実施細案

種子の確保

1 苗箱一箱あたりの播種量は大体150gを基準とするが、児童の手によることから若干大目(180g)とする

2 浮き籾
採取した種子の程度により差異があるが20%程度を見込む。

3 必要量
うるち(ヒノヒカリ) 12箱×180g=2160g×1.2=2600g
一班あたり2600÷3=870g
もち(ミヤタマモチ「) 13箱×180g=2340g×1.2=2800g
1班あたり2800÷3=940g
4 上記の種子籾を班に手渡しする


塩水選

1 採取した種子籾の中から発芽力の強い資質充実なものを均一に選び出し、発芽の均一化を目指す。
(苗の良否の第一は種子にあり)

2 塩水選 水に食塩を加え、食塩水を作る。その中に種子籾を入れ、浮き籾を除去する。


3 塩水 水18lに対し、食塩はうるち3.7kg、もち2.2kgを加え、よく撹拌する。
@ 水はうるち、もちともにそれぞれ18?とする。1班あたり6リットル
A食塩  うるち 18?×3.7kg  1班あたり 6?×3.7kg/18?=1.23kg
       もち  18?×2.2kg  1班あたり 6?×2.2kg/18?=0.73kg
       食塩の合計 5.9kg
4 準備物  ポリ容器水6?入り6個と、撹拌棒6本

5 食塩、ポリ容器、撹拌棒を各班に手渡しする


種子消毒

1 稲の病害虫は、その年の天候気象条件等により、発生の状況は異なるが、これを未然に防止するため予防の措置として消毒する。

2 消毒液 水に消毒剤、テクリードフロアブルとスミチオン乳剤を加え、よく撹拌して作る。
@水 種子4kgに対し、8?
  うるち 種子2.6kg×8?/4kg=5.2リットル
  もち  種子2.8kg×8?/4kg=5.6リットル
Aテクリード 水8?に対し、40cc
  うるち 水5.2?×40cc/8?=26cc
  もち  水5.6?×40cc/8?=28cc
Bスミチオン 水8?に対し、8cc
  うるち 水5.2?×8cc/8?=5.2cc
  もち  水5.6?×8cc/8?=5.6cc
3 浸漬時間  24時間とする

4 用具 ポリ容器2個

5 消毒液は隊員が作る


浸漬催芽

1 休眠を終えた種子の発芽を促進するために一定温の水に浸漬する(水は動かさない)

2 ポリ容器に種子量の2倍量の水を入れ、その中に種籾を袋ごと入れる

3 浸漬期間 約7〜8日

4 用具 ポリ容器2個

これが一回目の米作りの作業でした。今年から5,6年生の2学年が行うこととなったのですが、担任は二人とも今年異動してきたばかりの未経験者。
作業は地域の方主導で行ってくださるのだろうと思っていたら、甘かった。
しかし、こちらはほとんど心の準備も、物の準備もしていないものだから、作業が滞る滞る・・・
おまけに、もち米であるミヤタマモチのできが昨年悪かったらしく、塩水選の段階でものすごく浮いた。
これも、混乱に拍車を掛けることとなった。
これに懲りた私たちは、次回からの作業の打ち合わせを密に行うことにし、私はこのように記録をとることにした。
また、地域の方も気の毒に思われたのか、作業の前に学校に来てくださって、作業の手順等をお話してくださるようになった。
たぶん次回からはもっとスムーズに行く予定である。

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