シルクロード写真館 (シルクロードの山と湖編)

アイディン湖
(中国・新疆ウイグル自治区)


 トルファンの南約40kmにある海抜マイナス154mの塩水湖です。イスラエルの死海に次ぐ世界で2番目に低い湖です。白く見えるのはもちろん塩の結晶ですが、土の層を歩いてもフワフワするところがあり、下が空洞になっているのがわかります。アイディンとはウイグル語で「月光」という意味で、湖が塩の結晶で、月のように見えるところに由来しています。(2000年8月)

天池
(中国・新疆ウイグル自治区)


 省都ウルムチの北東約9km、海抜1980mに位置する天池は、天山山脈の支脈ボゴダ山脈の最高峰であるボゴダ峰の中腹にある湖です。天池は、古くは瑶池と言われ、周の穆王が西遊したとき、西王母と宴会を開いて音楽を楽しんだところと伝えられています。四方を針葉樹林に囲まれた景勝地で、湖の周辺にはカザフ族のパオ(テント)が見られます。(2000年8月)

ボゴダ山脈
(中国・新疆ウイグル自治区)


 ボゴダ山脈は天山山脈に連なる支脈を形成するものです。ハミの上空を過ぎ、ウルムチが近づくと機上から万年雪を抱いたボゴダ山脈とその最高峰である標高5445mのボゴダ峰が見えてきます。ボゴダとはモンゴル語で「聖なる山」を意味しますが、万年雪の白さとその下に広がる針葉樹の緑のコントラストが神々しく見えます。(2004年7月)

アルタイ山脈
(中国・新疆ウイグル自治区)


 アルタイ山脈はモンゴル、ロシア、カザフスタンにかけて南東から北西方向にのびる山脈です。騎馬遊牧民族の末裔であるカザフ族が多く暮らしています。天山山脈のような険しさはなく、なだらかな起伏の山並みと広い河谷が続き、針葉樹林や草原が随所に見られます。眼下の河が国境を成しており、対岸はカザフスタン領です。(2000年8月)

ハナス湖
(中国・新疆ウイグル自治区)


 アルタイ山脈西北の奥深く、カザフスタンとの国境に近い海抜1374mにある淡水のフィヨルド湖です。ハナスとはモンゴル語で「美しい神秘の地」を意味するとおり、ハナス自然保護景観区のなかの静かで美しい湖です。モーターボートで対岸に渡り、高台に上ると、遠くに中国・モンゴル・ロシアの国境を成す標高4374mの友誼峰が望まれます。(2000年8月)
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