シルクロード写真館 (カラコルム・ハイウェイ編)

シルクロードの旧道

 クンジュラブ峠からパキスタンへの入国検査が行われるスストまで九十九折れの道を一気に駆け下っていきます。インダス川の支流フンザ川を挟んだ両側に焦げ茶色の岩肌が続きます。断崖の中腹に延びているのは旧道で、法顕たちも、こうした危険な道を通ってインドへ向かいました。

パスー氷河

 カラコルムとは「黒い石」を意味し、それは一木一草も生えていない険しい山です。道を走っていると、V字谷のところどころに氷河が見られます。これはパスー氷河とよばれるもので、ここを過ぎるともうすぐフンザ渓谷に入ります。

ガニシュの線刻画

 フンザの村に入る手前の道のそばにガニシュの線刻画が見られます。岩に刻まれた角が後ろに伸びている動物の絵はアイベックスと呼ばれる羊です。先史時代の狩猟民が豊猟を祈って刻んだものでしょうか。

バルチット故城

 クンジュラブ峠から160km、フンザは古くからミール(藩王)が支配していた自治王国で、それは1974年まで続いていました。丘の上には、この地を支配した藩主の暮らしていたバルチット故城が王国の雰囲気を漂わせるかのように7000m級の山々に囲まれ、また、アンズの里を見下ろすように建っています。

フンザからのラカポシ

 世界三大長寿の村と称されるフンザはアンズとユーカリの木々の緑に包まれた美しい村です。そして、遠くにラカポシ(7788m)の山がまぶしく照り輝いています。とりわけ朝の冷たく澄んだ空気に映えるラカポシは、いつまで眺めていても見飽きることのない、桃源郷とよぶにふさわしい風景です。
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