェリー)→広島


1日目
午前6時30分ごろ、自宅を出発しまして、国道2号線でフェリーの発着港である竹原港を目指します。
午前8時30分ごろにようやく竹原港に到着、中四国フェリーの切符を買います。
大人1人(1200円)+750cc以下単車(700円)の計1900円でした。
たぶん広島〜四国のフェリーの中では一番安いのではないかと思われます。
とはいえ、広島から竹原までが結構距離があるのですが・・・(汗)
便数は1時間に1本くらいで、毎正時に出航するようにダイヤが設定されているようです。
分かりやすくていいですね。

8時45分ごろ、バイクを船に積んでとりあえず一休みです。
    
(左)・・・フェリーが入港してきました。
(右)・・・どんどん本州が離れていきます。

平日ということもあってか、観光客は見当たらず、ビジネス目的らしき乗客が多く見られました。
橋が出来る前はもっと賑わっていたのでしょうが、今ではもう数えるほどしか乗っていませんでした。
まぁ時間帯にもよるのでしょうが・・・
    
航路の途中では来島海峡大橋を間近に見ることが出来ます。
この日は天気も良く、波も穏やかだったので、船もほとんど揺れず快適でした。

四国の波方まではおよそ1時間の船旅です。
10時ごろ、いよいよ四国に上陸。国道196号で松山へ向かいます。
高縄半島を一周するこの国道は海に沿っており、潮風を受けながら快適に走行することが出来ます。

思ったより車が少なくて、予定より早めに松山に到着。
四国最大の都市である松山は他の都市を結ぶ国道の集積地にもなっていて、
宇和島方面(56号)、高松・徳島方面(11号)、高知方面(33号)の分岐点になっています。
過去に何回か松山を訪れたことがあるのですが、いつも国道の乗り換えに迷って難渋した覚えがあります(笑)
今回行ってみると、新しく環状線が出来たらしく、割とスムーズに国道56号に乗りかえることが出来ました。

国道に乗ってしまえば、あとは一本道で迷うことはありません。
正午ごろ、内子に到着しました。

内子の様子は別のページにまとめますので、そちらをご覧下さいませ。

さて、1時間ほど内子を見学した後、本日の宿泊地である高知へと向かいました。
内子から国道379号で小田町へ、さらに国道380号で久万町へ抜けます。
四国の国道、特に300番代以降は、いわゆる『酷道』と云われる、信じられないような国道が多いことで有名ですが、
国道380号の小田町〜久万町の境にある真弓峠の小田町側は1.5車線が大半で、細かいカーブが連続していました。
とはいっても、当方は身軽なバイクですので、むしろ楽しい道でもありました。
(翌日にもっと凄い酷道を経験することになろうとは、このときは思いもしませんでした(笑))
カーブをヒラリヒラリとかわしながら進んでいくと、国道33号に合流、高知を目指します。

松山〜高知の主要幹線道路の国道33号は整備されていましたが、トラックなども多く、
高知到着は意外と遅れてしまいました。
まぁ、今晩はテント泊なので、あまり時間を気にすることはないのですが。

午後5時30分ごろ、香我美町の月見山子どもの森に到着。
キャンプ場を確認した後、近くのスーパーへ食料の買い出しに。
せっかく高知に来たのだから、今が旬の『かつおのたたき』は食べておかなくては!ということで、
580円のパックを買って、今晩のメインディッシュにしました。

テントを張って、ご飯を炊き、まだ明るいうちに食事を済ませてしまったので、
テントでごろごろしながら、ラジオでオールスターの実況などを聞いていました。
明るいうちはセミの声や、近くを走っている列車の音がやかましく聞こえていたのですが、
日没後は虫の音や、波の音が聞こえるようになり、なんだか、贅沢な夜を過ごせた気がしました。

なお、この月見山は承久の乱で土佐に流された土御門上皇がこの山から月を見て、

『かがみのや誰がいつわりの名のみてぞ恋ふる都のかげも映らず』(土御門院御集)
(鏡野というからには恋しい都の様子を映してもくれてもいいのに、全然映らないのは鏡野とは偽りの名なのだろうか?)

という歌を詠んだとされ、月見山山頂には大正11年に建てられた『土御門上皇仙跡碑』があります。
この日は満月よりちょっと欠けた上弦の月で、土御門上皇もここから月を見たのかと思うと、感慨深いものがありました。

そんなこんなで、1日目の日程は終了したのでした。



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