Harry Potter's Room

HARRY POTTER and the Order of the Phoenix


あらすじ4

第31章 O.W.L.s

ロンは2人に自分の活躍を語って聞かせた。しかし、実は2人が最初の方しか見てない、と告げたとき、非常にがっかりした。それでも、その理由を聞いて納得はしたが、その内容に唖然とした。

先生たちはもう、生徒に宿題を課すことはなくなり、復習に力を入れた。薬学の授業中、ルーピン先生はスネイプにハリーの閉心術を続けさせるように言ったのかな、と考えていた。もし言ったのなら、スネイプはルーピン先生を無視し、今ではハリーをも無視している。ハリーは一向に構わなかったが。
ハーマイオニーはといえば、最近は屋敷しもべ妖精の服を置くこともなくなり、しょっちゅう独り言をぶつぶつ言っていた。O.W.Lが近づいて、行動が怪しくなったのは彼女だけではなかった。
マルフォイは別の方法で、騒動を起こした。
「もちろん、知らなかっただろうけど、父さんは、魔術師試験協会の会長と親しくしてるんだぜ・・・グリセルダ・マーチバンクスっていうおばあさんさ・・・彼女を囲んで夕食を食べて、何でも・・・」
「あれ、ホントだと思う?」ハーマイオニーは驚いた様子で、ハリーとロンに聞いた。
「もし、そうでも僕らにはどうにもできないよ」ロンは言った。
「僕は本当だとは思わないよ」彼らの後ろでネビルが静かに言った。
「だって、グリセルダ・マーチバンクスはおばあちゃんの友達だもの。彼女は一言だってマルフォイ家のことを口にしたことはなかったよ」
「どんな風なの?厳しい?」
「ちょっとおばあちゃんに似てるかな。おばあちゃんは、いつでもマーチバンクス先生に僕はパパほどよくないって言うんだ・・・ああ・・・おばあちゃんがどんなか、セント・ムンゴ病院で見たよね」
ネビルが病院でのことに触れたのはこのときが初めてだった。

次の変化術の授業中に、試験の日程表をもらった。2週間にわたって行われ、午前中は理論についての筆記試験、午後は実技試験。天文学は夜に実施される。カンニングに関する魔法はことごとく無効にしてある。試験の結果は、7月のいつかにふくろう便で郵送される。
その日の夕食の時間、いつもより口数少なく食べていると、アンブリッジを先頭に、年をとった感じの魔術師の集団が入ってきた。マーチバンクス先生はダンブルドアの姿が見えないのを気にしていた。

次の日、試験は始まった。妖精の魔法の筆記試験からだった。火曜日は変化術、水曜日は植物学だった。
木曜日は闇の魔術の防衛術で、アンブリッジの前で、ここぞとばかり魔法の腕前を発揮した。すると、試験官のトフティ先生は、「友人のティベリウス・オグデンから聞いたんじゃが、パトロナスが出せるようじゃの?ボーナス点を出すがどうじゃ・・・?」と言ってきた。
ハリーは、アンブリッジが首にされるところを想像してパトロナスを出した。試験官はたいそう感激した。出て行くときにアンブリッジと目が合い、彼女の顔に不敵な笑みが広がるのを見た。が、気にしなかった。
金曜日はルーン語の試験で、ハリーとロンは暇だった。
翌週の月曜日は薬学の試験だった。火曜日は、魔法生物の扱い方。水曜日の午前中は天文学の筆記試験、午後は占い学の実技だった。
その日の午後11時、実技試験のために天文学の塔に登っていった。望遠鏡をのぞいて金星の位置を確かめていると、アンブリッジを先頭に6人の集団が城から出て行くのが目に入った。何でこんな時間に?「試験中です。集中しなさい」そのうちに6人は、ハグリッドの小屋に入っていった。と、地面の方からバン!という大きな音が響いた。ハグリッドを気絶させようとしているようだった。
「大人しくしろ、ハグリッド!」
「できるか、俺をこんな風に連れて行くんじゃない、ドーリッシュ!」
「彼を放しなさい!放せ!と言ってるでしょう!」
城から出てきたマクゴナガル先生だった。小屋のほうから少なくとも4つの気絶の呪文が放たれ、彼女を貫いた。体が一瞬赤く光って、背中をひどく打ちつけ、それ以上動かなかった。保健室に連れて行かれたが、彼女は高齢だし、大丈夫だろうか。
どうも、トレロウニー先生の時のような混乱を避けてのこの時間のようだったが、最近のハグリッドはよくやっていたのに、どうして?アンブリッジは亜人が嫌いだから、という理由のようだ。
最後の試験は魔法史だった。ハリーは問題を考えようと、目を閉じたり開けたりしていた。
目を閉じた・・・彼はミステリー局の廊下を歩いていた・・・例の部屋に着いた。彼の口から、冷たく高い声がだされた。
「それを取れ・・・降ろすんだ、さあ・・・わしには触れん・・・しかしお前にはできる・・・」
そして、杖をあげて叫んだ・・・「クルーシオ!苦しめ」
その黒い影は痛みに叫んだ。その人が肩を少し上げると、血に染まった顔が見えた。
ハリーは地面に叩きつけられ、目が覚めた。彼の傷は火のように痛み、叫び続けていた。みんなが駆け寄ってきた。

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第32章 Out of the Fire

「試験のプレッシャーだね。よくあることだよ。保健室に行ったほうがいいね」
「そうします」
ハリーは保健室に行った。
「ポッター君、何をしようと思ってるの?」
「マクゴナガル先生に会いたいんですけど。緊急なんです」
「ここにはいないわよ、ポッター君。今朝、セント・ムンゴ病院に移送されたわ」
誰にも言う人がいない。ダンブルドアは行ってしまった。ハグリッドも行ってしまった。でも、いつでもマクゴナガル先生がいてくれると思ってた・・・
ロンとハーマイオニーだ。階段を降りている時、こっちに向かってくる二人が見えた。
「どこに行ってたんだよ?」
「来て。伝えたいことがあるんだ」彼は空いている教室に入っていった。
「ヴォルデモートがシリウスをつかまえた」
「どうやって・・・・?」
「見たんだ。試験の時、寝ていて。ミステリー局に行かなくちゃ!シリウスを助けに行くんだ」
「でも、ハリー。午後の5時よ。どうやってシリウスやヴォルデモートが魔法省の職員に気づかれずに侵入できるのよ?」
「知らないよ。ヴォルデモートは透明マントか何か使ったんじゃないの?普通の夢じゃないんだよ。ロンの父さんのことはどう説明するんだよ?」
「非難するつもりじゃないんだけど・・・あなた、自分が人を助けずにはおれない、というか・・・例えばあなた去年、デラクーの妹を助けたじゃない?」
「確かに、ロンがヒーロー気取りで時間を無駄にしたっていったのは覚えてるさ!」
「違う、違うの!私が言いたいのは・・・ヴォルデモートはあなたを知ってるでしょう、ハリー!秘密の部屋にジニーを連れて行ったのも・・・・彼はあなたが・・・シリウスを助けに行く人だと思ってるのよ。ただあなたをミステリー局におびき寄せようとしているだけだとしたら・・・・?」
3人は論議を続けていた。と、教室のドアが開いた。ジニーとルナだった。
「ハリーの声が聞こえたから・・・何を怒鳴っているの?」
「気にしないで」ハリーはぶっきらぼうに言った。
「待って。彼女たちは使えるわ。お願いだから、ロンドンに行く前に、家にシリウスがいるかどうか確かめて」
「どうやって?」
「アンブリッジの暖炉から接触を図るのよ。アンブリッジを遠ざけるのにジニーとルナが使えるわ」

ハリーはグリモールド・プレイスに着いた。
「シリウス?いる?」
「ご主人様は外出中です。ハリー・ポッター」
「ルーピン先生は?マッドアイは?だれでもいいから、家に誰かいる?」
「クリーチャーのほかには誰もいません」
「シリウスはどこ?ミステリー局に行ったのか?」
「ご主人様はかわいそうなクリーチャーめにはどこに行かれるか教えてくださいません」
「でも、お前は知ってる!そうだろう?どこにいるんだよ!」
しばらくの沈黙があった。
「ご主人様はミステリー局からは帰ってはこられないでしょう!」
「お前・・・!」
しかし、ハリーは頭にひどい痛みを感じた。アンブリッジだった。
「どうして私の部屋にいるのかしらねぇ?」
「僕は・・・ファイヤーボルトを取りに・・・」
「嘘です」
言い訳は通用しなかった。彼女はダンブルドアかシリウスに接触を図ったのだろうと迫ったが、もちろん白状するわけはなかった。すると、アンブリッジはスネイプを呼んできて、真実の薬を飲ませるよう頼んだ。
「あなたは前にポッターに尋問するのに私の最後のびんを使ったではないですか。まさか全部使ったのではありますまい。3滴で十分だ、と申し上げたはずだが」
新しいのを作るには一月かかる、と言って断った。そして出て行こうとした。ハリーは、スネイプが騎士団の一人だということを思い出した。頼れるのは彼しかいない。アンブリッジに気づかれないように伝えなくては。
「あいつがパドフットを捕まえた!隠れてるところで捕まえたんだ!」
スネイプはドアのところで立ち止まって、ハリーの顔を見回した。アンブリッジは「だれのことです?」とスネイプに聞いたが、「わかりませんな」と言って出て行った。

これに切れたアンブリッジはとうとう、ハリーに十字架の呪いをかけると言い出した。ハーマイオニーは脅えて、「言います!」とアンブリッジに泣きついた。
しかし、彼女の口から出た言葉は・・・
「ダンブルドアに会おうと思ったんです。武器ができたから・・・でもどうやって使うか分からないし・・・たぶん、あなたのために使うんだと思います」
という内容のものだった。ロンたちは驚いた。
しかし、アンブリッジは強烈なインパクトを受け、そこに連れて行くように言った。そして、ハリーとハーマイオニーの方に杖を向けて言った。
「あなたたち2人は、私の前に立って道を教えなさい。行きましょう」

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第33章 Fight and Flight

3人は禁じられた森の奥へと向かった。アンブリッジを待ち受けていたものは・・・

ハリーとハーマイオニーは城へ戻った。ずいぶん時間を費やした。
「飛んでいかなくちゃいけないかしらね?」ルナが聞いたことのないようなまじめな声で言った。
「箒もあるわよ!」ジニーも言った。
「そうだね、でも君らは行かれないよ」ロンが怒って言った。
「君らはまだ・・・」ハリーも言い始めた。
「私は、賢者の石をめぐって「あの人」と戦った時のあなたより、3つも年上なのよ」
「ぼくたちはみんなD.Aのメンバーじゃないか。それは「あの人」と戦うためのものじゃなかったのか?それにこれは現実に何かしなくちゃいけない初めてのことじゃないか。それとも、これはゲームか何かなのかい?」とネビルが静かに言った。
「まあ、それは問題じゃない。どうやってそこにいけるか分からないんだし・・・」ハリーが言った。
「箒じゃなくても行ける方法があるわよ」ルナがのどかに言った。
「あれなら行けるわよ。ハグリッドも言っていたけど、あれは乗っている人が探している場所を見つけるのが上手なんですって」

第34章 The Department of Misteries

ハリーたち6人は、魔法省の来客用の玄関に向かった。そこは赤い電話ボックスだった。ハリーは受話器に向かって6人の名を告げて、言った。
「ある人を助けに来たんです。魔法省がまず初めにやらないなら」
ハリーたちは「救出作戦」というバッジを受け取って、魔法省に入った。しかし、そこはすでに無人だった。
彼はもう死んでるかもしれない、という思いを抱きながら、ハリーは夢で見た道をたどった。
途中である部屋に入った。そこはいつか行った法廷のような丸い部屋だった。その真ん中に石でできた台座があり、その上にひびの入ったものすごく古い石のアーチがあった。未だに立っているのが不思議なくらいだった。その周りに何の壁もないのに、アーチにはぼろぼろの黒いカーテンと言うかヴェールがかかっていて、かすかに揺れていた。
シリウス?と呼びかけたが返事はない。あちこち探してみるも気配もない。ハーマイオニーは出て行こうとしたが、ハリーにはヴェールの向こうから何かささやくような声が聞こえた。「なんて言ってるの?」
「誰もしゃべってないじゃない、ハリー!」ハーマイオニーが言った。
「だれかこれが聞こえる人はいないのか?」
「私にも聞こえるわ」ルナだった。「そこにはね、「向こう」の人がいるのよ」
「「向こう」なんてないじゃない!ただのアーチだし。だれかがいるような空間なんてないわよ」ハーマイオニーがきつく言った。

そして、目指す場所に着いたが、シリウスはいなかった。ここかも、もしかして、こっち?ハリーはいくつかドアを開けたがやはりいなかった。
「私・・・シリウスはここにはいないと思うわ」ハーマイオニーが言った。
誰もしゃべらなかった。
と、ロンがとあるものを見つけた。
「ハリー、これ見たことある?」
「何?」
それにはハリーの名前が記されていた。
「何これ?なんで君の名前が書いてあるんだよ?」
「ハリー、触っちゃいけないと思うわ」ハーマイオニーが手を差し伸べて鋭く言った。
「何でだよ。僕の名前が書いてあるんじゃないか」
「ダメだ、ハリー」ネビルが突然言った。彼の丸い顔にはかすかに汗が光っていた。
しかし、ハリーはそれを手にとって眺めた。何も起こらなかった。
すると、彼らの右後方から物憂げな声がした。
「大変よろしい、ポッター君。さあ、こっちを向いて、そう、ゆっくり、それをこっちに渡すんだ」

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第35章 Beyond the Veil

ルシウス・マルフォイだった。それから、ベラトリクスも現れた。ハリーたちは逃げることにした。さらに他のデス・イーターたちも加わって、ハリーたちを追いかけた。壮絶な魔法合戦が始まる・・・・

逃げる途中で、ハリーたちには次々にアクシデントが起き、とうとう戦えるものはハリーとネビルだけになってしまった。
そして、2人は追い詰められた。ベラトリクスがネビルに十字架の呪いをかけた。ネビルは悲鳴をあげた。が、すぐベラトリクスは呪いを解いた。そして言った。
「今のはただの見本だよ。さあ、ポッター、それをこっちに渡すか、さもなくばこのちっこいお友達が苦しみながら死んでいくのを見てるがいい!」
ハリーに選択の余地はなかった。彼はそれを取り出した。マルフォイが飛び出してきた。
すると、上の方からいくつもドアが開いて、シリウス、ルーピン、ムーディ、トンクス、そしてキングスリーが飛び込んできた。
そして、再び戦いが始まった。長い戦いの後、ダンブルドアが現れた。彼らは助かったと思った。しかし・・・・悲劇は起きた。

第36章 The Only One He Ever Feared

ハリーはその元凶となったベラトリクスを追いかけ、吹き抜けにやってきた。力的にも優位なベラトリクスは、例のものを渡すよう迫る。しかし・・・
「ご主人様、わたしは頑張りました・・・・私を罰しないでくださいませ・・・」
「無駄だ!こんなところから聞こえるわけがない!」
「そうかな、ポッター?」
高く、冷たい声がした。ヴォルデモートがホールの中央に現れた。
「貴様にはもう何も言うことはない、ポッター。貴様はわたしを長い間、何度もいらだたせた。アバダ・ケダブラ!」
そのとき、ダンブルドアが現れた。
「お前は私を殺しにきたのではないようだな、ダンブルドア」
「我々は人を破壊する術をいろいろ知っておるのう、トム。私は単に君の命を奪うということに満足しないだろうと言うことは認めよう・・・」
「死よりも悪いものなんてないぞ、ダンブルドア!」
「君は全く間違っておる」
そして・・・・

ハリーが気がつくと、吹き抜けは人でいっぱいだった。
「わたしは見ました。ミスター・ファッジ。あれは、「あの人」でしたね。彼は女をつかむと、瞬間移動したんです!」
「分かってる、ウィリアム、分かってる。わたしも見たんだ・・・なんてことだ・・・ここに!・・・魔法省に!・・・あり得ない!・・・どうやって・・・・?」
しかし、ファッジはそこにダンブルドアとハリーがいるのを見てさらに驚いた。

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第37章 The Lost Prophecy

ハリーとダンブルドアはホグワーツの校長室にいた。ハリーはミステリー局で起こった出来事に深く傷ついていた。
「君が感じていることは恥ずかしいことではないよ、ポッター。逆に・・・このような痛みを感じることができる、という事実こそが君の最大の強さとなるのじゃ」
「僕は、どう感じているなんてことを話したくないんです。いいですか?」
「ハリー、このようなことに悩むことは君がまだ人である、ということの証なんじゃ!この痛みは人としての一部分・・・」
「だったら・・・僕は・・・・人間でなんか・・・いたく・・・ない!もう、どうでもいい!」

しかし、ダンブルドアはあの出来事は自分のせいだと言い始め、淡々と話し出した。ハリーの傷のこと・・・ダンブルドアがなぜ、自ら閉心術の授業をしなかったのか・・・そして、クリーチャーの秘密・・・
ダンブルドアは目を閉じ、長い指をした手の中に顔をうずめた。疲れたような、悲しむような、彼には似つかわしくないこのしぐさは、ハリーの心をやわらげなかった。反対に、ダンブルドアが弱さを見せることに彼の怒りはつのった。
ダンブルドアは手を下ろし、半月眼鏡からハリーを見つめた。
「時は来た。5年前に言うべきだったことを伝えよう、ハリー。座りなさい。すべてを話すつもりじゃよ。ちょっと我慢してもらいたい。私に怒りたいなら・・・私の話が終わったときに・・・したいようにするがよい。君を止めはせん」
そして、ハリーが15年前、なぜ人間界に預けられなければならなかったのか、そして、今でも年に一度はダーズリー家に戻らなければならないのか、という秘密が明かされた。ダンブルドアの壮大な計画。そして、ハリーとネビルの間の驚くべき事実・・・

第38章 The Second War Begins

魔法省はヴォルデモートの復活を認め、ダンブルドアはホグワーツの校長に復帰した。学校は日常を取り戻した。
そして、学校の最後の日が来て、ハリーたちはホグワーツ特急に乗り込んだ。ハーマイオニーは日刊予言者新聞を読み、ジニーはクィブラーのクイズをしていた。ネビルはミンブルス・ミンブレトニアを突っつき、ハリーとロンはチェスをしていた。
「本当は、まだ始まっていないのよね」新聞を読みながらハーマイオニーが言った。

駅に着くと、騎士団のメンバーと、ウィーズリー夫妻、フレッドとジョージが迎えに来ていた。
ハリーは、騎士団のメンバーに何でここにいるのか聞いた。すると、ハリーが家に帰る前におじさんとおばさんに言っておきたいことがある、と答えた。彼らはハリーにひどいことをしないようバーノンおじさんに訴えた。
「わしを、脅すのか?」
「そうですな」

「すぐに会えるさ」ロンが心配そうに言い、ハリーと握手をした。
「ほんとにすぐよ、ハリー。約束するわ」ハーマイオニーが真剣に言った。
ハリーはうなずいた。彼は微笑む代わりに、さよならと手を上げ、向きを変えた。そして、バーノンおじさん、ペチュニアおばさん、ダドリーとともに、日の差し込む通りを家に向かって歩いていった。

 − 完 −


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