シルクロード写真館 (中央アジア編)

グル・エミル廟
(サマルカンド・ウズベキスタン)

 青いドームはサマルカンドのシンボルです。グルとは墓、エミルは支配者すなわちチムールを意味します。建物は14世紀末〜15世紀初めにかけて建てられたものです。サマルカンドでもひときわ青色が映える廟です。チムール・チムールの息子・チムールの孫の3代の墓が安置されています。

カリヤン・ミナレット
(ブハラ・ウズベキスタン)
      
 カリヤンは大きい、ミナレットは光灯という意味で、シルクロードで一番高い塔と言われています。1127年、カラハン朝のときに造られたというまさに沙漠のなかの灯台です。チンギス汗もこの塔だけは破壊することがなかったので、ブハラを目指すキャラバンの道しるべとして大切な役割を果たしていました。

拝火祭儀の壁画
(ブハラ・ウズベキスタン)

 ソグド人の多くは拝火教とも呼ばれるゾロアスター教徒だったと言われています。ブハラ汗国の王宮アルクの城内にある歴史博物館には、市の西にあるヴァラフシャ遺跡から発見されたソグド文化の遺物が展示されています。とりわけ宮殿跡のゾロアスター教の拝火祭儀が描かれた壁画は特筆すべきものです。

チャシュマ・アユブ廟
(ブハラ・ウズベキスタン)

 チャシュマは泉、アユブは人の名です。アユブが杖で地面を3度突くと水が湧いたという伝説があります。建物のなかでとんがり帽子の屋根が一番古いとされています。チンギス汗が破壊したものをチムール時代に何度か修復したので妙な格好をしていますが、それがなんとも言えない良さを見せています。

シルクロードの楽器売り
(ブハラ・ウズベキスタン)

 中央アジアは音楽や舞踊の宝庫です。町の路上のあちこちで楽器が売られていて、リングの付いた枠太鼓のダプ、弦楽器のリュートやドンブラなどが並んでいます。男の人が弾いているのは足棒付きフィドルといって、膝の上に足棒をのせて垂直に構えて、馬の毛でできた弓を使って演奏する楽器です。
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