種籾作り

1 ねらい
一粒の種籾から一本の苗ができ、一本の苗から13本ぐらいの稲ができる。さらに1本の稲から110粒ぐらいの籾(米)ができて米となる。(1粒→13本  13本×110粒=1430粒  ・・・このことをことわざとして言い表した言葉が一粒万倍である)
これは、米がもつ自然の摂理であるが、大事なことは種子の厳選である。
  
2 種子の厳選
塩水選を行い、不良なものを除去する。(水に食塩を加え、食塩水を作り、その中に種籾を入れ、浮き籾を除去する)
水18?に対し、うるち米は食塩3.7kg(比重1.13)、もち米は食塩2.2kg(比重1.08)を加える。

<食塩水の目安>
  
         うるち              もち米


3 種籾の水洗と袋詰め
塩水選後、種籾を水洗いし、塩分を取り除いてその後網に入れる(ゆったりと8分目入り)


4 種子消毒
○稲の病気は、バカ苗病、いもち病、モンガレ病、もみ枯細菌病等がある。病気の発生を未然に防ぐため予防として消毒を行う。
○水に消毒薬テクリードフロアブルとスミチオン乳剤を加え、よく撹拌し、消毒液を作る。
 (種子4に対し、水8?、テクリード40cc、スミチオン8cc)
○消毒液に24時間種籾を袋ごと浸漬する
5 浸漬催芽
○種子は休眠を終え、八十八夜を過ぎると発芽に向けて動き出すが、水に浸漬して発芽を促進する。
○ポリ容器に水を入れ(水量は種子量の2倍量)、その中に種子を袋ごと入れる。
○浸漬期間 普通7〜8日ぐらいであるが、種子に白い部分ができ、膨らみを生じ、はと胸状になるまで。
  (積算温度 100℃  15℃×7日=105度、 20℃×5日=100℃)
6 実施日 平成16年5月17日
7 実施方法
ヒノヒカリ班(1〜3班)とミヤタマモチ班(4〜6班)に分かれて、塩水選液、消毒液を作成し、行う。
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