Harry Potter's Room

HARRY POTTER and the Deathly Hallows


あらすじ4

第30章 The Sacking of Severus Snape

アレクトは腕のマークに触れたが、次の瞬間気絶の呪文を受けて倒れた。かなり大きな音がしたのでレイブンクローの寮生たちが起き出して来た。そして倒れているアレクトを を取り囲んだ。そこに外から兄のアミカスがやってきた。しかし、入り口の謎は解けないし、中からアレクトの返事もなく焦ってると、マクゴナガル先生もやってきた。さっさと 謎を解いて中へ入ると、倒れているアレクトを見た。そしてハリーの姿は見えなかったので、ヴォルデモートを呼び出したのにこの有様では、マルフォイのようになると心配して いた。そこで、なんとか言い逃れをしようと画策をめぐらせるアミカスに対して、そんなことはさせないと反論するマクゴナガル先生だったが、今はもうそんな権限はないと マクゴナガル先生の顔にアミカスはつばを吐きかけた。それを見たハリーは、怒りのあまり透明マントから飛び出して、十字架の呪いをかけた。 まさかハリーが本当にここにいるとは思わなかったマクゴナガル先生だったが、ハリーの話を聞いて協力すると、守護霊を他の先生にも送った。

透明マントをかぶって、マクゴナガル先生の後を歩いている途中でスネイプに出会った。スネイプは夜中だったにもかかわらず、いつもの黒いローブを着ていた。スネイプも キャロウ兄弟の印の知らせを感じて動いていたのだ。そこでスネイプとマクゴナガル先生の呪文の対決があったが、フリットウィック先生が加勢に加わると、スネイプは窓ガラスを 破って、飛び降りたのだった。

先生たちは、ここへヴォルデモートが来ると聞き、生徒たちを安全なところへ避難させるべきだと動き出した。ハリーはいったんお願いの部屋に戻った。すると、そこには さらに人が増えていた。みんなにいったん下級生を大広間に避難させるように頼むと、少し人は少なくなった。ジニーは自分だけが戦えないのはいやだと反抗していたが、 お願いの部屋に留まるという条件でここにいてもよいことになった。そこへ、パーシーが遅れてやってきた。パーシーはやっと魔法省の間違いに気付いて、戻ってきたのだった。 ウィーズリー一家は感動の再会を果たした。しかし、ハリーはロンとハーマイオニーが見当たらないことに気付いた。
「トイレがどうとか言ってたけど?あなたたちが行ってからすぐのことよ」
だが、お願いの部屋のトイレにはいなかった。

第31章 The Battle of Hogwarts

大広間では、生徒たちが集められ、未成年の生徒たちは避難すること、成人の生徒は残って戦ってもよいことなどがマクゴナガル先生から話された。スリザリンの生徒が、 スネイプはどうしたのか聞いた。
「スネイプ先生は、「お逃げ」になりました」
スリザリン以外の生徒たちの歓声が上がった。するとそこへ、ヴォルデモートの高く冷たい声が響いてきた。
「ハリー・ポッターを渡せ。そうすれば誰にも危害は加えまい。ハリー・ポッターを寄こせ。そうすれば、学校には手を触れまい。ハリー・ポッターを渡せ。そうすれば褒美を 渡そう。夜中までだ」
そして沈黙が流れた。パンジー・パーキンソンが叫んだ。
「でも、彼はそこにいるじゃない!ポッターはそこよ!誰か捕まえて!」
しかし、生徒たちはみなハリーの前に立って盾になった。そして、スリザリン生から大広間を出て行った。マクゴナガル先生は言った。
「何か探し物があるんじゃなかったの?行きなさい、さあ!」ハリーは探しに出たものの、皆目見当がつかなかった。生きている人は誰も知らないって・・・・ハリーにある考えがひらめいた。ほとんど首なしニックを探し、レイブンクロー のゴーストが誰か尋ねた。すると、「灰色の婦人」だと教えてくれた。彼女はなんと、生前はロウェナ・レイブンクローの娘、ヘレナ・レイブンクローだったという。そして、 失われた宝冠についての真実の話を聞きだした。ハリーは確信した。宝冠はホグワーツのあの場所にあると。そして、トイレに行ったというロンとハーマイオニーはある所へ 行き、ある物を手に入れてきていた。

デス・イーターとの戦いが始まっていた。そして、ハリーたちは宝冠があると思われる場所に向かった。そこには、ドラコとクラッベ、ゴイルが待っていた。しかし、クラッベは もはや権威が失墜したドラコの子分ではなく、自分勝手に振舞うのでドラコは焦っていた。そして・・・

戻る

第32章 The Elder Wand

そこは見覚えのある部屋だった。杖を指で回しながらヴォルデモートは考えていた。自分だけが見つけたはずのあの秘密の部屋のように、そこにある宝冠はあのダンブルドアの 操り人形の坊主に見つけられるはずはないと自信を持っていた。そこへ片目を腫らし、罰を受けた腕の痛みに耐えながらルシウスがやってきた。ドラコの命乞いに来たのだ。
「お前の息子が死んだところで、私のせいではない。ほかのスリザリン生と同じく私の元へは来なかったからな。たぶんハリー・ポッターとお友達になろうと決めたのだろう」
そんなことは決してない、と否定するルシウスに、ヴォルデモートは命じた。
「行って、スネイプを捕まえて来い。彼に・・・・やってもらいたいことがあるのだ」
「これしか方法がないのだ、ナジーニ」
見上げると、ヴォルデモートが作った透明な球体の檻のようなものの中でにナジーニが守られていた。

「あいつは叫びの小屋にいる。蛇も一緒だ。なんか魔法のようなもので守られてる。ルシウス・マルフォイにスネイプを探しにやらせたところだ」
「叫びの小屋ですって?戦ってもないわけ?」
「あいつはその必要はないと思ってるんだ。僕がそこへ行くと思ってるから」
誰がそこへ行くかで揉めたが結局3人は透明マントをかぶって出て行くことにした。至る所で戦いが行われていた。デス・イーター、ホグワーツ生、さらには禁じられた森から アラゴグの子孫と思われる巨大蜘蛛たちまでが参戦していた。ハグリッドが蜘蛛を守ろうとしたが、蜘蛛の集団の中に飲まれて見えなくなった。そこへグロウプが兄を探しに やってきた。ハリーたちは辛くも城から脱出した。
息つく暇もなくディメンターたちが襲い掛かる。
「ハリー、パトロナスだ!」
しかし、失った友やハグリッドの安否を考えると、うれしいことなんか何も思いつかなかった。ロンのパトロナス、ハーマイオニーのパトロナスが出ては消えた。そこへ、3匹の パトロナスが加わった。ルナ、アーニー、そしてシーマスだった。
「ハリー、なにかうれしいこと考えて。私たちはまだここにいるわ。まだ戦ってるのよ。さあ!」
ハリーの杖からパトロナスの光があふれ出た。そして、3人はまた戦いに戻っていった。
暴れ柳の暴れまわる枝の下で、今度はロンが考え込んだ。
「どうやって入ればいいんだ?・・・クルックシャンクスがいればなぁ・・・」
「クルックシャンクスですって?あなた、魔法使いじゃなきゃ、何なの?」
「ああ、そうか・・・じゃ」
小石にウィンガーディアム・レヴィオーサをかけて幹の急所に当てた。中に入ると、彼らの頭上で声がした。壁にあいた小さな穴からのぞくと球体の中に浮かぶナジーニが見えた。 そして、テーブルの端で長く白い指が杖を弄んでいるのが見えた。スネイプの声が聞こえた。彼はハリーたちが隠れているところからわずか数インチのところにいるようだ。 スネイプはハリーを捕まえてくると申し出ていた。しかし、ヴォルデモートはその必要はないと答えた。
「スネイプ、問題があるのだ。なぜ、私の杖はハリー・ポッターと出くわすと正常に作動しないのだ?2回も失敗したのだ。オリバンダーは杖を変えればよいと言った。 そうしたが、ルシウスの杖もだめだった。だが、賢い君なら知っていよう。この杖は・・・・」
スネイプはその杖が何であるかを聞くと、蒼白になった。そして・・・

第33章 The Prince's Tale

ヴォルデモートはホグワーツに向かって話していた。あと1時間以内にハリーが来なければ皆殺しにすると。1時間後、禁じられた森で待っていると。ハーマイオニーたちは ハリーを引き止め、とりあえず城に戻ることにした。城は不自然なくらいに静まり返っていた。大広間には亡くなった人々が並べられていた。ハリーはそれを見たくなかった。 自分のために死んでいった人々がこんなにいるなんて・・・ハリーは駆け出し、校長室へ急いだ。校長室に入ったハリーは歴代の校長の肖像画がすべて空っぽになっていること に気付いた。校長のいすの後ろの棚にいつもと同じようにペンシーヴはあった。そこでハリーは、母とスネイプの過去、そして自分とヴォルデモートとの運命を知った。

第34章 The Forest Again

運命を受け入れることを決意したハリーは森へ向かった。森の中で、スニッチの秘密が明らかになった。森の奥では、デス・イーターたちがヴォルデモートを囲んでいた。 ヴォルデモートは長老の杖を胸に、何かを祈っているように見えた。

「やつはここに来ると思っていたが、間違いだったようだ・・・」

「間違ってなんかない!」

ハリーは恐怖を打ち消すかのように大声で答えた。とうとう二人の決着のときが来た。ハリーはヴォルデモートの赤い瞳を見つめた。ヴォルデモートは小首をかしげるように しながら、杖を構えた。緑の光がほとばしる。そして・・・

第35章 King's Cross

ハリーは白いもやに包まれたキングズ・クロス駅と思われる場所にいるような気がした。そこで、すべての謎が明らかになる。

第36章 The Flaw in the Plan

ヴォルデモートはハリーを倒したと確信していた。倒れているハリーをハグリッドに抱えさせ、ホグワーツに向かった。そして、自分の勝利を告げた。
「だれか負け戦を続けたらどうなるのか、やってみたい者はおるかな?」
ネビルが志願した。ベラトリクスがあざ笑った。ヴォルデモートは城から何か取り寄せた。組み分け帽子だった。
「もはや学校に組み分け帽子など必要ない。寮もいらない。盾の紋章と色は、わが高貴な先祖、サラザール・スリザリンがみなにふさわしいであろう。そう思わないか、 ネビル・ロングボトム君?」
そのとき、いろんなことが一時に起きた。まるでカオスのようだった。あちこちで再び戦いが始まった。モリー・ウィーズリーがヴォルデモートにやられそうになったそのとき、 ハリーは思わず、透明マントを脱いで守護の呪文を放った。

ハリーとヴォルデモートは円を描くように杖を構えながら歩いた。

「今日は誰を盾に戦うつもりだね?ポッター」

「だれも。もうホークラックスもないんだ。僕とお前だけだ。片方が生き残っている間はどちらも生きられない。そして一人はいい方へ・・・」
「一人は?それは自分だと思っているんだろう、偶然にも生き残った少年よ。ダンブルドアが糸を引いているのだからな」
「偶然?母が僕を守って死んだのも?墓で戦おうと決めたのも偶然?今夜僕が自分を守ろうとしなかったのも、そしてまだ生き残って、また戦ってるのも、偶然?」
「偶然だ!」
そしてハリーは明らかになった打倒ヴォルデモートの壮大な計画を彼に告げる。そして・・・

ホグワーツに朝日が昇る。
「もう十分、一生分のトラブルを味わったよ」

-完-

あらすじ1へあらすじ2へあらすじ3へ





誤訳もありえますので御了承ください HARRY POTTER, characters, names and related indicia and WARNER BROS., shield logo and related indicia are trademarks of Warner Bros. TM © 2002-2007. Harry Potter Publishing Rights © J.K. Rowling