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シルクロード写真館 |
(中国西域南道・遺跡編) |
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ミーラン遺跡・吐蕃時代の城郭跡
1973年の調査で発見された、唐代の吐蕃(チベット)の城郭の跡で、東西70m、南北56mの長方形をしています。城壁は胡楊と土を搗いて固めたもので築造されており、中央に広場があり、東側に役所跡、北側に居住区と思われる遺構があります。四隅に望楼と思われる遺構が見られます。
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ミーラン遺跡・寺院址
城郭跡から約300m離れたところにある寺院址です。スタインは、「米蘭古址地図」に14の寺院址の位置を書き遺していますが、そのうちのM10と記したものと推定されます。日干しレンガの3つの遺構が30m間隔に散在しており、中央の建物に仏塔の残存しているのが見られます。
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ミーラン遺跡・鍛冶炉跡
遺跡の最奥部近くに位置する居住区のなかの鍛冶工房跡と思われます。壁が赤く焼け、木炭や煤の跡も見られます。周辺には一面白く風化したラクダや牛馬の骨や土器の破片などが散乱しています。遺跡を吹き抜ける風砂のなかに、往時の人々の営みの跡や動物たちの末路が偲ばれます。 |
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瓦石峡遺跡
チェルチェン(且末)の東約120km、西域南道の公道の南側にある古城跡です。遺構ははっきりしませんが、よく観察すると住居跡や炉跡などが見られます。遺跡は看板にあるように保護区となっています。しかし、一面、畑と用水路があるのみで、地表には石皿の断片や土器片などが散乱しています。 |
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ザグンルク(扎滾魯克)古墓群
チェルチェンの南6km、約3000年前にこの地に住んでいた古代人の墳墓群です。南北約2km、東西約750mの遺跡内に数百の墓が点在しているとされますが、ほとんどが盗掘や塩の採掘のために荒らされています。現在、24号墓のみが開放され、建物で覆われた内部に埋葬状態が復元されています。 |
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