シルクロード写真館 (インド中南部の自然と歴史編)

インド門とタージ・マハル・ホテル
(ムンバイ)


 右側は植民地インドのシンボルと評されているインド門です。1911年、英国王(インド皇帝)ジョージ5世夫妻のインド来訪を記念し、海に面して建てられた高さ26mのグジャラート様式の建築物です。左側はインド民族の誇りにかけて、タタ財閥の創始者J.タタが1903年に建てた「アジアの星」と称えられた世界有数の豪壮なホテルです。

エレファンタ島の石窟寺院
(ムンバイ湾海上)


 ムンバイの沖合9キロのところに浮かぶ小島がエレファンタ島です。島内に高さ約200mの岩山があり、その頂上付近に7窟のヒンドゥー教の石窟寺院があります。最大の見どころは7世紀頃に造られたこのシヴァ寺院で、高さ6m、広さ40uの窟内には、シヴァ神をはじめとするヒンドゥー教の神々が壁面に彫刻されています。

ゾロアスター教徒の鳥葬場
(ムンバイ市)


 ムンバイ市街の西側の突出部一帯はマラバール丘と称されています。この丘の上には「沈黙の塔」と呼ばれるゾロアスター教徒の鳥葬場があります。ムンバイにはゾロアスター教徒が約16万人いると言われていますが、彼らは今も鳥葬による葬儀を続けています。厳粛な雰囲気に包まれた斎場には、異教徒の立ち入りは禁止されています。

西ガート山脈のトイ・トレイン
((ムンバイ・プネ間ぺブ丘)


 ムンバイの東側には西ガート山脈が南北に伸びています。その山腹にはイギリス統治時代につくられた保養地があります。麓のネラル駅から標高760mのマテラン駅までの21qを、時速20キロで2時間20分かけて登ります。列車はトイ・トレインと呼ばれるように軽便鉄道です。狭軌の線路とインドの大地のアンバランスが印象的です。

デカン高原
(アウランガーバード郊外)


 ムンバイから北東約350qの町アウランガーバードあたりまで来ると、まさにデカン高原の真只中です。インド亜大陸の古地層を実感できる広大な台地状の山とミニ富士山が幻想的です。平山郁夫画伯のスケッチに同じ構図のものがあったはずです。思わず絵筆を走らせる気持ちがよくわかります。
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