シルクロード写真館 (シルクロードの山と湖編)

コングール山とカラクリ湖
(中国・新疆ウイグル自治区)


 コングール山は標高7719m、その麓に広がるエメラルドグリーンの美しい湖がカラクリ湖です。中国のカシュガルからパキスタンの国境クンジュラブ峠に向かう途中にあります。万年雪の高峰の白色と湖の碧色のコントラストが実に美しく、言葉を失ってしまいます。コングール山の右手には標高7546mのムスターグ・アタ山が並んでいます。(1998年8月)

クンジュラブ峠
(中国・新疆ウイグル自治区、
          パキスタン・北部地区)

      
 海抜約4700mのパミール高原にあり、中国とパキスタンの国境を成しています。古代には中国とガンダーラを結ぶ重要な峠の一つでした。現在は1971年に開通したカラコルム・ハイウェイの起点で、1986年に外国の旅行者にも開放されました。夏とは言え、時折雪も舞う天候のなか、パキスタン兵が国境警備にあたっていました。(1998年8月)

カラコルム山脈
(パキスタン・北部地区)


 クンジュラブ峠を越えて、パキスタンに入りカラコルム・ハイウェイを駈け下って行くと、カラコルム山脈の鋭峰がそそり立っているのが見えます。岩が転がり落ちてきても不思議ではない危険と背中合わせの道ですが、間近に迫る岩と砂の入り混じった険しい峰々が真っ青な空に映える雄大な天然の美しさは言葉では言い表せません。(1998年8月)

ラカポシ峰
(パキスタン・北部地区)


 不老長寿の村として知られるフンザの里(海抜2500m)から南の方向に聳え立つカラコルム山脈にある標高7788mの山です。カラコルム・ハイウェイ沿いのユーカリやリンゴの樹々にラカポシの白い頂きが青い空に映える姿は、いくら見ていても飽きることがありません。ラカポシはまさに桃源郷フンザの象徴的存在です。(1998年8月)

チリチ・ミール峰
(パキスタン・北西辺境州)


 パキスタンの北西辺境州のなかでも最も北西に位置するチトラルは、ヒンドゥークシュ山脈の山懐に抱かれた町です。町の北には遠く万年雪を抱いた標高7690mのチリチ・ミールが聳えています。それは古来中国とインド・中央アジアを結ぶ交易路であるアフガニスタンのワハン回廊の近くにあり、ヒンドゥークシュの霊峰としての気高さを誇っています。(1999年9月)
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