シルクロード写真館 (チベット編)
チンワル・タクツェ城跡

 チョンギェの村の北側にあり、7世紀中頃,古代チベット国王ソンツェン・ガムポがラサに都を移すまで歴代の国王がユムブ・ラカンとともに使用していた第二の王宮です。
 城が建つチンワル山の麓には古いチベット様式の白い住居が建ち並ぶ集落とチンコー麦の畑が広がる美しい田園風景が展開しています。
タントゥク(昌珠)寺

 ツェタンの約5km南にあるチベットで最も古いとされる寺院です。7世紀に古代チベット王ソンツェン・ガムポが建てたとされています。伝説によればソンツェン・ガムポがヤルルン渓谷のチョンギェからラサに遷都するとき,それを邪魔する5つの頭をもつ龍がいて、それを調伏するため,龍の手にあたるこの地に寺を建てたとされています。
 昌珠は寺宝であるタンカ(仏画)が真珠で作られているのに由来しています。
ユムブ・ラカン(雍布拉康)

 チベットの建国神話によると,紀元前 127年,初代のチベット王であるニャティ・ツェンポが天から降臨したところとされています。ちなみにチベット暦は,この年をチベット元年としています。
 ツェタンの12km南にある小山の上にそびえる宮殿はチベットで初めて建てられたといわれています。建物は文化大革命で破壊されたため,1982年以降に再建されたものです。しかし,建物内部は小ぎれいに維持管理されており,テラスには色とりどりの美しい花が鉢植えされています。また,屋上から眺める眼下のヤルルン渓谷の田園風景は素晴らしく,豊葦原の地であることがよくわかります。
ヤルツァンポ川の渡船

 対岸のサムイェの村には船で渡らなければなりません。船は約2kmの川幅を斜めに横切っていくため約1時間かかります。発動機1機をつけた平底の川船を,船頭は浅瀬を避けながら巧みに舵を操っていきます。
 西から東に滔々と流れるヤルツァンポ川が青い空と白い雲,そして黒い岩肌の山々と一体となって悠久の世界をつくっています。しかし,山肌のいたるところが白くなっているのが気がかりです。これは地球温暖化の影響で,山が砂漠化しているからです。
サムイェ(桑耶)寺

 サムイェ寺にはヤルツァンポ川を船で渡り,さらにマイクロバスかトラックに乗り換えていきます。
 8世紀の中頃に仏教を国教と定めたティソン・デツェン王が建立したチベットで最初の僧院といわれています。寺の建物構成が仏教の説く宇宙であるマンダラ世界そのものであるところから、サムイエ寺の伽藍は「立体マンダラ」といわれています。
 寺の東側にあるヘポ・リはボン教の聖山で,この山の上からサムイェ寺を眺める景観は最高です。
<前へ
シルクロード紀行 文机からエッセイ 『シルクロードの謎』 TOPへ戻る≫
ALL Rights reserved,Copyright(C) 2001,S.Matsuzaki  ご意見・ご感想はこちらまで