シルクロード写真館 (インド中南部の自然と歴史編)

アジャンター石窟群
(アウランガーバード郊外)


 アウランガーバードの北東約110q、ワーグラー渓谷の断崖中腹に穿たれた仏教石窟群で、1819年、狩猟中のイギリス軍人によって発見されました。紀元前2世紀から紀元7世紀にかけて造られた窟院内には素晴らしい壁画や彫刻が現存しており、まさに仏教美術の宝庫です。1983年に世界遺産に登録されています。

エローラ石窟群
(アウランガーバード近郊)
      
 アウランガーバードの北西約30qにあるアジャンターと同じく世界遺産に登録された有名な石窟寺院です。エローラには仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟が並んでいます。なかでも、目を見張るのが第16窟のヒンドゥー教のカイラーサナータ寺院で、100年以上を要し、金鎚と鑿とで巨大な岩石を切り開いて造ったとされています。

ピタルカラ石窟
(アウランガーバード近郊)


 アジャンターとエローラに埋もれて注目度は少ないですが、鄙びた佇まいを持つ仏教石窟寺院です。訪れる観光客が少ないだけに、峡谷の断崖に穿たれた石窟は荘厳で、まさに聖地としての重みが感じられます。石窟は6つほどで、壁画も残っています。石の上に横になって、いつまでも過ごしていたくなる魅力のある石窟寺院です。

ダウラターバードの砦
(アウランガーバード近郊)


 アウランガーバードの西13qに位置する、1187年にヤーダヴァ朝の築いた砦です。岩山をそのまま砦にしたもので、遠くからでも、その大きさに圧倒されるほどの威厳が感じられます。600段の階段を上って頂上に着くと、360度のデカン高原の大パノラマが展開していました。ここから見たデカン高原に沈む夕日が印象的でした。

タージ・マハル
(アグラ)


 ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが愛妃を偲び、22年の歳月をかけて1653年に完成したとされる廟墓で、「世界最大の愛の記念碑」とも称されています。タージ・マハルは市内のどこから見ても絵になりますが、バックパッカーが常宿としているこのホテル屋上からの下町の家並み越しの眺めが最高といえます。
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