アーニャのこと

夜の8時頃だったと思うが、アーニャと一緒にテレビを見ていると、日本でも放送されブームになっていた アメリカのTV映画シリーズ「ツインピークス」をやっていた。吹き替えになっていて、 ロシア語を話す登場人物に少々、違和感を覚えた。日本で見るときには、アメリカ人が日本語を 話していても普通に感じているのに、不思議なものだ。

「この映画、日本でも放送していたんだ」って言ったら、アーニャが「ローラ・パーマーは 誰に殺されたの?」と聞いてきた。「ごめん。あまり見てなくて詳しくないんだ」と僕。 こんなことなら、もっとしっかり見ておけば、この映画の話で盛り上がれたかも、 と思えてちょっと残念だった。
だけどこのカルトでマニアックな映画を、いわゆるゴールデンタイムにやってるっているロシアの TVも面白いなと思った。

その他に、アーニャがハマっている朝の連ドラがあった。女性の主人公が 意地悪な同僚達にいじめられながらも会社で頑張って働いて成功をつかむ、といったストーリーで、 メキシコで製作されたものらしい。TV事情ってその国々の特色があっておもしろい。


ところで話は変わるが、事前にもらったアーニャのプロフィールに よると、アーニャの趣味は絵を描く書くことと、旅行となっていた。

ほんとに絵を書くことが好きのようで、お土産に、彼女が描いた小さな丸い額のついた、絵を2つくれた。(おみやげのページ参照下さい)

それから、僕が日本からもってきた筆ペンを見せると、そこらへんの紙に、筆ペンを使って、 猫のイラストを描き始めた。(TOPページの”おみやげ”の画像に使っているイラストです) きっとロシアに毛筆の文化はないから筆ペンを絵筆のような感覚で捉えて使ったのだろう。
アーニャと一緒に、X’masツリーの飾り付けをした。

ツリーにする木は、前日パーパチカ(お父さん)が森から切出してきたものだった。天井に 届くらいの、結構大きな木だ。この木の枝に、色とりどりの飾りを付けていく。日本でよく見かける ような電飾はない。

僕が無造作に飾りを付けていると、アーニャに 「それじゃだめ! 同じ色の飾りが隣同士にならないように配色を考えて付けて!」と叱られた。 「イズヴィニーチェ:ごめん」と僕。むこうで見ていたマーマチカが笑っていた。

あとで外出先から戻ってきたパーパチカが、「あれ、もう飾り付けやっちゃたのか?!」 と少々残念そうだった。娘と一緒に飾り付けをするのを楽しみにしていたようだ。・・・ 「お楽しみ取っちゃって悪かったかなー」って感じだった。

アーニャといい、パーパチカといい、このX’masツリーの飾付けには、少なからず 思い入れがあるようだ。それは僕も同じ。振り返るとステイ中で一番素敵な時間だった。 自分の顔を描くのに力、入ってるもん!(笑)
コシネンコ家は、ゲストの贔屓目ではなく本当に美男美女の家族だと思う。もちろんアーニャも。

ホームステイが決まって送られてきたアーニャの写真を、他の男性のステイ参加者に見せた時、 相当羨ましがられたものだ。

性格はどちらかというとシャイで、日本人的なところもあるアーニャだ。

アーニャは、
「自分の名前のアーニャは愛称で、正式にはアンナであり、英語圏のアンやスペイン語圏の アナと同じなのであり、おじいちゃんは私のことを、アンナと呼んでいたのよ・・・」 とまあなんでも細かいところまで英語で説明してくれるので、こちらでの細かい事情などはアーニャとの 会話から理解することが出来た。
アーニャは英語を話すことに憧れがあるようだ。将来の夢を聞いてみると、 「英語の通訳になりたい」という答えが返ってきた。進学先もウラジオストックの大学に決まっている。
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