シルクロード写真館 (インド中南部の自然と歴史編)
 5千の歴史をもつインドは、北にヒマラヤ山脈がそびえ、南はインド洋、ベンガル湾、アラビア海の3つの海に囲まれ、中央に古地層を秘めたデカン高原を擁する広大な国です。さまざまな自然環境と多くの民族が混在するなかで、いろいろな文化やヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教などの宗教が生まれ、育まれてきました。なかでも、仏教は2千年の歳月の経過のなかで、シルクロードを経由して日本に伝わりました。それゆえ、インドは日本の基層文化を探るうえで重要な国といえます。
 ここでは、インドのなかの中・南部の自然と歴史を,2008年11月に撮影した写真で紹介します。

カーパーシュワラ寺院の塔門
(チェンナイ)


 チェンナイは、かつてはマドラスと呼ばれていた都市です。市の南にあるカーパーシュワラ寺院はドラヴィダ様式のヒンドゥー教の寺院で、その塔門(ゴープラム)には無数の神々が青空に向かって色鮮やかな彫刻で飾られています。南インドのドラヴィダ文化と信仰の深さに脱帽です。

アラビア海の夕日
(ゴア州ヴァスコダ・ガマ)


 インド西岸に広がるアラビア海の彼方に沈む夕日を眺める地元の人たちです。ビーチにたたずむサリー姿の女性が夕景に映え、まさに絵のような光景です。ゴア州にはここボグマロ・ビーチをはじめ、アラビア海を望む美しいビーチがたくさんあり、どのビーチでものんびりとしたリゾートライフが楽しめそうです。

オールド・ゴアの港
(ゴア州パナジ)

 マンドヴィー川の河口近くのパナジ市から少し奥まったところに位置し、旧ポルトガル植民地の面影を色濃く残している地域がオールド・ゴアと呼ばれるところです。海のシルクロード時代には重要な港町の役割を担っていました。往時の栄華を偲ばせるに十分な佇まいを残しており、世界遺産にも登録されています。

天日製塩の塩田
(ゴア州パナジ)


 マンドヴィー川の河口近くで見かけた塩田です。日本でかつて行われていた入浜式塩田による製塩は、重労働の上に効率の悪いものでしたが、ここでは天日製塩といって、海水を塩田に入れて、太陽の熱で自然蒸発させてつくっています。今は秋で行われていませんが、夏には真白な塩の結晶が一面に広がる光景が見られるはずです。

旧ヴィクトリア・ターミナス
(ムンバイ)


 現在はチャトラパティ・シヴァージー・ターミナスと称するムンバイを代表する駅です。18世紀初頭にイギリスが砦を中心に町の基礎を築いたあたりをフォート地区と称していますが、その東北部に位置するこの駅は、壮大なゴシック様式の建築で、世界一豪奢な駅舎と言われており、世界遺産に登録されています。
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