ロシア語で、学校のことをシュコーラという。英語のスクールと同じ語源であろう。
ヒッポファミリークラブで使っているロシア語のテープの中に、「あれが私たちの学校よ!」
という言う意味のフレーズがあって、その部分が、「ワンタン・もやし・コーラ」と聞こえる。
シュコーラが、もやしのしと、コーラに聞こえるのだ。
未知の外国語に接するとき、それまで全く意味の分からない、音声のかたまりの様に感じられていたものが、
少しずつ、単語の切れ目が分かり、意味が分かっていく過程がとても楽しい。
それはさておき、僕たちボストーチン地区へホームステイした4人は、地区の学校で、
歓迎パーティを開いてもらえる事になった。
なぜ学校か、というと、アリョーシャ(今回のステイに参加した日本人)のホストが、この学校の
校長先生であり、この方のご好意であった。
ロシアの学校を見せてもらえるという話は聞いていなかったし、予想もしていなかったので、
とてもラッキーだった。
もっとも、これらの経緯・事情が全て分かったのは、学校に連れて行ってもらった後からで、
学校に行くときは、アーニャから突然、「これから学校に行くのよ! あなたも早く準備して!」
と言われ、”なぜ学校に?”と思いながら、ワケも分からぬず、ただ言われるままについて行ったのだ。
歓迎パーティの前に、学校の中を案内してもらった。
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学校には日本と同じように、図書室や、コンピュータを使った学習設備、
それから僕の時代はLL教室(LanguageのLとLearningのLでLL)と読んでいたが
英語を学習するための機材が置いてある部屋、それからサウナまであった。
学校での学習内容までは、知る機会がなかったが、こんなことがあった。
アーニャから聞いた話によると、選択科目で中国語があるらしい。アーニャがその科目を取っていて、
漢字を勉強していた。僕があるときアーニャが書いた英語の手紙を日本語に訳していて、
”親愛なる〜”と日本語で書いていたら、
「あっ、この字知ってる! この字(”愛”)はLOVEを意味するんでしょ?」
とアーニャ。「ダー、ダー:そう、そう、」と僕。で、「Why do you know this letter ?」と
アーニャに聞いて、アーニャが中国語を勉強していることが分かった。
だけど「表音文字だけで読み書きしている人が、表意文字に触れたときってどんな感覚なのだろう」と
少し思った。
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僕の持っているロシアのガイドブックによると、ロシアの義務教育は10年で、小学校は3年制、
で中学校が7年制、いわゆる高校はなくて、義務教育を終了するとすぐ大学の受験ができるそうだ。
義務教育の10年は同じ学校なので、16歳のアーニャが通っている学校にも小さい子供がいる。
講堂のようなところへ案内してもらったとき、小さな生徒達が、イラストのような何だか分からないが
授業?お遊戯?劇の練習?・・・のようなことををやっていた。
天井へ届こうかというような大きなX’masツリーを取り囲んで、先生の演奏するアコーディオン
の伴奏に合わせて、みんなで踊りを踊っている。かと思うと、先生?と思われる二人が仮装して、
演劇のような、コントのようなことをやっていた。
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小さな生徒達は6,7歳位だろうか。皆、各々右のような衣装をつけている。
お母さんに作ってもらったのであろう、小さなお姫様や、妖精をイメージさせるとてもかわいい衣装である。
衣装を着けている子供たちも皆、嬉しそう、楽しそうにしている。
只でさえ可愛いロシアの子供たちが、輪をかけた可愛さである。
すぐさまその場は、ホームステイ参加者と子供たちとの、記念撮影大会の会場と化してしまった。
僕もマーマチカに促されて、彼女たちと写真を一緒に写真をとった。
[このイラストの元ネタ写真を見る]
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マーマチカが学校全体の感想を聞いてきたので「インチリヤスナ!」と答えた。英語の
「インタレスティング」と同じ意味だ。音が似ているのは語源が共通だからだろうか?
学校の中を一通り案内してもらった後、歓迎パーティの会場である、ちょっと広い応接室のような部屋へ案内された。
パーティでは先生のスピーチの後、生徒達が、先生のピアノの伴奏に合わせて、民族舞踊を披露してくれた。
踊ってくれた彼女たちの美しさもさることながら、彼女たちが着ている民族衣装のデザイン・色使いが
とても綺麗で感心してしまった。
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彼女たちの一連の民族舞踊のなかで、男子学生が、コサックダンス?を披露してくれた。
その中に、両足を大きく左右に開いて真上に高くジャンプするような踊りがあった。
パーティに参加していたロシア人たちから、僕たち日本人の男たちも前に出て一緒に
(コサックダンスを)をやってみろ!、と声が掛かり、僕たちは順番に前に出て、男子学生と一緒に踊った。
その後も、促されるままに、女子学生たちとフォークダンスのように腕を組んで踊ったりした。
「日本じゃ、こんなことするキャラじゃないんだけど・・・ そこがホームステイのいいところか・・・
などと思いながら。」
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